8月24日から今日まで、いろいろあった。
●8月27日、信之先生が、急に仰向けに倒れて強い脳震盪を起こす。血圧降下剤の効きすぎと思う。一晩様子を見て、28日に脳神経科で、あたまのCTを撮ってもらった。異常なし。首を鞭打ちしている様子。頭痛と首の不快感あり。3か月は経過観察。水枕で頭を冷やしたり、食事に気を付けたり、また、倒れないかと神経を使う。
1日、日曜日、句美子が見舞いに来る。元は、心配して来るとはいったが、体調不良で来週くるという。
●9月3日に角川年鑑2010年の原稿「全国俳誌・結社ー一年の動向」をメールで送る。20×20の原稿用紙をダウンロードして使う。これがちょうどよかった。角川俳句の編集者が久しぶりに男性に代わる。
●客間のカーテン、2窓を新調。オーダーしようと思ったが、店員が既製品で大丈夫ということで、既製品に。シルバーグレーにした。フックにアジャスターがついていて、丈が調節できた。
●「子規新報」74号が「高橋信之の俳句」を特集した。5部送られてきたので、20部追加を頼んだら今日とどいた。三日だったか、編集者の小西昭夫くんにお礼の電話。彼は、船団にいるが、船団は来年5月に終刊になるとのこと。「廃刊ですか」と聞いたら、「終刊」だと訂正される。なるほどね。
31度。しのぎやすくなった。
鳴きとぎれつくつくほうしはそれっきり 正子
角川俳句9月号が届く。隔月で広告を掲載しているため。
現代俳句協会の副会長の小林貴子氏、一物仕立ては、類句に落ちりやすいので、取り合わせの句を作りましょうと推奨していて、違和感を覚える。
長編『長いお別れ』を読み終わったが、犯人は特定できたもののいまいちあらすじがぼんやり。
私立探偵マーローの、嫌疑をかけられた友人が最後整形手術をして彼の前に別名で現れたのは、想定外。夜はすずしくなったし、はじめから読み返す。言葉一つに伏線があるのが、はっきりわかる。確かにハードボイルド。二度の戦争がやくざを生んだというセリフもある。戦争の後のハードボイルド小説が生まれている。50年前、英文科の女子学生たちが好んだヘミングウェイ。これもハードボイルド。ハードボイルドって、なんだって今思う。
介護保険の更新のため、主治医の先生に書類もって行く。本人の身長・体重の計測。
曇り。ときどき小雨。
すずしくて耳の底より鉦叩 正子
風澄んで真夜を過ぎての鉦叩 正子
初秋刀魚一合の飯噴いており 正子
秋刀魚焼く飯噴く音の重なりて 正子
曇り
東急で伊豆の天草を買ってきて心太を作る。城ヶ島に行ったときに天草を買ったが、その心太と比べると海藻臭さがない。買ったのは荒目という上等なものだが、ちょっと期待を裏切られた。
淡路島の天草から作った心太もおいしかった。城ヶ島のもおいしかったのだが。上等すぎたのかも。
天草に海の香しのびつつ煮出す 正子
ともしびのかけら散らばる心太 正子
ともしびも波になること心太 正子
曇り。ときどき雨。
今日をかぎりに8時間勤務の職場をいったん退職。たいした挨拶でもないのに、神経を使ったが、なにかうれしくなった。
晴れ。残暑ながら、35度。
●昨日、「俳句四季」、少し前に「俳壇」、それぞれ9月号が届く。「俳壇9月号」には、柳原美知子さんの句が掲載される。10月号は古田敬二さん、11号は桑本栄太郎さん。敬二さんからは、原稿依頼があったという、連絡はない。
●「切れ字」は、俳句の病という谷野予志先生の句は、ほとんど一物仕立て。教科書で、誓子の句に馴染んでいたから、俳句はそのようなものとして、俳句をはじめた。始めたばかりの私の句を予志先生は、天才かと思うほど誉めてくれたが、それもそうだろう。誓子の句をいいと思っていたころだから。今、やたら、切れ字、をいう俳壇に疑問をもっている。不即不離の原則も守られていない。俳句人口は飽和に達しているのかも。過飽和かも。
●信之先生歯痛で困る。お盆で歯医者は休みだし、この暑さで、歯に堪えない料理を何にするか困る。
調理され泳ぐ姿の鮎を買う 正子
閑散と朝のデパート鮎を買う 正子
デパートを出て炎天の港町 正子
曇り。台風の余波の風。
●台風10号が呉市に上陸し、日本海へ抜けた様子。きのうは、思いついたように時々雨が降った。今朝は、風があり、涼しい。
桃剥いて桃の香りが我にあり 正子
盆花の菊あふるるはさびしかり 正子
アンデスのコーヒー苦し秋初め 正子
京遠し五山の送り火新聞に 正子
台風の風らし窓に流れ入る 正子
曇り。風が強い。四国・中国上陸の台風10号の影響。
●介護保険の更新手続きにケアプラザへ。
晴れ。日差しが少し衰えた感じ。やはり秋の日差し。
立秋の朝のベランダややさみし 正子
みんみん蝉力強めて鳴き終わる 正子
空蝉に西空いやに焼けている 正子
台風10号が西日本へ近づいている。今は、小笠原諸島。
●海の事故が相次ぐ。大人は亡くなって、子供は浮いていて助かっているらしい。泳ぐ行為より、この「浮く」ことを学校で教えているので、子供は助かって大人は、助けようと力尽きるらしい。子供のころ、七夕(8月7日)が過ぎたら、海で泳ぐなと祖母から言われていた。それは、あたっている。
●8月月例ネット句会。いつもの12名が参加。オフ句会でも、このくらいの人数がちょうどよい。投句はその場合は、7句が普通だったが。
https://blog.goo.ne.jp/kakan02d
投句
★ひとひらの高き雲浮き秋に入る 正子
澄み渡った秋空にひとひらの雲、定めない秋空に雲の変化もあり、秋の気配を充分に身に染む頃となりました。素晴らしい季節に感謝です。 (小口泰與)
今年の立秋の日は、こちらでも青空に巻雲が出ていました。急に空が高くなったように感じられました。 (多田有花)
★灼けている煤あるごとく空暗み 正子
★きっかりと半月空に秋に入る 正子