4月26日(日)


晴れと思えるが曇りなのか。南風強し。

丈高き麦の穂の空の中吹かる       正子
丈高き麦の穂の青昏かりき        正子
三つ葉芹香りすがしく巻きずしに     正子
わがあたま蓬髪としなし大南風      正子

●念願の三つ葉を手に入れたので、巻きずしを巻いた。巻いてすぐ、満悦で二切れ頬張る。火曜日にセンター北の眼科に行ったとき寄ったJAの産直売り場で買った三つ葉。田舎の柿の木の下などに生えている葉が大きなもの。この三つ葉がなかなか手に入らない。大げさではなく、数十年ぶりに見た三つ葉だ。

●新型コロナに感染のリスクを避けて、職場の友人が一人やめる。一人は喉が少し痛いといって来ない。わずかの給金では、リスクと釣り合わない計算なのだろうが、さて、わが老体は単純に働くだけ。

●「くぢら」(5月号)という見知らぬ月刊俳誌が送られてきた。中を開いて納得。。「正岡子規だより?」のシリーズとしてだ。題は、「高橋信之の俳句」として小西昭夫さん(子規新報編集長)が書いている。見開き2ページ。「くぢら」は、中尾公彦氏が主宰。沖、河に所属歴。
小西さんの文中<主宰誌「水煙」を「花冠」と改称し、主宰を奥様にゆずり名誉主宰になっている。>のところ、「奥様に」というのは、いかがかと思う。「妻の高橋正子(さん)に」ぐらいにしてもらいたい。高橋正子は私のことだが。私は俳句を私なりに55年続けている。

①花冠発行所(ニュース)
http://blog.goo.ne.jp/kakan100
②俳句日記/高橋信之
https://blog.goo.ne.jp/kakan01
に転載。

4月25日(土)


快晴ながら青空が霞む。今朝は冷え込んだ。

しゃぼん玉はじけた光そのままに  正子

●俳壇年鑑2020年版が昨日届いた。結社広告欄と、諸家自選作品集2300句に掲載。
退勤の道は葉桜並木抜け 句美子
寒椿その一リンが吾を向く 信之
葛の花山川飛びて匂い来る 正子

●「小学8年生」という雑誌があったので、買う。通学年用とある。グーテンベルグが特集のようだ。活版印刷のように文字を組み合わせて印刷できる付録があったので、買った。グーテンベルグが印刷機の発明のおかげが偉大なもの。そう言えば、最初に印刷したという誰かのお土産の聖書のコピーが我が家にもあったが、どこ行った?

●きのう朝、信之先生が寒いというので、ついに我が家にもコロナかと、体温を測ったが平熱。ただ、気温が低くて寒かっただけ。ただの風邪では済まされなくなった。昨日から体温を測ることにした。無事平熱。

4月23日(木)


晴れ。

●昨夜澤田ふじ子の「世間の棺」を読んだ。明治天皇が愛知県の半田で、陸海軍の演習を実戦さながらに行うときの話。話の筋はともかく、気になる個所があった、その時の愛知県令は、長州藩の白根専一。白根専一の次男だったかに信之先生の伯母が嫁いでいたことを思い出したのだ。白根専一は愛媛県令でもあった。

それと平田靱負(ゆきえ)の名。木曽三川の分流工事をしたのは鹿児島藩の家老の平田靱負。花冠同人に平田弘さんがご自分の家系につながる人だと句集の跋んに書いておられた。

「世間の棺」の話はフィクションであるが、史実に重なるところがあろうと思われた
よもやと思うところで、かかわりのある人物の名前が出てきて、ちょとぞっとしたのだ。

4月22日(水)


曇り。夕方、雨がぱらつく。

柿若葉照りかがやきも昏きなり 正子
青残し暮れたる空に柿若葉   正子

●先日買ったスニーカー用のインソールを買いにアピタまで。不要不急が頭にちらつくが、靴の履き心地が悪いのはもはや、足の病気。ABC靴店でちょうどいいのがあって、やや高いが購入。すぐ入れて履いて帰った。

同じフロアーのユザワヤへ寄る。マスクの型紙が3種類あったので、無料でもらった。多分作る必要もないだろうけど。また、同じフロアーのくまざわ書店により元希の本を3冊買う。
パンフレットをもらう。早川書房のアガサクリスティシリーズ。福音館の月刊絵本定期購読ハンドブック、本の窓(小学館)、青春と読書(集英社)の4点。

4月21日(火)


晴れ。

芍薬の蕾灼けたるごと固し     正子
星のごとき花をいくつもトマト苗  正子
トマト苗木箱に並びいきいきと   正子

土曜日以来いろいろ眼科をネットで当たったが、結局2年半ほど前にかかったセンター北の眼科へ、信之先生の診察のお供。センター北駅前のビルの3階。電車で行く。コロナのためか、待ち時間はなしで診察。病気ではなく安心。白内障の進行を抑える目薬10本もらう。

帰り目の前の農協の直売所による。筍、トマト、三つ葉、蕗を買った。
三つ葉は昔柿の木の下で育っているようなもの。この三つ葉は特にうれしかった。この巻きずしを作ろう。
トマトは、値段はスーパーなどのものとあまり変わらないが、品物は良かった。中の芯が少ない、味がいい。
筍は米屋で糠を買って来て2時間ほど茹でた。一晩ゆで汁に入れって冷ます。箸がすっと入るくらいやわらかい。

4月20日(月)


雨。

もっこうばら花びら雨に暈けうるむ   正子
カーラーの強き白さを老眼に      正子

眼科をネットで探す。日吉商店街の中央通りをまっすぐ行ったところのみのり眼科の口コミ評判がいい。電話するが通じない。知らないところへ行くのも不安なので、雨の中ながら、実際行ってみた。中央通りが尽きて慶大の西別館の傍だったが、シャッターが下りて休診。無理して行くこともないかなと思い帰った。帰り、日吉東急に寄ろうと思うと、シャッターが閉まっている。あとで閉店理由を友人に聞くと、従業員に新型コロナウィルスに感染した人がでたので、閉店したそうだ。ちょっと便利が悪いな。

4月19日(日)


快晴。夕方から雨。

透き通ることが愛され葛まんじゅう  正子

●柿若葉やほかの木々の若葉が燃えるように湧き上がっている。

●一番近いスーパーに行くと入場制限があって入れない。やむなく、少し先の、鯛ケ崎入口のまいばすけっとへ。八幡浜のじゃこ天を見つける。一袋3枚入りを試しに買うが、たしかに八幡浜のじゃこ天だ。苺も買ったが、品物がきれい。結構吟味して仕入れているんだと思った。

●きれいに晴れて風も心地よく洗濯日和。布団干し、シーツ、カバーを洗濯。洗濯機を4回回す。とにかく洗って、干せるところを見つけて干せるだけ干す。ついでに、掃除。

2011年の内田樹研究室のブログから印刷した「ネット上の発言の劣化」「歩哨的資質について」というのがでてきた。

それから、イギリス旅行の時のバースの教会の絵葉書も。教会の見物は無料だったと思うが、出口に献金箱があったので、少々献金した記憶がある。バースの街は自由時間に歩いて回った。書店の一番目立つところに、詩集がずらりと並んでいた。観光客目当てでもなさそうだし、さすが詩の国イギリスと思ったことだった。

それから、澤の野口雄さんと言う方の、「窓 俳句ホームページを読む インターネット俳句センター」(澤第2巻第1号 2001年1月1日)のコピーが出てきた。わざわざ野口さんが送ってくださったので、主宰に水煙に転載してよろしいかとお伺いしたら、返事がなかったので、貴重な資料が水煙に掲載できなかった。かくして資料は散逸することになる。自分のホームページの紹介なので、転載しても問題はないと思うんだけれど、よくわからん。

夜おそくから雨。家の中の仕事ながら、疲れた。

4月18日(土)


雨。夕方晴れ。雷。

春落葉てらてら散らし風雨止む  正子
金雀枝の花に見えたる月の色   正子
春嵐止みて浅黄の夕空に     正子
雷が来て去る雨の八重桜     正子

●自由な投句箱の選とコメント、12日~17日まで、6日分を済ませた。コメントを書いている間は下手に集中するので、首の付け根がぴりぴりして来る。そしたら休憩か、止め時。ちょっと油断、あるいは、ちょっと考え出すことがあると、5,6日分は溜まる。そう言いいながらも、今日で、4158日。投句があればこその継続。わが俳句日記は、4214日。

●新型コロナウィルスの流行で、カミュの『ペスト』が15万部?とか売れているそうだ。我が家の世界文学全集にカミュがあるかと見たが、カフカはあったが、カミュはなかった。
新型コロナウィルスがどんなに感染を拡大し、収束をするか、ペストの流行の事例に重ねて想定したいのだと思う。

●かかりつけの眼科、新型コロナウィスル感染予防のため、休診となっていた。今日から10日。ほかの眼科を探すが、土、日はどこも休診。

4月17日(金)


薄曇り。

花殻を摘む手に届く春朝日  正子

●ラジオ深夜便で桜守の話があった。今朝は伊那谷の桜守の話。伊那谷と聞いて思い出すのが、花冠同人だった歯科医の河野斉さんは伊那にお住まいだあった。いつの年だったか、2月にしばらく投句がないので、電話で連絡したら、亡くなられたとのことだった。一度、小諸・東京の花冠大会のときお会いしたが体躯のいいかたで亡くなりそうな方ではなかった。斉さんの俳句に興味をもったお孫さんたちも花冠に投句するようになった。家族ぐるみで俳句を楽しまれた。小諸で話をするうち、ご次男だったかのお嫁さんが、私の郷里から来られて、一度行ったことがある、とのことだった。インターネットで花冠に投句されるようになったとは言え、ご縁が深いと感じた。亡くなられた秋、箱いっぱいの林檎が届いた。斉さんが、お孫さんたちのために、林檎の木を買っておられ、その実がなったからとご遺族からお送りいただいた。そんなことをつらつら思いながら桜守の方の話を聞いた。今頃は南アルプスをバックに八重桜が咲いているのだろうかと想像してみた。5丁目の丘からは、富士山の右手はるかに南アルプスが見える。
桜守の方は、「桜を守るなんておこがましい、桜に守られている気持ちなんです。」確かに、木に守られる、木を恃むことはあることだろうと思う。

草田男の句に、句は不確かだが、父母の亡きあと、榎夏樹を恃むといった句があった。