晴れ
●英国アムネスティのクリスマスカードと来年のぐりとぐらのカレンダーを注文。
●「俳壇12月号」来る。
林望先生の「いざ往かな、独吟行へ」を読む。林望先生の肩書は作家となっているが、書誌学者なのではないだろうかと思う。普段リンボー先生と呼んでいる。
「笈の小文」に及ぶ話と、川瀬巴水の話がある。
木版画家の巴水のことを先に言うと、リンボー先生によれば、「巴水も芭蕉と同じく、旅の詩人であった。日本中を隈なく歩き回って、そのどこかに眠っている無名の美景を発見し、描くことに生涯をかけたのである。」。巴水の版画に私が良くよく知っているところはないかとネットで探すと、ある。日本中隈なく歩いた証拠であろう。生家から1キロほどの岬の「備後・阿伏兎観音」(昭和14年)。これには帆掛け船が描かれている。戦後10年くらいまで、瀬戸内海の沖には帆掛け船が浮かんでいた記憶がある。そして「松山城名月」(昭和28年)。城門から東の月を見たもの。これらが、無名の美景ということになる。値段にして前者が、ほぼ45万円、後者が、ほぼ30万円。リンボー先生はこの巴水がお好きらしい。「笈の小文」の「見る處花にあらずといふ事なし」の絵画版であろう。前にリンボー先生のエッセイに川本臥風先生の「蕗のとう刻まれ俎板にちりぢりに」(正確な記憶ではないが)を挙げておられた。なんでもないところの美は、肩が凝らなく、身に馴染んで、作者の精神の有り様が見えて面白いのだと思う。
●巴水の「阿伏兎観音」を描いた位置は、ほぼ分かる。観音さんの石段を下りて足場の不安定な細い道を進み、岩場に突き当たる。その岩場に腰かけて描いたと思われる。岩場の裾は急に深くなって、水が青く寄せて来ている。そこから竜宮へでも行けそうな雰囲気である。「崖の上のポニョ」のポニョが泳いでくる場所である。
●巴水の「松山城名月」は、城門を潜り抜けると東側が広く見える広場がある。2、3月なら梅が匂うだろう。石段を上り、城門をくぐりほっとしたところの眺め。そこに城の下の方から、東の空から月が浮いて来るように上る。二人の人が描かれている。抒情的という。
快晴
♪ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1番 /園田高広(ピアノ)
♪ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第2番 / ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
♪ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3 / ダニエル・バレンボイム(ピアノ) 2005年6月~7月
31:26再生中
**♪ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7 / ダニエル・バレンボイム(ピアノ) 2005年6月~7月
快晴
蔦紅葉幹あるかぎり上りけり 正子
青空へ蔦の紅葉の巻きあがる 正子
鵯の斜め斜めに飛び渡る 正子
●5丁目の一番高い丘へ。信之先生の散歩のお供。ちょうど昼時、車も人も少なく、あたたかいので、散歩にはちょうど良い時間帯と知る。快晴の空なのに、
富士のほうは靄がかかっている。
●本阿弥書店から、アンソロジーや、句集を出す人の募集。美知子さんのアンソロジーは、予想以上に装丁が丁寧で品があってよかった。
曇。
●今朝は8度まで下がったらしい。最高気温16度。電気ストーブを手あぶりのように使う。
晴れ。
双眼鏡をついと外れて秋の蝶 正子
秋の蝶羽の黄色が葉に浮きて 正子
秋雲の白さを双眼鏡に入れ 正子
●鯛ヶ崎公園まで信之先生を連れ出す。このところ歩いていないので、ステッキを持つよう勧める。去年買ったステッキが丘を登るとき役立つようになる。往復1時間の散歩。公園の小高いベンチから、欅や桜のもみじが眺められる。街並みは見えないが、空がよく見える。帰り、まいばすけっとによる。
快晴のち晴れ。
蹴散らして落葉駆けゆく子等五人 正子
冬に入る子等のことばのかさこそと 正子
蕪・大根葉がふさふさと袋より 正子
●朝、快晴。今日こそ富士山を見に行こうと思ったが、午前中、郵便の受け取り、生協の配達で過ぎてしまった。山際に雲が多くなったので、あきらめる。
●リハビリと薬をもらいに整形外科へ。7月からストレッチのリハビリを続けている。大したことをしているようでもないが、徐々に効いている。整形外科は公団の中にあるので、往復、草や木が楽しめる。
●『From Head to Toe』(Harper Collins Pubulishers/US$8.99)の英語版を句美子がアマゾンで買って送ってくれた。ちなみに、『Today Is Monday』(Penguin/US$7.99)『Von Kopf bis Fuss』(Gerstenberg-verlag/ )
晴れのち曇り
●11月月例ネット句会入賞発表をする。
今月は入賞者の顔ぶれがぐっと変わった。
印刷機が直っていたので一安心。でも多分写真紙やはがきは給紙できないかも。
ためしておかなくては。
●花冠会員の名簿整理。
曇
●11月月例ネット句会
14名投句。14名にほぼ固定。入賞発表は明日午前にする。
投句
銀杏黄葉子らきらきらと駆けまわる
献血車銀杏黄葉の降る下に
ななかまど夕陽まっかに差し来る
●アメリカの大統領選挙、ニュースで見るが選挙制度かいまいちよくわからないが、バイデンさんが当確。3日の投票からまだ開票が続いている。
●とら豆の新豆を買ったので煮る。とら豆は初めて煮たが、ほっくりとしておいしい。
晴れ
●午後センター北へ行く。久しぶり。
JAで産直野菜とストックの花苗を買う。重くなり過ぎないよう、里芋、大根、蕪、きゅうり、とまと、甘ピーマン、富有柿。夕飯に里芋の味噌汁。たいへんおいしい。富有柿も完熟ながらしっかり固いので、美味。
無印良品でアロマオイルのハーブ一瓶、アカデミアで『100さいの森』(講談社)『動物会議』(岩波こどもの本)を買う。『100さいの森』は、明治神宮の森のこと。実際歩いて中を知っているので、2000とちょっと高いが迷わず買った。アカデミアは、くまざわ書店だった。初めて知った。児童書が結構いい。
都筑阪急のモザイクモール100円ショップで霧吹き2個、菜箸、お菓子の包装袋。アンデルセンで、さくらんぼのパン、りんごとチーズのパン、チーズと卵のパンを買う。霧吹きはやっと見つけた。無色透明と青い透明。クエン酸水と重曹水用。早速二つを作って入れた。
本日も予定通り帰宅。このごろ、いつも予定通りに帰れるのが、われながら不思議。
●明日の定例句会に備え、自由な投句箱の句の秀句とコメントに整理をつける。
曇
●カズオ・イシグロのデビュー作、『遠い山なみの光』を読む。のちに『女たちの遠い夏』と改題。改題のほうが内容と直接結びついている。記憶と現実とが、交互に入り混じった構成は、『日の名残り』にもみられる。カズオ・イシグロの手法なのかどうかは分からないが、こういう構成に慣れた。
舞台は長崎とイギリス。