曇
●『肥後の城』(永田満徳著)が信之先生宛に届いた。これまでの永田さんの句とは、違った。あとがきで、俳句大学に関してのところで、「花冠名誉主宰高橋信之先生」と触れてあった。午前、礼状を出す。帯は奥坂まや氏。奥坂氏はたしか「鷹」の方ではなかったかと思う。満徳さんは「未来図」に投句去れていたのではなかったかと思うが、どんないきさつ?
水俣やただあをあをと初夏の海 満徳
こんなにもおにぎり丸し春の地震 〃
晴れのち曇り
菊の葉の色濃き上を水流れ 正子
提げて持つ袋にずっしり里芋も 正子
秋野菜こまごま買いぬ直売所 正子
●きのう、句美子が持ってきた小菊の鉢。今朝ベランダに出し、たっぷりと水をやる。少し古めかしいが、やっぱり、日本の秋は菊が似合う。
●勤務のある仕事は、もういいだろうと、止める決心をした。
●警察の家庭訪問。日本の警察は丁寧だ。
晴れ
●12時過ぎ、センター北のJAの直売所へ買い物。
太秋柿は初めてで、買ってみる。里芋2袋、胡瓜、トマト、ほうれん草。
太秋柿は青めのときに食べると固めの食感がいい。渋柿の種類らしいが、甘くて予想以上においしい。里芋は堀りたて芋炊きにした。胡瓜は皮がやわらかい。トマトは新鮮。JAの直売所で一番は秋の里芋と春の筍。花苗も運が良ければいい花がある。
●JA直売所の帰り、野菜の入った袋を肩に、島村楽器店に寄る。楽器店もコロナで久しぶり。センター北では、野菜を担いで楽器店に寄ることが多いが、このスタイルで店員の対応がいいのが不思議。
●夕方句美子小菊の鉢をもって来る。俳句10月号と俳壇11月号のお礼が来たとのこと。もう40歳近いのに「くみちゃん」と言ってくれる人が多いと。お菓子まで送ってもらったと。
快晴
階上の人引っ越してしんと秋 正子
新米のむすびまん丸胡麻を振り 正子
新米に大根なますのお菜のみ 正子
●きのう、すぐ上の階の方が引っ越した。今夜、我が家がしんとした感じになった。人の気配が確かに消えた。
●午後歩いてアピタまで、花を買いに。ついでに神宮暦を買った。気分的にはもう、11月。
曇
●角川俳句11月号が届く。花冠の広告掲載号。来年の広告は、年鑑にだけ大きく出してあとは、経費節約で出さないつもりだった。
今月号の広告を見て思った。大きく出しているのは大きい結社。経済力がまるで見えてしまう。そう考えると、隔月で今のとおりに9分の1ページで出すのが、一番いいと思った。広告効果はあるにはある。勧誘のためではなく、「存在」の宣伝のみと割り切る。
●ショパンコンクールでの日本人の成績は2位と4位。素晴らしい。2位と4位と1位演奏をネットで聞いた。一位のカナダのLuiさんの演奏は、全くの門外漢の素人の耳に、ほかの人にくらべると軽ろやかさを感じだ。ずっと聞いて耳に楽な感じだった。ピアノはイタリアの。私が「軽く」感じたところは、案外俳句でも大事かもしれない。律動感かもしれない。
●コロナの巣ごもりで電子ピアノを買う人が増えたようだ。先日ラジオで美容家の86歳の女性がピアノを習い始めたと話していた。「G(ゲー)線上のアリア」を弾きたいそうだ。乙女のころは戦争中、敵国語が禁止されたため英語読みではなく、ドイツ語読みの「ゲー」だったので、ずっと「ゲーセンジョウ ノ アリア」。電子ピアノはずいぶん進んでいるし、手頃だし、年取って外に出かけられなくなったらいいかも。
晴れ
●NPOのエンディングセンターへ寄付を払いに東急内の郵便局へ。帰り、駅前の花屋を数軒見て回る。
●きのう、嫌なことが職場であった。おっせかいな人が気を利かせて事がおおきくなった。嫌な時は休めばいいが、実際何事もなかったんだから、なんとか平常心で出勤すればいいだけのこと。
それには、コーヒーを限りなくおいしく淹れてみることとした。いつもはスプーンで計るが、今日は秤で1杯分10gで粉を計る。蒸らし時間はタイマーで30秒。あとは、ゆっくりと湯を注ぐ。出来上がりは、ちょっと酸味が効いて上々。
晴れ
●昨日から片頭痛。ロキソニンを切らしているので、買いにゆくのも面倒。治るのを待つ。
●チューリップを植える。色はいろいろ。40球。寄せ植えを一鉢作る。チョコレート色のコスモスは絶対。
●いつのまにか、十三夜が過ぎていた。十三夜が近づくと大腸がんの手遅れで亡くなった琴さんのことを思い出す。彼女、老母の面倒を見ていて、自分の体が具合悪くなっても我慢していたのだ。花冠一の詩人だったのに惜しい。
●新聞、テレビのニュースを見ていて、どっちみちが、不愉快な報道。どうあっても真実は報道されない。暗に統制がしかれている。気候温暖化で、マラリアの感染が広がる可能性が言われているようだ。そのほうが真実めく。
曇、どきどき小雨
●昨日より、もっと気温が下がる。病院に行くのに昨日用意した服では寒いので、あれこれ引っ張り出して、冬のような服装になった。午前、ハート内科へ。午後歯医者へ。
●夜、信之先生、寒いといって電気毛布を使う。なんで電気毛布を仕舞ってしまうのかと怒る。夏が終わって秋が来て、急に寒くなって。日本では、暑いうちは電気毛布はいらないのです。だからしまうのです。見てても暑苦しいから。
快晴
●茹栗を割ってスプーンで食べていたら、スプーンで怪我をしたみたい。スプーンの形状を見るがよく分からない。陶器のスプーンに替えてみたら、大丈夫。老人何で怪我をするかわからない。
曇
渡り蟹まっかに茹り朝の家事 正子
渡り蟹記憶よみがえりつつ茹でる 正子
ガスの炎も灯もあわし栗を煮る 正子
●冬のような寒さ。渡り蟹を2つ買ったので、茹でる。大きい方が軽い。沸騰した湯にいれると大きい方がぷっかり浮く。多分、中身は空なのだろう。茹であがり甲羅を開けると、二つとも空に近い。月夜に獲った蟹なのか。身はわずか。渡り蟹を鑑賞するために買ったようなものだった。損した感じ。
●栗の渋皮煮を作る。皮が薄い栗のようで、渋皮に傷を入れないようにするのに神経を使った。灰汁を抜きすぎたようで、渋皮煮の色目がうすい。味は栗のほっくりした味が残っていて、こちらには満足。