晴れ
咲き満ちて桜の毬の枝枝に 正子
腐葉土のよくも匂いてすみれ草 正子
山畑よりぬすみし一花桃の花 正子
●桜を見にあちこち歩くつもりで家を出た。まず金蔵寺の裏山に上る。先客は一人、帰るところだった。頂上の開けたところに芽吹いたタラの木が一本、桃の木が数本、上る道すがらに藪椿、桜。たちつぼ菫がたくさん。眼下に桜があって街が見える。あちこち行く気がしなくなり、下りて帰宅。
●暖かかったせいか、買って一日経ったバナナが傷みそうになった。油断ならない気温の変化。夕食後、一人台所でゴトゴトしながらバナナマフィンを焼いた。無事2本半を使い切った。残り半本は食べたのでした。レシピはネットからダウンロードしたが、間違いなくおいしく焼けた。バナナマフィンも捨てたものじゃない。
曇り、ときどき晴れ
桜餅手作りの色淡きかな 正子
衣を干せる下にパンジー溢れ咲く 正子
●桜の満開宣言。都内中心部、高知、福岡の桜が満開とのこと。句美子が桜大門をぬけて来た時、桜が満開だったと教えてくれた。それじゃあと、4時半ごろ信之先生を連れ出して3人で金蔵寺の桜大門へお花見行った。昨日の暖かさで一気に満開となったのではないだろうか。昨日は5分咲きほどだった。
●句美子が約束どおり桜餅を作って持ってきてくれた。今は道明寺粉に色がついているとのこと。色染めの粉が足りなくなって白いのを混ぜたというが、ちょうどいい、かわいい色合いになっていた。
●名古屋の敬二さんご夫妻から電話。おとといだったか、お見舞いかたがた電話した返事。まだ言葉が出にくそうだったが、お元気な様子。
●たまたま今日劇場中継の9月大歌舞伎『東海道四谷怪談』を見た。コロナで時間制限があって、「陰忘堀」のところまで。
伊右衛門は色悪の色気に、仁左衛門とすぐわかったのだが、お岩が玉三郎とは気づかなかった。しなやかな仕草に、玉三郎ではないかと思い見ているうち、やはりそうだった。「孝玉コンビ」の美男美女で演じるのは38年振りとのこと。玉三郎さんは71歳だって!鉄漿を塗る筆の扱い、「髪梳」の場面を、延々と見た。ホラーながら、年寄ると情念物は不謹慎ながら笑いそうになる。
仁左衛門の孫の片岡千之助がお梅、小仏小平 が中村橋之助の若手。千之助のお梅はういういしく可愛らしい。小仏小平の若々しく目を開くところは魅力的で、日曜の夜を楽しんだ。
晴れ
春林檎の赤なり三十二等分 正子
との曇る光のなかに咲く辛夷 正子
咲き満ちて二本の辛夷聳ゆなり 正子
●金蔵寺の桜が3,4分咲き。
●「オリーブNo.6」が送られてくる。オリーブのKHさんに『俳句の杜2020』他2冊を持っていて、参加を勧める。
●Kさんに病気お見舞いに馬車道のお菓子を送る。
晴れ。
●公団を横切って歯医者へ定期健診に。30分ぐらい時間をかけて診てくれた。歯医者運がよくない私ではあるが、こんどは良い先生かも。
公団の辛夷が散りかけている。きのう、日吉地区センターに初めて立ち寄ったが、二本の大きな辛夷の木に花が咲いていた。曇り空に花はよく見えなくて、翻る白い光だけが見えた。白れんから辛夷にいつ変わったのかわからないうち、辛夷が散りかけている。
●昨日ウクライナのゼレンスキー大統領の日本議会向けオンライン演説がおこなわれ、テレビで中継された。アメリカ、イギリス、ドイツ議会でそれぞれ違う演説が行われた。オンラインが戦争で役を果たしている。
雨
●冬に逆戻り。太陽も出ない。東北地方の2度の地震の影響で火力発電所が停止し、電力が逼迫しているので、節電をするよう経産省、東電が呼びかける。
●「ねんりんピック2022かながわ」の送られて来たパンフを会員に郵送。4月1日から投句受付開始。湯河原であるそうだ。14名。
●芭蕉が深川の芭蕉庵に住むことを通して「わび・さび」の境地の俳句できたのは、それを目指したというより、彼がそういう境地が元来好きだったことによるのではないかと思えだした。
自分の好む境地の俳句を作れば、いいということだろう。にぎやかなのが好きな人はそういう句を、静かな境地が好きな人はそういう句を、世の中で人気が出る出ないは別問題。「世の中にでるより、自分の好きな境地の俳句ができるほうがいいと思うならそれでいい」と思うか、思わないかは、その人次第。
●『出る順パス単』を買って、10日ほどになる。英検対策用の単語本だが、あやふやな単語の意味を定着させるため。アプリをダウンロードすると、英語の説明があり、日本語訳が付く。それでも、よく「えっ」と思うところがあって、悩む。自分以外に助けはないのでこんな時、辞書をいちいち引くのも面倒。なら、一気に単語の意味を確かなものにしたほうが楽。今のところ、少なからず内容理解に役立っている。
曇り
●金蔵寺の参道と境内の桜が咲きはじめたので、信之先生を誘って花見にでかけた。お中日でお参りの人も多かった。
祖母らしき人がお詣りの仕方を教えていたが柏手を打っていたので、ほんとうに仰天した。柏手を打つ家族は一家族や二家族ではなかったから、これからは、お寺でも柏手を打つようになるのだろう。
●彼岸の中日。チューリップが咲き初め、パンジーはプランターを溢れるほど咲いている。ミニミニ薔薇は茂り始めた。子どものころおはぎの入った重箱を提げてお寺にお使いに行ったことを思い出した。
お寺の奥さんがおはぎを供えて空になった重箱に手作りのあられを入れて返してくれた。このあられは甘くておいしいが、お釈迦さんの鼻くそだというので、呼び方がいやだなと思っていた。正月のお供え餅を乾燥させ、あられにして炒って甘い味にして配ってくれていた。村にお寺が三つあったが、大黒さんはみんな上品で優しく、子どもにも清貧という暮らしぶりが目に映った。
晴のち曇り
山菫小さきものに値札立て 正子
山菫揃いの値札立てられし 正子
チューリップ白がまず咲き丈低し 正子
●今朝、音楽の泉でドボルザークの弦楽セレナードを聞いた。音楽記号のことで初耳な話があった。p〈ピアノ〉、pp(ピアニシモ)は、ドボルザークにあっては、弱い音小さい音ではなくて、いつくしむように弾く記号とのこと。記号で別な話、繰り返し記号は、同じくを繰り返すことではない。これを聞くと、私が音楽として教えてもらったことはなんだったのかと。俳句ならば、どんなに教えてもらったのだろうかと。
●句美子がおはぎを手作りして持ってきてくれる。持ってきたのを見ると道明寺粉で作っている。椿の葉で挟んであれば椿餅と言えそうだが、白いおはぎ。黄な粉を振ってという。高校生のとき家庭科で桜餅を作ったのを思い出して、無性におはぎが食べたくなったそうだ。来週は桜の葉の塩漬けがあるから、桜餅を作ってくれるとのこと。
月末夫君の実家に行くので、お義父さんと、近くの義叔父さんに桜餅と鯛めしを持って行くとわが家からパック類を持ち帰った。
●孫の元希がキッズケータイを買ってもらったど電話番号を教えてくれる。早速掛けるとうれしそうにすぐ電話に出た。塾に行ってるから買ってくれたと教えてくれた。今いろいろ登録の作業をしてるから話はあとで、というので、切る。
晴れ
●母校の福山市立千年中学校の閉校式、記念式典をMicrosoft Teamで見る。閉校式はシンプルなものだったが、終わりを見届けることも、意味もあるだろうと、ゲスト参加した。ゲスト参加者は16名ぐらいか。記念式典に校歌を刻んだ石碑が除幕された。閉校後なにを残したいかを考えると、校歌となったのだろう。校歌は、戦後まもなく、生徒と教職員が歌詞を作ったことで、全国でもめずらしいことだったらしい。歌うこともないだろうが、歌詞も曲も心にのこっている。
千年中学校校歌
作詞 千年中学校
作曲 高田信一
藤波の千年の里は
空澄みて雲もたたえん
自由の大気
仰ぎ伸びゆくわれらの集い
高らかに声あげて
いざやたたえん あゝわが千年
二 口なしの瀬戸に開きし燧灘
かすみ晴れゆく
平和の海面
睦みて学ぶわれらの集い
晴れやかに眉あげて
いざや漕ぎ出ん あゝわが千年
三 我が行く手波荒くとも
おそれなし海に進取と
土には汗の
心はげますわれらの集い
大らかに胸張りて
いざや進まん あゝわが千年