2月10日(土)

晴れ
椿赤し藪の一枝折りて来し    正子
椿活け夜は背ナよりしんと冷ゆ  正子
●夕方7時花冠2月号が届く。黄色の表紙は澄んだ黄色で春らしく。原色と少し違うが、思い切った色のほうがよい。俳句だからと、遠慮する必要はない。
すぐ封筒に入れ発送準備完了。明日綱島郵便局から発送。11,12日が連休なので、届くのは15日以降。
●バースデーカードを買いに。金蔵寺西側の細道から、普通部のグランドのある2丁目へ。日吉商店街の中央通りに通じる道を駅まで歩く。山道に無患子の実が数個落ちていた。無患子は15メートルくらいの樹で、葉をすっかり落とし、まだ実がたくさんついている。実を2個拾いポケットへ。
普通部のグランドでは30人くらいの中学生が野球の練習をしていた。ネットの横を通るとき、整列していた彼らが、みんな私を笑顔で見る。反抗期の笑顔だと、とっさに感じた。わが子の中学生時代を思い出した。まさに、その顔。
帰りも歩いた。夕方にはまだ時間があるのでゆっくり歩いたが、藪の入口に来て藪椿の真っ赤な花に出合った。朱がかった赤は、蛇の舌かというほどはっとする。こんな椿の赤は見たことがない。悲恋の赤と言う色を思いついた。
やぶ椿悲恋の赤という色に 正子
ポケットに無患子を入れていたのを忘れていたが、取り出して手に持ってしばらくすると、手が少しねばねばする。今日は暖かくて、手が汗ばんだので、石鹸成分が浸出したということか。無患子の実は昔は石鹸として使われたらしい。黒い実は追羽根に。実を包んでいるのは、アールヌーボーのガラスのような半透明の薄茶色。

2月9日(金)

晴れ
●大倉山に今日こそは行こうと思っていたが、角川から『季語別 歳時記集成』(全五巻)へ、正子の俳句を掲載予定(あくまで)なので、諾否の返事をと手紙がきた。急ぐようなので、このため、大倉山行は明日以降にした。
6句あったが、そのうち2句は、おそらく同姓同名の方の句。私の句ではない。20219年までの発表句(句集)からなだそうだ。以下の4句は、20年以上前の句集からの句で、先に出版された大歳時記5万句に追加される2万句になるのだろう。20年経って、どんないきさつでこうなったのか、わからないが、諾の返事を出した。
「春めく」 鉛筆を削る木の香の春めくを       髙橋正子
「入学試験」受験子の髪ふっくらと切り揃う      髙橋正子
「蜻蛉」  水に触れ水に映りて蜻蛉飛ぶ       髙橋正子
「ショール」ストールをひらりと剥いで我にもどる   髙橋正子
同姓同名の高橋正子氏の俳句。以下の句はネット上で検索できる。歳時記の例句は、どのように集められているのか。句集から選んでいるかどうか、怪しい。
ライターの炎のひらひらと樹氷林 
捨水に光りありけり指荒るる
※一読、おわかりだろうか。私の息はこの句のように長くなく、呼吸の仕方が違います。「樹氷林」は見たことがないし、「捨水」は母世代の言葉なので、使いません。

2月8日(木)

晴れ
●2月号編集後の片づけ。
●大倉山の梅林も花がかなり開いている様子。午後行くことにして支度をしたが、風の冷たさに、出かけるのがおっくになった。14日締め切りの原稿のために吟行に行かなくてはいけないことはわかってはいる。
●『世紀末ウィーン文化評論集』(ヘルマンバール著・西村雅樹訳 岩波文庫)の「救いようのない自我」のところを「日本展」と合わせて読む。「救いようのない自我」の文章は高等な詩を読むような印象だった。「日本展」を読んで、なぜかなあと思っていたところが、ひらめいたように自己流解釈ながら、分かった。

2月7日(水)

晴れ
煙突の煙ぽっかり春の夕べ 正子
青と白の煙突立ちて春浅し 正子
春夕べ枝の電飾灯りだす  正子
●立春を過ぎたからか、朝10時ごろ太陽の位置を見ると、わが家の前の四階建てのマンションの上に太陽が来ている。前のマンションまで、そこそこ距離があるので、日陰になることはないが、冬至から立春までぐらい、太陽の高度が低いので、布団を干す時間が限られる。我が家は一階なので特にそうだ。これからの楽しみは、陽がよく差すこと。
●花冠2月号(370号)を、昨夜入稿したが、今朝、初校の電子ブックが届いた。正子の俳句日記のファイルを差し替え、午後に校了となり、印刷に回ることになった。出来上がって発行所に届くのが、10日夕方。
●夕方になって、センター北のダイソーへ、発送用の封筒を買いに出かけた。角5の封筒、今日は十分店にあった。夕食後、封筒に宛名シールをはり、発送準備完了。
●合同句集『泉』から、それぞれの人の春の秀句を選ぼうと読み始めた。いい句は、作る本人が楽しい気持ちで作っているんだと、わかる。
●ここ2,3週間メールが5日からい週間遅れて来る。メールの量が多くて、受け取れなくなっているのかもしれないと、古い要らないメールを削除。

2月6日(火)

雪のち雨、くもり
●今朝は雪が3,4センチ積もる。家や車の屋根が真っ白。近所の子が子供の背丈ぐらいの雪ダルマを作っていた。編集で忙しく外をあまり見ていないが、道路の端に解け残った雪が夕方もあった。都内のほうが積もったようだ。
●昨日から今朝4時まで編集をしていた。それから眠って、昼過ぎからまた編集。午後9時過ぎ、2月号(No.370)を入稿。入稿には5分もかからない。あっけなく終わる。編集の時間に比べれば、不安になるほど速い。実際編集にはどのくらい時間がかかったが、わからないが、集中したのは、1週間ぐらい。校正はいくらやってもきりがない。はじめにきちんとしておかないと次々でてくる。編集も試行錯誤しながら、経験を積んきている。少しずつ改良されている。
正子の俳句日記の9月17日の七里ヶ浜行は、別に取り出して、「七里ヶ浜に遊ぶ」にした。それにフリー素材の手書き風のイラストを付けた。合同句集の表紙のイラストを探して、フリー素材のイラストが無限にというほどあることを知った。表紙は濃いクリーム色に決めていたが、黄色にした。外国のペーパーバックなど、グレート、赤、黒、茶などの一色に文字やイラストを単色で印刷したのをよく見る。
●ブログの俳句日記、これを削って、原稿に収めるのに、いつも難儀している。無駄に書いているところもあるが、残しておきたいので書いている。
●2月14日締め切りの原稿に取り掛からなければ。一応原稿はできているが、
それを出すのは、心配だ。今夜は良く休んであすから取り掛かる。ちょうど1週間。

2月5日(月)

曇りのち雨から雪
●大雪予報のとおり、午後から雨が雪に変わった。3センチぐらい積もった。雨のようだが、雪のようでもある。小さい雪で、霙まじりだったかもしれない。
●花冠2月号の編集。総ページ56ページになった。2月号は盛りだくさん。編集が終わったのが、6日の午前3時50分。ZIPファイルにして明日印刷所へ送る。朝、もう一度校正して午後すぐに送る。
●寒いのでぜんざいが食べたくなった。ヘルシオに小豆を炊かせ、お餅があるので、ぜんざいを作った。ヘルシオにもだんだん使い慣れて、茹でるのは楽だ。ゆで卵、ほうれん草。餡も時間はかかるが、気にしなければすぐできる感じ。

2月4日(日)

朝小雨、のち晴れ
●俳壇12月号のますみさんの「連打音」の句を、「若竹2月号」で鑑賞いただいた。発行所宛て送られた。ますみさんの許可を得て、鑑賞文を2月号に追加。
●2月号編集。正子の俳句日記から、「七里ガ浜」部分を抜き出して、別原稿にする。
●句美子がバレンタインのお供をもって来る。テーゲベックのチョコレートクッキー。正子にはアーモンドの古風マカロン。風邪がなかなか治らないようだ。編集の済んだところを見てくれた。
●3月29日の港北区文化センターであるマロさんのコンサートのチケットを句美子が取ってくれた。金曜日18時開演なので、自分は無理だと笑っていた。
●お米を計り間違えて洗ってしまったので、いなり寿司を作った。具はあるもので、人参と椎茸。いなり寿司に具を入れるのは我が家では普通。蕨などの山菜の具がはいったのが一押し。

2月3日(土)節分

晴れ
薄闇となってすぐ撒く豆の音 正子
南の暗き闇へと豆を撒く   正子
豆まきの豆がころがる仏の間 正子
●花冠編集最終段階。正子の日記を一か月を三ページ程度にまとめているが、かなり苦労。最初書くときに、もっと簡潔に書かないといけない。
●昨日、有花さん、今日、晃さん、美知子さんと長電話。信之先生が長電話をよくしていたが、自分独りで考え、判断しなくてはいけなくなったので、長電話をするようになった気がする。
●湯島天満宮でもらってきた福豆を撒く。「福は内、鬼は外」の声は出さない。大豆は炒ってあるが、食べてみるとふにゃっとやわらかい。独主な炒り方をしているのかも。

2月2日(金)

曇り
一寒燈きびしき風を得て光る  正子
●今日は、寒さがもと戻り。まだ寒中なので寒さが戻るというのも変だが、冷え込んでいる。
●愛媛新聞の小田記者から昨日の私からのお礼のメールに返信メール。記事スペース小ささを気にしておられたので、「記事スペースの大きい小さいに拘わらず、要を得て掲載頂いたことが大事なので掲載には感謝です。」とメールしていた。それに応えての貴重な文面があったので、一部記録しておく。
<この度は句集を読みながら、私も楽しませていただきました。 すてきな句集をありがとうございました。 愛媛関連の刊行物は弊社に日々たくさん届くためすべてを紹介していくのは難し いですが、 皆さんが労力を割き、考え悩みながら生み出した刊行物を少しでも多く紙面で紹 介していきたいと思っております。 朝刊の文化面にて月刊や季刊発行の俳句雑誌を(短文ではありますが)紹介して いるのは、 それぞれの刊行に関わってきた方々の足跡を歴史に残したいという思いがありま す。 情報はたとえ年月がたってもずっと新聞の中で生き続けますから。>

2月1日(木)

晴れ
●愛媛新聞より、合同句集『泉』の紹介記事(刊行フラッシュ欄)のある1月27日付の新聞が2部、記事執筆の小田記者から送られてくる。出版物刊行の小さい記事で掲載新聞が送られてきたのは、初めてのこと。名刺と手紙が添えてあったので、小田記者にお礼のメールを出した。
●角川俳句1月号を読んで知ったのだが、若者は俳句より短歌に流れている、ということだった。これは、SNSの機能に拠る短歌への発信のしやすさと言っているが、そうだろうか。
●一日、本気で2月号の編集をする。考えながらするので、なかなか進まないが、集中してやっている。今日もアマゾンが本を推薦してきたが、その本は初めて聞く名前で、検索したこともない。が本屋の棚を見るようで刺激的。今日推してきたのは
『地霊・パンドラの箱ーールル二部作』(岩波文庫)
『チャンドス卿の手紙/アンドレアス』(光文社古典新訳文庫)。