6月6日(月)

●晴れているが気温はそれほど高くない。このごろ、一汁一菜で済ませている。これが便利がいい。基本はご飯と味噌汁にお菜一品を足す。一菜と言いながらも、残り物を冷蔵庫から出してくると、老人二人なので、まあまあな献立になる。習慣というのは恐ろしいもので、「一汁一菜」までもってくるのに、長くかかった。思い立ったらできそうで、なぜかそうはいかない。
●今年3月に冷凍梅で梅ジュースを作たのを、瓶に入れ冷蔵庫に保存している。飲もうと蓋の取っ手を持ち上げたら、蓋がカックッと音がして外れ、半分野菜ボックスに零れてしまった。野菜ボックスはジュースびたし。蓋の締め方が甘かった。冷蔵庫の大掃除となった。そのあとは、蓋は念をいれて締めている。

6月5日(日)

●雨のせいか、肌寒い。関東地方、梅雨に入る。九州や西日本より早い梅雨入りは、17年振りとのこと。
●句美子が昼過ぎに来て買い物を手伝ってくれる。「今日は買い物は済ませたからいいよ。」と言ったものの、次々、あれがない、これがないと、2.3回家を出入りすることになった。おやつが何もないので、近所の和菓子屋さんで、水無月を買って来てもらう。

6月4日(土)

水無月を買って紫陽花路歩く      正子
あじさいを活けて水無月売りいたり   正子
葱と海苔冷やしうどんに良き香なり  正子
●朝、10時過ぎ、URの緑地を少しコースを変えて信之先生と歩く。中学校の角の和菓子屋さんに寄って、夏らしい和菓子の中から、みたらし団子と「水無月」を選って、それを買った。買った団子と水無月をもって、歩いた。今朝は道を一筋変えたので、バイパス沿いの立葵に出会った。少女の髪飾りのような花でかわいらしい。
散歩は信之先生がただ歩きたいために出かけている。歩けば面白いことが見つかるけど、本音はそんなにのんびりもしていれない。ちょっとイラッともしている。そんなことは分からないだろうなぁ。

6月3日(金)

晴のち雨
サルビアも蛍袋も留守の庭   正子
雷鳴のかすめて過ぎる三丁目  正子
揚雲雀あがりてふっと空に消え 正子
●「自由な投句箱」へのアクセスが増えている。kakan003に戻したせいかもしれない。
●信之先生を毎日散歩に誘っている。スマホの歩数計が歩いた歩数や距離を教えてくれるので、面白いらしい。玄関で靴を履いてなかなか立ち上がれなかったが、さっと立ち上がれるようになった。わたしではない。信之先生が。軽い散歩と言えどあなどれない。
●YouTubeにいろんな人が歌うリートがアップされて、今日も1時間ばかりリートを聞いた。翻訳が字幕で付けられていたり、詩の内容のとおりの青年の声であったり、知らない小さな歌であったりするので、歌曲の面白さを見つけた。アップされているのは、圧倒的にシューマンがなのだ。もちろん、バッハやシューベルトもあるけれど。今このコロナの時代、ウクライナとロシアの戦争のとき、なぜシューマンなのか。なぜロマン派なのか非常に疑問に思う。

6月2日(木)

麦秋の魚焼きけり塩光らせ 正子
●東の空に入道雲のような雲が湧き上がっていた。きのうより、湿気が多く、散歩で汗をかいた。今日もURの中を信之先生と歩いた。パイバス近くまでくると、小鳥の声が空に弾けている。目を凝らすと雲雀が空へ揚がっていくのが見えた。URのあるところは、元、田んぼ。雲雀が揚がるのも当然かもしれない。
●夕食は焼き魚にしようと思ってスーパーを覗くとイサキがあった。今頃のイサキは、瀬戸内では麦わらイサキと呼ばれて、美味しいのだ。麦わらで蛍籠を編むころ、ちょうどイサキがおいしい。焼いて一口食べて、ああ、と。イサキは麦秋の味。炊き立ての白いご飯がおいしい。
●「ボケ日和」(長谷川嘉哉著)を読む。認知症専門医の著書。笑う話であるが、これが現実となれば、すざましいことになる。高齢化社会は認知症との闘いかもしれないぞ、と思う。

6月1日(水)

●気温はそこそこ高いが、風が心地よく吹く。午前中、信之先生とURの中を散歩して、バイパスのところまで行く。道路を隔ててベンツの店がある。夕方また散歩をし、近所の喫茶店に寄る。喫茶店には、ドバイの砂だの、サハラ砂漠の砂、モロッコの砂など10種類ほどが箱に入れてあった。店主夫妻が世界中旅行して持ち帰ったものとのこと。旅行が趣味で、行ってないのはアイスランドとどこかだと言っていた。
●俳壇から原稿依頼。好きな植物2種類以上で新作5句出句せよとのこと。101人の特集。好きな植物は、きりなくあるが、俳句映えするのとは違うので、どうしよう。で「稲」と「蓮の花」に今のところ決めた。好きというより、私の体に何年もかけて馴染じみ一体化している植物だ。角川歳時記やネットで「蓮の花」の俳句を検索すると、万とある。西洋の詩にも「蓮の花」ある。とても手ごわい。これを新しく詠んでこそではないかと、57年続けて来たのではないかと、思い直すと、いろいろなことが湧いてきた。
この5月オペラシティでウィーン在住の日本人のテノール歌手の初リサイタルがあった。行ってはないが、オールシューマンで「詩人の恋」が歌われたということだった。たまたま彼のYOUTUBEを見ていたので、「詩人の恋」からではないが、彼が「ミルテの花」からハイネの詩?の「蓮の花」を歌っているのを聞いていた。Lotosblumeとして出て来る。蓮の花と訳されている。「蓮の花が恋人の月に顔を向けて」とある。実際、蓮の花は明け方咲いて、昼頃すぼむ。月に咲く花ではない。睡蓮と言う訳もあったが、睡蓮はSeeroseと別にある。ちょっとこれは、不勉強で私的には謎である。蓮の花の句を詠むのに気になる。