晴
●久しぶりに晴れた。今日は、花冠の編集に集中。
●今日は父の日。それを忘れていたら句美子が昼過ぎお菓子をプレゼントに持ってきてくれた。
せっかく来てくれたので、花冠の保存本を、半分に減らしてもらった。3時間ぐらいかかった。花冠の過去号が欲しいといって来られる人がいなくなったので、保存している花冠を半分に減らしても問題がないだろうから。
●おやつに杏仁豆腐もどきを作る。キウイを飾りに浮かす。
寒天4g。水400ml。牛乳200ml。砂糖70g。キウイ1個。
シロップ適宜。キウイがさわやかで美味。
曇
●中断していた「花冠」の編集を始める。
●午後信之先生とセンター北へ信之先生の帽子を買いにいく予定。ところが、出かけようとして買い物バッグを開けたら、そこに失くしたと思った帽子が入っていた。まさかの場所なのだ。出かけたおり、忘れてはいけないとバッグに入れ、それを忘れた訳。この忘却、私もあやしい。
出かける支度をしていたので、そのまま出かけた。アカデミアで『星座と神話大じてん』(成美堂出版、これは出たばかり)と『まっぷる四国』(昭文社)を買った。星座と神話の本は野尻抱影のがいまだに売られている。こちらは息子が好きでよく読んでいた本。30年前のが少しバージョンが変わっているだけ。
●5月20日から今日までほぼ一か月子供たちも巻き込んで信之先生の介護の件でいろいろ介護関係に当たってみる。どれもいまいちで、これまでと全く変わらない。信之先生は年相応に元気でたのしく過ごしているが、91歳になって一人で留守番をするのはあぶないと言うのが、家族の一致した意見。
晴
●夜明け前から雑誌類の整理。ときどき整理はしているつもりだが、すぐに増えて積み上がる。2月に整理してその後はそのままだった。
●URの緑地にはやくも槿が咲いていた。それにしても早い。新しく建てられた選挙ポスターの看板で隠されてしまっているのが、隙間から見えた。
●信之先生91歳になるが、介護サービスはこれまで一度も受けていない。週1か週2、サービスを受けて欲しくて、介護関係の人に連絡をとっているが、そんな年ではないと言い全く困っている。
私は編集の仕事に集中できず、朝から晩までYou Tube でなんとなくクラッシクを聞いている。そこでフルトベングラーがベルリンフィルを指揮したモーツアルトのピアノコンチェルト20番に出会った。フルトベングラ―の指揮について面白いことを聞いた。フルトベングラ―の指揮は、指揮棒が微妙に動いていて、どこではじまるのかよくわかないそうだ。例えば、指揮棒の先が第1ボタンのところに来たときが始めだとか、楽団員個人が判断しないといけないらしい。ぴしっと音が揃うという感覚ではないらしい。遅れてもいけない、揃ってもいけない。なんとなく分かる。大勢の個人がいて、それぞれ芸術的考えがあって、揃うのもがおかしいと言えばおかしい。遅れては音楽にならないし。
揃うと言うことに関して思った。句集で、5-7-5、はい次の句5-7-5、はい次の句5-7-5とゆるぎない俳句が続いたら、嫌になるか、笑いそうになる。5-7-5の中に、その人らしいリズムとか息遣いとかがあって、少しリズムが崩れて面白いのだ。それは俳句の韻律の問題で、前衛でも例えば、著名な坪内稔典さんの句も、きっちり5-7-5で新しくないのだ。俳句の韻律の問題の研究が進むといいと思っている。言葉と音は切り離せない。
小雨
園児らに咲き上りたり立葵 正子
一線の白き筋あり青き萱 正子
アーカンサス梅雨に立たる花白し 正子
●朝夕2度散歩に信之先生と連れ出す。URの緑地を抜けて綱島街道のバイバスまで。道沿いに青萱、立葵、向日葵が育っている。立葵は上まで花が咲くと梅雨が終わると聞く。あと数花咲けばてっぺんまで咲くことになりそうだが、梅雨はこれから。今日も一日小雨で、気温は低い。
●アーカンサスの花がURの緑地に咲いている。ギリシャ彫刻などに残されている花だが、この名前、この前からどうしても思い出せなかった。暗がりに咲いている花が目に入り、ふっと思い出した。数学の問題でもう少しで解けそうで、解けないくすぐったさにも似ていたが、今日は小暗さが脳を働かせた気がした。
●昨日「俳壇7月号」が届いた。花冠の結社広告掲載誌。また、精選アンソロジー作家作品集に髙橋秀之さんの「巣立つ子」5句が掲載される。今回は『俳句の宙2021』への参加者。
巣立つ子が母に背きぬ三月尽 秀之
父親としては、複雑な気持ちだろう。ここに詠まれた「巣立つ子」が、生まれ、離乳食をたべはじめたときからが秀之さんの句歴となる。
霧雨一日中。
●梅雨のせいか、肌寒い。薔薇の花がどれも虫に食われ、丸ぼうず。消毒しても効き目がない。
●近所の緋目高が多分2年目になるんだろうが、深い甕に入れられて元気そうに泳いでいる。ホテイアオイやほかにも水草が沈められている。商店街の新聞店にもプラスチックの大きなボールに金魚が飼われているらしく、配達員がかわるがわる覗きこんでいる。夏のくらしが楽しそう。
●「自由な投句箱」のアクセスが急に上がる。原因はよくわからない。
晴
●今日は洗濯日和。6月ネット句会の入賞発表が正午を回ってしまった。金賞は桑本栄太郎さんの句だった。栄太郎さんの話では、毎日の放射線治療が終わって久しぶりに遠出をしたとのこと。やはり、そういう背景があって、いい句は
できるというもの。技巧だけではない。
●元がダスキンに家の掃除を頼んでくれた。お父さんの世話が大変で掃除どころではない、と言っておいたからだろうけど。若い時は結構きれいに掃除はしていたが、やはり老人、徹底できない。
晴
●6月月例ネット句会。
投句はこれまで作っていた三句を出した。
麦秋の魚焼きけり塩光り 正子
豆腐屋のラッパ響けり走り梅雨 正子
●「髙橋正子の俳句日記」を書き初め、今日が5000日になる。
●句美子がいつものように、午後来て、3年ぶりに来た息子の元と孫の元希が揃うことになった。元は信之先生の「愛媛大学名誉教授証」を作ってもらったので、持ってきたとのこと。身分証明書のようなものがないので、なにかのときに面倒な事があったらしい。図書館に入館できるくらいのメリットぐらいらしいが、無いよりましという程度のもの。
●元と元希は来るなり、元希用に買っていた本を見つけて、紙袋に入れていたのだが、すぐわかったらしく、もらって帰ると言って二人で選んだ。『Gruffalo』シリーズも要らないのかと思っていると要るとのこと。細かい意味はわからなくても、絵本を見ながらCDの音読と歌を聞くと面白いらしい。たしかに音読には、私もにんまりと笑ってしまった。もう図書券にした方がいいのではと思うが、そうでもないらしい。この辺りは、微妙だ。句美子がいうのに、お兄ちゃんもお母さんに甘えてるからだという。こちらも孫に本を選んぶのは結構おもしろいから、それでもいいが。
●信之先生は、初めて元希とオセロを楽しんだ。句美子がいうには、元希が楽勝だったらしい。忙しい一日だった。
晴
●「大物、巨匠は今なぜいないのか」と言われる。その見当はついていた。音楽でも同じことが言えているらしい。オペラ歌手の車田和寿氏のYou Tube「音楽に寄せて」でそのことが言われていた。一つには、「技術の伝承」が出来ていないとのこと。「技術の伝承」と言われて驚いたが、邦楽を考えれば、それはよくわかる。
雨
●四月ごろのような気温。20度にならない。仕舞った長袖をまた出して着る。今日は、信之先生の病院の梯子。9時半ごろ皮膚科のクリニックへ。塗り薬をどっさりもらう。皮膚科の治療は長いらしく女医の先生が「また来てね。」という。早く診療が終わったので、そのまま500mほど離れた内科のクリニックへ。血圧を測って少々話をしただけで変わりなし。少々疲れたかもしれないが、日を替えて通うより私はいい。
内科のクリニックには「世界の車窓」のビデオが流れていて、きょうはオーストリア、スイス編だった。山岳や氷河を走る観光列車がたのしそうだった。
●俳壇の俳句の締め切りと花冠7月号の発行が重なる。時間がありそうでない。俳壇の俳句を早く済ませて、花冠の編集に本腰をいれなくては。梅雨の仙石原はよさそうで行って見たくなったが、当分は行けない。鎌倉もしばらく行っていない。こちらもダメ。もっぱらYou Yube のクラッシクを聞いている。