10月18日(金)


曇り。冷え込む。11月の気温らしい。

●もらったコーヒーのゲイシャ。水を測り、時間を計り、慎重に淹れる。ペーパーフィルターで入れたが、いつもなら、淹れているとふわっと膨らむのだが、膨らまない。粉がもう少し粗い方がいいのでは、と思った。味は、酸味がやや強い感じ。昨日淹れたときと、また違う味。冷めてもおいしいが、今日のは、気に障らない味。上等かどうかよくわからないが、貴重な(生産量の5~7%)珈琲を味わった経験は、貴重ということかも。

●信之全句集。あまり乗り気がしなくて、捗らない。300句と編集者は言ったけど、200句でいいのではと思う。
しかし、とにかく、仕事を進める。

●だれも、私に先はあるだろうが、未来があるとは思っていない。年を取ると誰も相手にしなくなる。これが快い。ひろびろとしている。一人未来を目論むのも面白い。

10月17日(木)


曇り。

農業祭青いレモンを片隅に      正子
春菊の育ちしばかりを抜きて売り   正子
   「ゲイシャ」
珈琲に香り立たせて秋深む      正子

●家を出て、UR内の道路を15分ほどまっすぐ歩く。綱島街道のバイバスに突き当り、ベンツの販売会社の横を通り過ぎ、さらに直進。綱島郵便局に行き当たる。そこより引き返す。時間にして50分。URの敷地の草は刈られて、萩や芙蓉、木槿が咲き残る。一番風情があるのは白萩、紅萩。

●スペシャル珈琲のパナマゲイシャを職場の友人がお歳暮代わりとくれた。100g3000円を超える。差しだされて驚いた。日吉の東急でゲイシャが売り出されたよ、と情報をいれたのは私だけに非常に悪い気がしたが、せっかくの厚意、ありがたく受け取った。自分で刺した刺し子の布巾をお返しにしようかな。今できているのは、梅紋。やりかけのはキッチン柄。そうだ、それにコーヒーの俳句葉書。

●これから、日本文学で、丁寧に読むべき本はなにかと、思う。俳句は、芭蕉一人で、結構だという話もある。せいぜい子規を入れるか、とも。大雑把に、万葉集、枕草子、方丈記、徒然草、花伝書、奥の細道。

10月16日(水)


曇り。肌寒い。

過ぎてより金木犀の鋭き匂い  正子
秋深む葡萄の粒のまばらにも  正子

金木犀が今盛り。いつもより少し遅いのでは。日吉本町6丁目の西量寺の前に金木犀の垣根。気づくと、金木犀の大木があちこちにある。

生協の配達。巨峰を頼んだが、甘さが増している。房の具合がいかにも秋の終わりの姿。

10月15日(月)


曇り。

露草と蓼と畑に露を帯ぶ     正子
合唱の響きとどきぬ野分あと   正子
朝顔に露あざやかに宿りたり   正子
台風一過金木犀の匂い出す    正子

台風のあとの今朝、5丁目の丘を歩く。道が洗われてさっぱりとしている。野原の朝顔の青が鮮やか。金木犀が匂わないと思っていたが、急に匂いが流れて来た。すぐ近所に大きな木がある。

●朝いちばんに電話。広報堂というが、新聞に俳句を載せないかと。産経新聞などの広告を請け負っているらしい会社。怪しくはなさそうだが、いくらか出して載せるのだろうと、断った。こういう誘いはよくわからない。

10月14日(月)


曇り。ときどき小雨。20度。急に気温が下がる。

●10月月例ネット句会のコメントの整理など。

●昼頃、金蔵寺まで信之先生と散歩。銀木犀が盛り。この木は横浜市の名木古木に指定されている。それほどは匂わない。法要が行われていた。寒いというので、帰りに、喫茶店プチアントルメに寄り、コーヒー。チーズケーキとスイートポテト。

●金蔵寺の境内の白萩がなよなよと雨露を宿して倒れ伏している。参道には、桜の大枝折れ、そのまま葉を裏返して身をなげだして横たわっている。落葉がかたよってたまる。清少納言ならばどう思うだろうかと、いうことがふと頭をよぎった。

10月13日(日)


快晴。
台風一過の快晴。風が残る。台風19号は、近くでは被害もなく通り過ぎた。

太鼓の音空へ響かせ子供神輿  正子
子供神輿小さき街の街筋を   正子
台風の風雨の音に林檎剥く 正子

●10月月例ネット句会。
https://blog.goo.ne.jp/kakan02d

●駒林神社の本祭り。今年はまだ、金木犀の香りを嗅いでいない。昼過ぎ、駒林神社へお参りに。境内は、祭りばやしの音楽が鳴っているだけで、受付の女性が一人。氏子らしい老人が一人いただけ。台風の直後とはいえ、里祭りが年々さびしくなっている。

●注文していた折り畳みステッキが郵便で届く。台風で今日は無理かと思ったが、届いた。自立歩行ができない人は使うべからずとある。

●夕方句美子の家へ。目黒川が近いので、マンションの住人は自宅待機するように回覧が回ったとか。11年前の台風では、浸水したとのこと。15号の時の方が怖かったといっていた。鼓月の栗蒸し羊羹をもらって帰る。生地に葛が入っているようだ。

10月12日(土)


雨。台風19号接近中。

●10月月例ネット句会の準備。

●きのうは、子供たちから、台風に備えよとメールが来た。年寄り夫婦を案じたようだ。今朝、ご飯を炊き、風呂に水を張った。大きなタッパーと、ペットボトルの空いたのに水道水を貯めた。洗濯は早めに済ませ、部屋干しに。停電に備え机にラジオ、懐中電灯、蝋燭、マッチを置いた。ときどき、窓の外を見る。

●鉢植えの花を昨日玄関に避難させたが、花を上から見降ろすことになり、よく咲いていることに我ながら感心する。

●台風に備えた準備ができた。することはたくさんあがるが、手持無沙汰の感じ。信之先生を煽って句の選を進めてもらった。一応全部の句の選が済んだ。

●パソコンの仕事をしながら、「リリー・マルレーン」「さくらんぼの実るころ」を繰り返し聞いていた。台風の最中ということもあってか、ドイツ語とフランス語の響きが、妙にしみじみとしてくる。ところどころ意味がわかる程度だが、それでも原語の響きは捨てがたい。

10月10日(木)


晴れ。夜雨。

●今夜11時ごろの雨の予報がずれて、夕方から降り始めた。台風19号の影響でスーパーのデリーフードや水などがない。いつもの現象とはいえ。

●ラジオのニュースを聞くと、アメリカでも貧困が深刻な問題らしい。貧困格差。昨日の朝日新聞で、専業主婦の時間貧困という記事があった。専業主婦が安いものをまとめ買いに30分かけて遠くの店へ出掛ける。本人は得し、幸福感もあるが、時間貧困の罠にはまっているというのだ。時間があれば、子どもの将来についても、もっと長期的な見方ができる。無ければ、差し当たってのことしか考えられない。

「時は金なり」の諺があるが、この意味とは違って、「時間」ということが、はっきり人生の価値として論じられ始めたのは、珍しいことではないか。この研究者は日本の研究所で研究している中国人の女性研究者。そのことにも注目したい。

10月11日(金)


曇り。ときどき小雨。

松茸に敷かれ檜の葉がいきいき 正子
夕月の昇るを見つつ出勤す   正子
林檎選る手元に風が吹ききたり 正子
秋草の曇れば地球ふと回転   正子

●今夜は十三夜。辺りの景色がだんだん寂しくなる。

●台風19号が近づく。電池を補充。現金を少し用意。災害が日常的になっているので、水や食料は、日常的にストックしている。外回りの鉢や飛びそうなものを家に入れた。しかし、災害ということで、予想しないことが起こる可能性がある。

10月8日(火)


曇り。秋冷。

秋冷の窓を弾きて鳥の声       正子
野葡萄を摘み来て色を飾りけり    正子
野葡萄の実のさまざまの青の色    正子

●大型台風19号が近づく。12日、13日の土日に相模湾から首都圏を抜けるかもとの予報。運が良ければ、300キロ離れた東の海上を進むとも。