オンライン新年句会/1月4日(日)

俳句オンライン投句
水仙の香のすがしさに三ヶ日
元日の蕾花芽と伝い見る
三椏の花の御寺へ初詣

○オンライン新年句会。34名参加。

○オンライン句会のコメント書きの作業などは午前11時半ごろ終ったが、午後3時ごろまでは、度々チェック。

○午後4時半ごろ、金銀銅賞のみなさんに信之先生の色紙をエックスパックで郵送。

○日曜の今日も年賀状が届く。昨日も一昨日も年賀状が届いている。ご苦労様。
郵便局から「花冠発行所」を屋号・商号として登録するように指示があったので、連絡の葉書を出した。

○早めの夕食を済ませたあと睡魔が襲う。1時間半ほど仮眠して、入浴後、花冠2月号の校正。ネット上ではみなさんの校正が済んで校正はそれだけに見えるが、実際に校正をすると、12箇所の訂正箇所があった。仮名遣いの間違いが案外ある。そのほかは、字の大きさ、位置や配置など。表紙の「通巻2号」が抜けている。年末急いだためだろう。校正は午後11時ごろ終ったが、信之先生にチェックをいただいて、すぐファックス。明日5日は印刷所が始まるので、朝一番に見てもらえるだろう。

○今日の仕事が一段落。お茶を飲みながら、それにしても鎌倉の町外れは、本当にさみしいところだと思う。元旦の夕方の寂しさは心細いほどである。報国寺の寺領には、宅間派の芸術家や川端康成も住んでいたそうだ。「山の音」は、ここでの作品とのこと。歴史のなかに深く沈潜してゆきそうだった。

1月3日(土)

俳句

○オンライン新年句会の投句の締切が午後10時。元日の鎌倉へ初詣した句を投句。
○オンライン裏方の仕事は、信之先生が綿密に実行されているので、その手伝い。かなり投句が集まっているので、入賞句の検討。信之先生作成の清記のファイルなどを愛代さんに送信。何度か電話とメールで互選、入賞発表などの準備を整える。

○昼過ぎ、長男が帰る。食べ物は不要というので、タオルや歯ブラシなど日用品を持たせて帰す。
○今日は、私の生まれた日。

1月2日(金)

俳句

○晴れ

○オンライン新年句会の投句を見たり、花冠3月号の★印をつけたりする。

○今日は新聞も、郵便も休み。台所に付きっ切り。大晦日に料理し残しものを料理する。慈姑と高野豆腐を煮る。海老のすり身を入れた伊達巻風卵焼き、アップルパイを焼く。

○夕刻、長男が来て、お節で祝い、あとすき焼き。最近はすき焼きはほとんどしないが、料理が簡単で、土鍋の不安定さに比べれば安心。頃合いは各自勝手に見て食べれる。すき焼き鍋は30数年使っているものを久しぶりに出した。

謹賀新年/平成21年1月1日

俳句

晴れ
○お節と屠蘇で祝う。
数の子、黒豆、田作り(ごまめ)は、気合を入れて作ったので出来は満足。
数の子の付け汁は、辻嘉一さんのまねで清酒と濃い口醤油半々。それに細かく削った鰹節をかける。
黒豆は、土井勝さんの「きょうの料理」をお手本に丹波の黒豆。さび釘があったので、黒く、艶よく、ふっくらとできた。煮たあと一昼夜煮汁に浸して完成。一昼夜浸さないと、出来は半分と言えそう。
田作りは、自己流。生協の店長さんに勧められて二袋買った。醤油、砂糖、みりん、酒。

○2日、3日来客があるといけないからと促され、午後2時半ごろ、句美子と鎌倉へ初詣。鶴岡八幡へは、2回行っているので、今年は、萩寺の宝戒寺と竹林で知られる報国寺へ。鎌倉駅の5番乗り場からバスに乗ろうとすると、バスは別の場所から出発しているとのこと。それで徒歩を決める。

先ず、鎌倉駅から徒歩で若宮大路を通って宝戒寺へ。八幡さんの賑わいをよそに、宝戒寺はしっとりとしていた。拝観料100円を支払い中へ。境内には、篝火の熾き火がすこし燃えて、他には夜の篝火が準備されてあった。内陣には、香煙が煙り正月なので、仏様の掛け軸が勢ぞろい。「出山の釈迦」をはじめて見た。杉板の匂いも芳しい梅の花絵の開運花御札と、足腰のお守りの2センチほどの草鞋を買う。細かいお金がなくて1万円を渡したら、お釣りがなくてまごまごされた。檀家の老婦人か、しきりに仏壇の掃除をされていた。境内に下りて庭石を伝う。所々風車がさされてある。お参りのあと、境内で鐘を撞く。撞木には紅白のあたらしい布綱がつけられていた。境内の花は、三椏、蝋梅、うすい桃色と白の冬椿。枝垂梅の蕾、紅梅の蕾、白木蓮の冬芽、水仙。水琴屈があり、柄杓で水をかけて遊ぶ。和服をさりげなく着こなした中年の婦人二人がおられたが、話し声も低く、この寺の雰囲気によく似合った姿であった。宝戒寺を後するときに、拝観券を売っている人が、丁寧に頭を下げられた。気持の行き届いた寺である。

○宝戒寺を後に、報国寺へ足を急がせる。20分ほど歩くが、行く道、初詣の寺社がいくらでもあって、横道からお参りの人がぞろぞろ現れた。鯉のいる川に出て、杉本寺を過ぎ、報国寺へ向かうと、ひと気もまばら。しんしんと谷戸の冷えが忍び寄る。ひょっとすると閉山か、まさか正月にこんなに早く寺を閉めるわけがないなどと思いつつ、山門下まで着く。途中からの予感があたり閉門。張り紙がしてあり、近づいて読むと、三が日は閉山と。まさか!!塀の外から竹林の外れなどを眺めた。新年そうそう。大失敗。失敗こそ勉強。よい勉強であった。

元旦の新聞にもノーベル賞の田中耕一さんが、失敗には、考えさせる多くがあると語っておられた。一口に鎌倉のお寺といっても、寺には寺の格式や持ち味があって、なかなか勉強になった。さびしい道を歩いた割には、句美子も不平は言わなかった。宝戒寺が面白かったようだ。

○帰りは浄明寺のバス停から鎌倉駅までバス。若宮大路で停まるアナウンスがあったので、八幡さんへ寄るつもりになったが、ボタンを押したのにも関わらず若宮大路をすっとばし、鎌倉駅までバスが来てしまった。交通規制のためらしい。小町通りの長嶋家で、例の切山椒をお土産に買う。サーティーワンでアイスクリームを食べ、アイスクリームの福袋を買う。帰宅は午後6時。

○元旦でも食器などの洗い物は沢山。重箱などもお湯で洗う。床も掃く。二度掃いたが、二度目もごみがある。ようやく、ストーブを寄せて、元旦の新聞に目を通し、大晦日にした洗濯物もたたむ。年末に買ってくれていた鳩居堂のはがき30枚ほどをやっと見る。選ぶセンスに俳句らしさが加わったというか、大人になってきている。
かくして、元旦の終りとなる。

12月31日

俳句
しじまよりかつて聞きたる除夜の鐘

○晴れ

○大晦日であるが、夜8時まで仕事。それから年越し蕎麦を準備して食べる。いただいた祖谷の蕎麦に甘えびと三つ葉などのかき揚げ。今年は荒削り鰹節が手に入ったので、だしが楽にとれた。いろいろ考えずに、沸騰したお湯にお椀山盛り一杯の荒削り節(30グラム)を入れて、10分ほどに煮出せばよい。それで、澄んだよいだしが出た。鰹節はヤマキ。どうも、蕎麦のおつゆが関東風になっているとの家族評。

○三つ肴の準備が済んだので、除夜の鐘を待ったが、鐘の音がまったく聞こえない。金蔵寺には、家康寄贈の鐘があったが、あれは、鳴らさないのかもしれない。去年除夜の鐘を聞いたかどうか。昔、近くのお寺に眠い子どもたちを起こして除夜の鐘を撞きに行ったことを思い出した。