曇り、夕方小雨
ウイーン留学記を読み
一章へこころ落ちゆく秋の夜 正子
秋冷にきりなくつづく喜遊曲 正子
飛び立って飛蝗はすぐに黒き影 正子
●一日曇り空で、夕方には雨になり、どの部屋も寒々してきた。外のオリヅルランを部屋に入れて飾る。寒々とした部屋に、やりかけの英訳に戻らねばの気持ちが湧く。まえがきと、あとがきの見直し、イラストを探すことが残っている。それに、そろそろ次号の花冠の編集に入らねば。思い立てばいろいろある。
●晃さんから俳句甲子園関係の愛媛新聞記事の切り抜きが届く。『俳句の杜2024』の自身あての感想のコピーも。それについてお礼の電話。長電話になる。
Essay
(七)リルケと俳句
●ジャポニスムスの文学への影響はどうだったのか気になるので、ネットを探していたら、「フェデリコ・ガルシア・ロルカと俳句」(井尻香代子著)と言う論文が見つかったので印刷した。スペイン語の俳句。1920年代のジャポニスムスの影響を受けた俳句のような短詩の分析。
初めて聞く名前のロルカだがスペインのグラナダ地方の農場主の長男に生まれ、2歳で小児麻痺に罹患。亡くなったのはスペイン内戦のときフランコ政権に逮捕され銃殺され、1975年フランコが亡くなるまで、スペインでロルカを語ることは禁止されていたとのこと。三島由紀夫も関心をもっていたようだ。生きていたらノーベル賞とも。
『組曲集 フェデリコ・ガルシア・ロルカ未刊詩集』(小海詠二訳/1994年)の詩が俳句のようだと言うことなのだが、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスの俳句とは直観的に違う感じがした。
スペイン内戦のときドイツとイタリアは、ヒットラーとムッソリーニがフランコを応援している。ドイツ空軍の爆撃で多くの市民が犠牲になりピカソ『ゲルニカ』を描いたときなのだから、大変な時代の人だ。マドリードに鳩をもった銅像がある。悲劇的な人生だったロルカの俳句に魅力があるに違いない。
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