8月5日(火)

晴れ

朝焼けや山にはあらぬ街空に 正子

炊き上がる飯盒露の草に置く 正子

●今日の歯医者の予約をキャンセル。起きた時から体調不良な感じがする。7月半ばの胃腸炎のときのしんどさがトラウマになって、またあんなことになるのではと思ってしまい、予約をキャンセル。

●『マルテ』の二度目の読書が第二部に入っている。もう読まないでいいのではと思うようになった。二度目を読もうとしたときは意図があったが、その意図も数日もしないうちに薄れてきた。そうは思うものの置いた本をまた手に取った。リルケ、言うじゃないかと。

『マルテの手記』孤独者について(第二部)

そこで彼らは急に手を変えた。最後の手段に訴え、いよいよとっておきの妙策を持ち出すので。すなわち、名声という全く別種の反抗に移るのだ。この狡猾な喧噪にさそわれて、すなわち、孤独者は一人残らずほっと安堵の明るい顔を上げた。っして、心を散らして、もろくも打ち滅ばされてしまうのである。

●去年9月からの今日までの俳句を選ぼうとした。写生からずれている。いつの間にこうなったか。残すべき句がない。年末にみんなに書く俳句葉書きの句がない。もはや、これまでか。

●晴美さんから「俳壇」8月号に載った句の感想の手紙が届いた。好きな句は 「夕泣きの寝落ちしひまを梅雨の月 正子」

正子さんの句は身辺の自然や日常をとても美しく切り取って創られているのがわかりやすく共感できます。長い月日のやはり賜物ですね。うらやましいかぎりです。(晴美)

 


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