★朝風のとんぼを運び海へ去る 正子
朝風の中、暑気も持ち去ってくれるようなとんぼの爽やかさです。とんぼ飛ぶ海への視野の広がりに、初秋の朝の清涼感があふれます。(藤田洋子)
○今日の俳句
一片の雲を真白に処暑の朝/藤田洋子
処暑の朝を迎え、まっ白い雲の美しさにうれしさが湧く。暑さも一息つき、朝夕の涼しさが期待できる。処暑というのは、そういう日なのだ。季語を生かした写生だが、詩情のある句。(高橋正子)
○ケーキ
私が作って、子どもたちがおいしいというケーキがある。定番のキャロットケーキと、貝の形のマドレーヌ。キャロットケーキは、もともとアメリカのカントリーケーキ。人参とサラダ油、砂糖、卵、シナモン、ベーキングパウダー、炭酸、塩という材料。これは評判で、日曜市に頼まれて、週末には、パウンドケーキ型大を10本ほど焼いていたこともある。甘いものが苦手な若い男性にも好評であったし、おやつにも、食事がかわりにも重宝した。
もうひとつは、飯田深雪先生のマドレーヌ。このマドレーヌ生地の配合は、いろいろ作ったマドレーヌのなかでも、センスの良さでは、最高と思う。貝の形がかわいいので、長男は特に面白がってぱくぱくと食べた。マドレーヌは、すこし温かいのがおいしい。
ケーキは、味もさることながら、形も楽しみなもの。子どもは特にそうだ。ケーキではないが、こんなこともあった。杏仁豆腐をひし形に切ること。これは、食感と、中華料理らしい見た目からこの形に決まる。これをたまたま来ていた私の母がサイコロ状に切ったときには、長男は、切りなおしを要求したほどだ。
コメント
お礼
正子先生、今日の俳句に「処暑の朝」の句を取り上げていただきありがとうございました。
正子先生のキャロットケーキ、いついただいても本当に美味しかったです。
★朝風のとんぼを運び海へ去る 正子
朝風の中、暑気も持ち去ってくれるようなとんぼの爽やかさです。とんぼ飛ぶ海への視野の広がりに、初秋の朝の清涼感があふれます。