6月9日(月)

曇りのち雨

●6月月例ネット句会の入賞発表。

6月句会の入賞発表は午前中に終えた。午後、今日締切の総合俳誌からの依頼原稿の仕上げをしなくてはいけない。依頼原稿が間に合うかどうか、ひやひやしたが、4時前にメールで送った。角川から原稿を依頼されたときも信之先生の最期の時で、葬式後すぐが締め切りだった。今回は新生児と暮らすという思ってもみなかった事態になっているし、月例句会と重なった。重なるときは、重なるのがこれまでの経験から言えるが、早め、早めに片付けるしかない。

●6月月例ネット句会の投句に皆さんから、コメントいただいた。
13.あめんぼう水速ければ流れゆき  正子
水面を軽やかに動くあめんぼう、その観察眼に感じ入ります。水の流れの速さに応じて身を任すあめんぼうに、まるで生きる術を教えられるようです。 (藤田洋子)
高橋信之著「子規の写生論」で信之先生はこう述べておられる。俳句がリアリズムの文学であるとするならば、それは、ヨーロッパの社会的実証主義的リアリズムとは違い、俗世間を抜け切ったところのリアリズム(現実でありかつ真実である)世界、つまり個人の自由でひろぴろとした内面における真実を詠いあげるものなのである。             
 中略・・・・詩人の心の真実を詠いあげたものなのである。また臼田亜浪先生は、「まこと」と言っておられる。この句を見た時、このことを思い浮かべた。(吉田 晃)

14.あかるき夜わが影踏みて蛍狩  正子
満月の夜、蛍狩りに出かけられました。地上に影ができる程の明るい月の光。その中で無数に飛び交うのか、あるいはちらほらと飛ぶのか、蛍の光。その取り合わせの情景が目に浮かびます。(多田有花)

15.青蛙煙れる月に鳴きとおす 正子


コメント