5月23日(月)

★燕子花を抱え一束の湿り  正子
水の中から生える燕子花。葉の大きな花ですから、一束を抱える時は、腕の中に水をだいているような心地になるでしょう。燕子花の他にない「湿り」です。(川名ますみ)
水辺に育つ燕子花。切花として数本を束にして抱えれば、(包装紙を通してさえ)ひんやりとした湿り気が感じられ、濃紫の花のみずみずしさまでもが、くっきりと目にうかびます。 (小川和子)

○今日の俳句
茄子苗の影なすほどに確と付く/小川和子◆
夏野菜の苗を植える季節。茄子苗も植え付けはじめは、心もとない感じだった。しっかりと根付いた今は「影をなすほど」になった。「影なすほど」は、茄子苗の存在感。(高橋正子)

◇生活する花たち「すずらん・にしきうつぎ・エニシダ」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 川名ますみ
    2011年5月20日 17:17

    燕子花
    ★燕子花を抱え一束の湿り
    水の中から生える燕子花。葉の大きな花ですから、一束を抱える時は、腕の中に水をだいているような心地になるでしょう。燕子花の他にない「湿り」です。

  2. 小川和子
    2011年5月20日 20:35

    お礼・コメント
    正子先生のブログに「茄子の苗」の句を載せて頂き、句評をありがとうございました。先生のコメントでささやかな句が生きた句になったようです。

    ★燕子花を抱え一束の湿り 正子
    水辺に育つ燕子花。切花として数本を束にして抱えれば、(包装紙を通してさえ)ひんやりとした湿り気が感じられ、濃紫の花のみずみずしさまでもが、くっきりと目にうかびます。