葉桜に夜も残れる空の紺 正子
瑞々しく緑深い葉桜から透けて見える夜空は、漆黒の闇ではなくて、青みがかった瑞々しい紺色のようです。葉桜に寄せて初夏の夜の爽やかで明るい心持ちが伝わってくるようです。(柳原美知子)
○「俳誌展望」第147号が届く。全国俳句コンクール特集。喜ばしことに、このコンクールで花冠の宮地祐子さんの句「手に掬う水のあかるさ春隣」が、優秀第1席に入りました。全国俳誌協会賞1句に続く賞ですので、第2席ということになります。祐子さん、おめでとうございます。
花冠からほかに、黒谷光子さん、藤田裕子さん、柳原美知子さんが投句され、1句ずつ掲載されています。ご投句のみなさん、ご苦労さまでした。2月末選者の選が締め切られ、雑誌での入賞発表が5月下旬となりました。
○今日の俳句
朝空へ枇杷の実青くみな立てり/柳原美知子
「みな立てり」は、たくさんの青い実が立ち上がるように付いて、摘果もしていない自然のままの様子であろう。朝空と枇杷の青い実が生命感あふれる初夏の季節をよく詠んでいる。(高橋正子)
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お礼、コメント
お礼
「枇杷の実青く」の句を今日の俳句にお選びくださり、とても嬉しいご句評を頂き、ありがとうございました。目覚めにふと見上げた隣家の
鈴なりの枇杷の青い実が総立ちになっているの
に今更ながら驚きました。時々おすそわけもいただき、熟れる様子も楽しみです。
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葉桜に夜も残れる空の紺/正子
瑞々しく緑深い葉桜から透けて見える夜空は、漆黒の闇ではなくて、青みがかった瑞々しい紺
色のようです。葉桜に寄せて初夏の夜の爽やかで明るい心持ちが伝わってくるようです。
お礼/美知子さんへ
葉桜の句へコメントをありがとうございます。この季節暮れきってしまわないのか、いつまでも紺色が残って見えます。それがいい色だなあと思い詠みました。