4月11日(木)

晴れのち曇り
森をでてすぐに田に鳴く初かわず 正子
うぐいすの声ふるわせば山桜   正子
橋よりは朴の若葉と尖る芽と   正子
●午後里山ガーデンへ。ガーデンフェスティバルの花壇を見てまわる。ビオラとチューリップがメイン。横浜で交配されたチューリップなどが植えられている。今年はの色合いは、地味な印象。花壇を一巡りして山道を下りて田んぼのほうへ。田んぼへ出るとすぐに初蛙の声。蛤のようなまるさで、クルックルッと鳴く。鶯の声、それから、大きな声でひーよひょろひょろと歌う鳥の声。啄木鳥のドラミングが聞こえるが姿は見れない。
●森の端の丘になった斜面の木の根元に小さいビニールシートを広げてお茶にした。『ドイツの詩を読む』をリュックに入れて来たので、取り出して読む。鶯や四十雀、それから歌うように鳴く鳥、啄木鳥のドラミングを聞きながらの読書。「詩型」についてのページはなんと難しい。集中して読めたので、6割ぐらいは飲み込めた感じだ。なんと複雑な。英詩の授業を思い出したが、女子学生ということだったのか、これほど複雑には習わなかった。
4時をすぎ、背中がぞっと冷えてきて、なんとなくあたりが暗い感じになったので帰ろうとすると、元の場所へ帰る門が2か所とも閉められている。フェスティバル期間中は4時閉門らしい。
もとへ帰れないので、すぐ向こうを車が走っているが、帰る道を探して歩いていると、鳥の話をしている男女にあった。ちょうどいいと思い、目の前で歌っている鳥の名前を尋ねると、「ガビチョウ」だという。中国からの外来種だとのこと。目の前に姿を見せてくれたが、男の人がカメラに撮ったカビチョウを見せてくれた。眼に白い隈取があり、茶色の鳥。鳥や植物に詳しい人らしく、この森のドラミングはアオゲラだという。女の人は画像を見せてもらっている間に居なくなっていた。四季の森公園の近くに自宅があるので、そちらへ行くのなら一緒に、と誘ってくれたので、後を付いて行くことにした。歩く道々いろんな情報をくれた。三崎の小網代を教えてくれた。三崎口から歩いても15分くらいらしい。小網代の写真も見せてくれた。
森で読書というのは捨てがたい。午後1時ごろ家を出てから夕方6時前の帰宅まで、私のアリバイはないと言えば、ない。この存在を知られない時間の読書。
●夜ユーチューブのオペラ対訳プロジェクトの『三文オペラ』を聞く、あるいは読む。

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