晴れ
俳句
花あしびしずけきものに山の路 正子
自解:東山銀閣寺での作。光は明るく空は高いものの、京都の春寒い日のこと。寺苑をめぐり山路にかかると、眼に映るものは低く咲くあしびの花。すれ違う人もたまにはいるが、人のいることを忘れさせる山路。銀閣寺の姿と相俟って、「しずけきもの」とは、こういうものかと実感する。山路からは、竹の秀先越しに京都の霞んだ町並みが見える。
今日の句
寒気来て花咲く空の青深し
○「俳句界5月号」の結社広告の原稿校正と、6月号結社広告の原稿を送る。
○昨日は、3度まで気温が下がる。寒気のせい。
○今日の俳句
水色のそらに連翹の明るい岸/小西 宏
元の句は、「水色のそら」で切れ過ぎ。感動のありどころを、論理的に詰めて表現するとリアルな句になる。水色の空であるから、真っ黄色い連翹の咲く岸がくっきりと眼前に見える。そのコントラストが美しい。
○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/
コメント
お礼
高橋正子先生
「水色のそらに連翹の明るい岸」を「今日の俳句」にお取り上げ下さり、たいへんありがとうございました。また、ご添削、ご教授もいただき、たいへんよい勉強となりました。