★受験子の髪ふっくらと切り揃う 正子
受験子は女の子でしょう。切り揃えた髪が肩の上で揺れます。清潔なたたずまいが浮かんできます。(多田有花)
○今日の俳句
弁当を誰か広げている梅林/多田有花
「誰か」がいい。梅の花を楽しみながら静かに弁当と広げている。静かに日差している梅林を思う。
●朝は気温が低いが昼からは暖かくなりそうなので、午後1時から白金台の自然教育園に出掛けた。水生植物園に来ると、温かで、土筆が出ていそうな日差し。目を凝らすと、やはり土筆が出ている。ここに2本、向こうに3本という感じだ。花は
雪割りいちげ、菊咲いちげ、アマナ、片栗の蕾、春蘭、藪椿、ウグイ蔓。むさしあぶみが筍のような感じで芽をのぼしていた。雑木が葉を落としているので、森の中に日がよく当たって明るい。枯草が刈られて、野が平ら。芽生えた草はまだ短い。野茨が芽吹いている。うすい黄土色のプラスチックのカプセルに入ったような患子の実がたくさん落ちている。
目黒線の目黒駅構内で佐賀の小城ようかんと、熊本の蓮根せんべいからし味を買う。蓮根せんべいは、からし蓮根そのもの。小城羊羹と、今日は売っていないが山口の外郎は、愛着のお菓子。山口の外郎があれば絶対買う。
同人誌「遊牧」の塩野谷仁氏から第8句集『夢祝』(邑書林刊)が届く。信之先生宛。「夢祝」は初夢で吉凶を占うこと。宝船の型押しした表紙カバー。「今は昔のけむり真っ白夢祝」からの命名。句の意味は分かりそうで私にはわからない。
「今は昔のけむり真っ白」と「夢祝」の関係に句意を解する手掛かりがない。あるとする人は良い解釈がうまれるだろうが、恣意的解釈になるのではと思う。不即不離の問題だろう。
春の日の真上より差す森歩く 正子
森の路踏むは春の日を踏むに 正子
真みどりに芽吹く野茨水に触れ 正子
遠きところアマナの花の群生す 正子
かたくりの固き蕾につい屈み 正子
○ミモザ(銀葉アカシア)
[ミモザ/横浜日吉本町(左:2014年2月28日)・右:2011年3月27日)]
原義のミモザは、マメ科オジギソウ属の植物の総称(オジギソウ属のラテン語名およびそれに由来する学名がMimosa)。ミモザ(英: mimosa、独: Mimose)は、本来はマメ科の植物であるオジギソウを指すラテン語名。葉に刺激を与えると古代ギリシアの身振り劇ミモス”mimos”(マイム、パントマイムの前身)のように動くことからこの名がついた。ラテン語本来の発音はミモサ、英語発音はマモゥサあるいはマイモゥサとなり、日本語のミモザはフランス語発音に由来する。
ミモザは、フサアカシア、ギンヨウアカシアなどのマメ科アカシア属花卉の俗称。イギリスで、南フランスから輸入されるフサアカシアの切花を”mimosa”と呼んだ事から。アカシア属の葉は、オジギソウ属の葉によく似るが、触れても動かない。しかし花はオジギソウ属の花と類似したポンポン状の形態であることから誤用された。今日の日本ではこの用例がむしろ主流である。鮮やかな黄色で、ふわふわしたこれらのアカシアの花のイメージから、ミモザサラダや後述のカクテルの名がつけられている。
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