2月1日(火)

快晴
●きょうから2月。旧正月の元日。
北京では冬のオリンピック・パラリンピックが4日に開会式があるが、競技は明日から始まるが。オミクロン株のコロナも猛威をふるうが、ドアを締めて閉じこもれば、危機感はない。これでいいものか、どうか。
●石原慎太郎氏が今日亡くなって、大きいニュースになった。89歳。
●『白鶴亮翅』
今日から、多和田葉子の『白鶴亮翅』の新聞小説の連載が始まる。「女性に元気をあたえる小説にしたい。」とのこと。ベルリンでの話。今日の分を読む。
多和田葉子に興味があるのは、なぜベルリンに居を移して物を書くのかということ。
旅行で一日ベルリンに居たことがあって、確かにベルリンと言う街は、いろいろ思うところが湧いてくるところに思えた。ブランデンブルグ門の向こうに東側のアパートが見えたり、ウンターリンデンは何もなければ、広すぎるし、日本好きの青年が寿司屋でとろけるようなウィンクを返したり、戦争で教会が黒焼けになったり、ベルリンフィルもあるし、世界で一番大きい動物園はうっそうとして淋しいし、シーメンスの会社はコンピューターで制御されて数人で動かしているし、バス停にはおのぼりさんがいるし、街はがっしり構築されているし、など。
題名の「白鶴亮翅」は鶴が両羽をパッと広げて人を誘う太極拳の技らしい。(私は鶴が両羽を広げ輪にしたマークを思い浮かぶ。)ドイツのドアは内に開く。(日本人にはドアノブの位置が高すぎる。)前かがみで足をあまりあげず歩くわたしは、転びやすい。(50代か60代か。)ドイツに来て私と友達になったのはパウラ。(名前がめずらしい。)パウラの家の前の大木の枝に70歳ぐらいの女性が平然と腰かけている(そんなことがあるか。元気であっけらかんな女性だな。)この女性はドイツ語が通じないらしい。それで、わたしが電話で呼ばれて、出かけるところ。(わたしは日本人。)

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