★きよらかな冬日をすぐに身に纏う 正子
冬の朝、家から出られてすぐに感じられたことでしょうか。きよらかな冬日とは春にも秋にもない、汚れのない身の引き締まるような感覚と思いました。先生の細やかな感性の御句と思います。(黒谷光子)
○今日の俳句
小白鳥みな北向きに漂える/黒谷光子
小白鳥は北風を顔に受けているのだろうか。北向きにみんな揃ってさざめくように漂っている。まことに美しい光景だ。(高橋正子)
○今朝は、すっきりと晴れ、舗道には、きれな落葉がからからと走るほどの心地よい風が吹いている。麗日。
土曜日なので、近所の野菜直売所が開店。今日は、大根とカリフラワーと柚子を買ってきた。大根の葉も根もやわらかい。カリフラワーもやわらかい。小さい柚子はきれいな黄色。やらわかいというが、この農家のは、また特別。普段食べる野菜は、主にはコープに注文、そして農協の朝市、この農家、たまに八百屋で買っている。この農家の畑の下は、横浜市営地下鉄のグリーンラインが通っている。鉄道にならず、運よく畑として残された。
農家で育ったから、野菜作りも米作りも、麦踏も手伝って経験している。大学に入って、下宿をするようになって、八百屋の店頭をみて驚いた。しなびかけている野菜ばかり。特に茄子は、艶がない。しばらくして、街で売られている野菜は、これが普通だとわかった。あれから、四十年以上経つが、その間、日本の事情も変わって、産直野菜が人気で、近隣に残る農地で栽培される野菜が食べれるようになった。今夜は、大根をたのしもうと思っている。西京味噌と柚子があるので、ふろふき大根となりそう。
日経夕刊の「人間発見」のコラムに昨夕は、京都吉兆社長の徳岡邦夫さんの連載第五回目の記事が掲載された。「心砕いて進む料理の道」を実践されている。徳岡さんは、三つのプロジェクトをおもちだそうだが、食育もその一つ、また一つに第一次産業の活性化を目指す事業がある。第一次産業は、農業や漁業などだが、命をはぐくむ産業である。おいしい野菜、おいしい魚、それを活かす料理の工夫があれば、大根も大変ごちそうである。育てるは、育むと同じ。育むことが何においても大事と思える。この夏から始めたこの農家の月水土の直売日を待つ人達もだんだんと増えてきた。暑い日は暑いながらテントの下に、うららかな日は、日や風を受けて売られる野菜も幸せであろう。
コメント
お礼とコメント
(お礼)
正子先生の俳句日記の「今日の俳句」に小白鳥の句をお選びいただきまして、ありがとうございます。この頃の琵琶湖は小白鳥や鴨で賑やかなことと思います。
(コメント)
きよらかな冬日をすぐに身に纏う
冬の朝、家から出られてすぐに感じられたことでしょうか。きよらかな冬日とは春にも秋にもない、汚れのない身の引き締まるような感覚と思いました。先生の細やかな感性の御句と思います。