晴れ
きょうふいに桜紅葉の降り積もる 正子
桜紅葉積もれば赤き葉が光り 正子
秋の燈を小さくともし毛糸編む 正子
●ビオラ二株を根切虫に根を切られた。皆既月食の夜。
●昨日自由な投句箱の選をしていた思った。「インターネット俳句の難しさ」がある。IT機器の操作ではない。俳句は座をもって成立するが、その座の有り方が難しいということ。一つには、使う言葉が文化圏によって違っているということ。標準語で書かれている俳句だが、文化圏によって使う言葉が違ってくる。標準化、一般化された日本に見えるが、個々の人に当たれば、言葉も生活も大きな違いがある。それがインターネットを通せばやすやすと違う文化圏の言葉が、標準語の顔をして一つの画面に入り混じる。世代間で変化していく言葉もある。
きのう驚いたのは「冬入り」。初心者が使っているのだが、「立冬」とか、「冬に入る」として俳句では使われる季語の意味。私は「冬入り」を今のところ季語として認めないが、「冬入り」は、「梅雨入り」からの発想と思える。
「寒の入り」を「寒入り」とは言わない。ここを平気で乗り越えて来る。実際中国地方のお天気キャスターのブログに「冬入り」が使われている。「梅雨入り」ならぬ「冬入り」だという。ここに言葉としての違和感を感じないというのが現代なのかと。
コメント