★朝はまだ木犀の香のつめたかり 正子
キンモクセイが香るころともなれば、秋はそろそろ後半に入ってきます。朝夕は肌寒さをおぼえるようにもなるころです。「木犀の香のつめたかり」にこのころの季節の感覚が鋭くとらえられています。 (多田有花)
●雲り。体育の日。
帚木の紅葉のことが、、昨日の朝日の天声人語にあった。我が家の帚木も紅色になり始めたが、よそもそうみたいだ。柔らかそうに見えるが、手でさわると、茎が固い。これなら箒になりそうだ。
二階のIさんが9月30日の台風が来そうなとき隣駅の町に引っ越した。引っ越しのときは、我が家は留守にして会えなかったのかもしれないが、昨日、留守の間、玄関に「獺祭」のお酒を置いて行かれた。台風の被害に遭って、一時製造が出来なくなっていた山口の酒造メーカーの酒。それも珍しかったが、Iさんも珍しく丁寧な方だ。海外青年協力隊でアフリカにも行ったことがあるそうだ。Iさんの小さいお子さんも、電車で会えば、手を繋いでくれる。親戚と思っているのかも。
★紫紺とは野牡丹の色ささやきに/松田ひろむ
★野牡丹を夢見顔して捧げきし/澁谷道
★野牡丹の美(うまし)風湧くひとところ 一葉
★野牡丹の濃ひ紫に惹かれおり 文子
ノボタン科 (Melastomataceae) は、双子葉植物に属し、約180属4400種の大きい科であるが、ほとんどが熱帯・亜熱帯にのみ分布する。ブラジル地方原産。 日本ではノボタン(野牡丹)などの4属7種が南西諸島や小笠原諸島に(ヒメノボタンは紀伊半島まで)分布する。中南米原産のシコンノボタン(紫紺野牡丹)は紫色の大輪の花が美しいのでよく栽培される。おもな属にノボタン属 Melastoma・シコンノボタン属 ibouchina・ヒメノボタン属 Bertolonia・ミヤマハシカンボク属 Blastus・ハシカンボク属 Bredia・ メキシコノボタン属 Heterocentron・オオバノボタン属 Miconia・ヒメノボタン属 Osbeckiaがある。
草本または木本、つる性のものもある。葉は対生。花は子房下位で放射相称、萼片と花弁は普通4または5枚、雄蕊はその2倍ある。果実はさく果または液果。夏から11月頃まで長いあいだ開花。紫色がきれいな花。牡丹のように美しいのでこの名になった。牡丹には似ていない。 紫のものをよく見かけるが、紫の他、赤、白がある。ふつうの「野牡丹は、まんなかのしべの一部が黄色いが、よく栽培される紫紺野牡丹(しこんのぼたん)は、しべは全て紫色である。11月16日の誕生花は紫紺野牡丹で、その花言葉は「平静」。
コメント