10月26日(火)

★炊きあげし飯盒をすぐ露の土へ  正子
飯盒炊爨という言葉を思い出しました。飯盒に木の棒を当て、耳で中の沸騰具合を聴き、炊きあがったのを確認し、ふたを下にして冷ます。露が降りる朝は前の日から晴れの天気。さわやかな、露の置く野原での楽しい爨が始まります。(古田敬二)

蕎麦咲いて山の畑の傾けり/古田敬二
下五の「傾けり」にいい情感があって、日本の原風景が詠まれた。蕎麦は、他の作物ができない山の畑などに多く植えられる。山の畑に蕎麦の花が咲くと、畑の傾斜そのものが白く埋め尽くされ、冷涼で美しい空のもとに広がる。(高橋正子)

○インターネット俳句コンテストの審査員の先生方と、実行委員の皆様に、コンテストのお礼のメールを出す。賞状賞品の発送は、11月になってを予定しているが、子どもの部からはじめる。

○子どもの部のメダルをもらわなかった作品の賞品としてユニセフに色鉛筆を注文。半額がユニセフに入金されるとのこと。(25日ファックスで)

○花冠12月号を校了とする。

○台風14号がきているというのに、今夜は木枯らしのような風が吹いた。夜は13度まで下がる。

○「俳壇」を11月号から1年間購読することにした。本阿弥書店の編集長の田中氏に全国俳誌協会の授賞式・祝賀会で頼んでいたのが届いた。角川の「俳句」と「白洲正子」(文藝別冊/河出書房新社)と、鳩居堂の葉書を信之先生が横浜で買って来る。白洲正子は対談集。「明恵上人」を大学生のときに読んだ時には、著名な人とは知らなかった。この書で、「あかあかやあかあかあかやあかや月」という明恵上人の歌を覚えた。


コメント

  1. 古田敬二
    2010年10月19日 9:04

    コメント
    炊きあげし飯盒をすぐ露の土へ  正子

    飯盒炊爨という言葉を思い出しました。
    飯盒に木の棒を当て、耳で中の沸騰具合を聴き、
    炊きあがったのを確認し、ふたを下にして冷ます。
    露が降りる朝は前の日から晴れの天気。
    さわやかな、露の置く野原での楽しい爨が始まります。