★あたらしき薪を傍積み暖炉燃ゆ 正子
薪を燃やして暖をとる。いまブームになっているようである。化石燃料や電気の熱にない優しさを持った熱であり、何より熱源が目に見えることがうれしい。ストーブの横に切り口の新しい薪を積んでゆったりとした時間を過ごす。至福の時である。(古田敬二)
○今日の俳句
清冽な山水流れ山眠る/古田敬二
原句は、「流して」であるが、これでは、山が片目を開けて眠っているような印象なので、写生句として添削した。山は眠っているが、それでも清冽な水は、流れ続けている。これがよい。写生は、俳句の初心。初心を大切にしていただきたい。(高橋正子)
○第4回きがるに句会入賞発表!
ご挨拶
新年からはじめたきがるに句会も第4回の入賞発表となりました。大勢の皆さまにご参加いただいて驚いていますが、大変ありがたいことです。大寒もそろそろ終わり、日脚も伸びて寒いながらも明るい気分になります。冬の終わりから春へ微妙に変化する季節を詠んだ句がたくさんあって、楽しませていただきました。特別招待選者の皆さま選とコメントをありがとうございました。これで、第4回句会を終わります。次回第5回句会のご投句をお待ちしています。
【最優秀/2句】
★葦原の枯れ尽くしても水の上/藤田洋子
「枯れ尽くしても水の上」は、意表をついて、新しい発見。蓮や菖蒲などは、枯れると茎や葉が折れて水に浸かってしまう。葦原の葦は、枯れながらもまっすぐに立ち、水には影を落とすのみ。なるほど、枯れ尽くしても水の上ある。(高橋正子)
★野に覚めし淡きみどりや蕗の董/佃 康水
「野に覚めし」によって、淡い蕗の董のみどりが目に強く焼きつく。初めて見つけた蕗の董であろう。驚きと嬉しさを隠せない。(高橋正子)
http://blog.goo.ne.jp/kakan02c/
○綿入
綿入れ半纏というものが、今も健在で売られているので、今年は信之先生のものを新しくコープで購入した。柄は、「文人柄」と称して、紺地に白い小さな長格子が織り込んであり、お尻まですっぽり隠れる長めのもの。最近新聞広告に若い男性が綿入れ半纏を着てパソコンを使う姿が大きく載っていた。(パソコンの広告だが)日本の冬にはこれが一番、なかなかかっこよい。受験期の子供二人も半纏の愛用者だった。信之先生は、大連育ちで、ドイツ文学者であるが、読書に物書きには半纏やちゃんちゃんこが一番よいようで、長年愛用している。ほっこりと体を包み、中の体は自由に動く。こういう半纏を着て炬燵に足を入れれば心地よい。足を温め、頭は冷やす。故人の知恵はいまも我が家で暮らしに生きている。ちなみに子供たちのは、女の子はピンクに兎の柄、男の子は黒に、詳しは忘れたがスポーツチームのマーク。もっと小さいときは、かわいい汽車が裾回りを走っているもの。思い出しても懐かしい。
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★あたらしき薪を傍積み暖炉燃ゆ 正子
薪を燃やして暖をとる。いまブームになっているようである。化石燃料や電気の熱にない優しさを持った熱であり、何より熱源が目に見えることがうれしい。ストーブの横に切り口の新しい薪を積んでゆったりとした時間を過ごす。至福の時である。