花冠9月号入稿/7月17日(金)

俳句
夏の雨降りやみ遠く鳴く雀

雨のち曇り
○花冠9月号入稿。後記を書き終わったのが、今朝の2時半。裏表紙は俳句研究秋号の広告を特別に載せ、下段は、いつもの俳句界の広告。

9月号後記
★関東地方は、七月十四日梅雨が明けました。
梅雨明けと同時に一気に来た暑さに、水不足
が心配されます。松山の水がめである石手川
ダムの底が見えた大渇水の年を思い出しまし
た。そのようなことが無いように、願ってい
ます。
★本号に信之先生の「多様な俳句への新たな
展開を」と題した論文をいただきました。本
号のための書き下ろしです。作家の古井由吉
のエッセイ「壊れ物」という考えに端を発し
て「俳句の堅固な習慣の疲弊」へと論を進め、
多様な俳句への新しい展開を論考されていま
す。なかでも、持ち出された芭蕉、草田男の
破調の俳句は、破調に気を取られるより先に、
内容の悲壮感を読者に読ませています。俳句
をゆったりと大きな視野で捉えることの必要
性を感じます。多様な俳句を貫く俳句という
ものを念頭に置きたい。ご味読ください。
★今月は、川名ますみさんの俳句ブログを掲
載いたしました。ますみさんは、三か月に一
度、川崎から山梨に通院されておられますが、
甲斐路の風景が、物珍しく感動をもって記録
されています。私も吉田口から富士山に登ぼ
るために、はじめて山梨県に行きましたが、
甲斐の大いなる山々を越えて通院される逞し
さに驚きます。
★子どもさんたちの俳句、いかがでしょうか。
元気いっぱいな、不思議がりやさん。一服の
清涼剤となることでしょう。いよいよ夏本番
を迎えますが、快く夏を乗り切りたいもので
す。           
★第十八回インターネット俳句コンテスト
(九月一日~九月末日)の審査員は、左記の
通り決まりました。
審査員(五十音順)
 秋尾敏(軸主宰)・木暮陶句郎(ひろそ火主
 宰)・五島高資(インターネット俳句協会理
 事長・俳句スクエア代表)・小西宏(全国
 こども俳句協会会長代行)・高橋句美子(花
 冠同人・慶大俳句会出身)・高橋信之(全国
 こども俳句協会会長・愛媛大学名誉教授)
 高橋正子(花冠主宰)・鴇田智哉(雲編集長)
 仲田和弘(北海道大学名誉教授)・信岡資生
 (成城大学名誉教授)・林桂(鬣の会代表)
 林誠司(月刊俳句界編集長)・脇坂公司(水
 煙俳句会代表)
 皆様、奮って、ご応募ください。(正子)


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