浜田庄司展/10月16日()

俳句
 多摩川 
百本の電車を通し川澄める
川土手の風のあらさに秋の蝶

○川崎市民ミュージアムで開催中の浜田庄司展に出かける。
11時に愛代さんと武蔵小杉駅北口1番のバス停で待ち合わせ。そこより、バスで、ミュージアム前まで。作品一点一点の力に迫られる。土と火と人のエネルギーのぶつかり合いの力のようなもの。

ミュージアムのレストランで昼食。帰り、多摩川沿いを歩き、丸子橋を半分渡り、引き返し、小杉まで。小杉駅前の喫茶店ブラジルで、3人で句会。解散は4時半。ブラジルでは、アップルパイのみ。昼食でコーヒーを飲みすぎたせい。

○ミュージアムでは、5枚で100円絵葉書があって、岡本一平の漱石先生、浜田庄司の「春去春来」の角皿、広重の川崎(多摩川は、当時六郷川と呼ばれていたとか)を買う。

あと、一枚はPaul Kleeの絵葉書。これは、157円也だが、青く聳える三角の山と星と月、あかるい街が色彩のみで画かれたもの。題はDER NIESEN とあるから、山は、ベルンの住まいからみたニーゼン山。ユングフラウやアイガーなども見えるところらしい。
最初、カディンスキーの絵葉書に目がゆき手にしていた。愛代さんはマティスの花の線画を地味だけどいいと買う。それもいいなと思いながらも、人と同じものどうも… 。それで、よく見て、パウル・クレーの絵葉書にした。安いものだし、2枚買えばいい思うだろうが、こういうときには、1枚だけ買うことにしている。「何を選ぶかを自分に厳しくするためと、余計なものは買わないため」とはあとで思いついたことだが。

もうひとつ、影向寺のパンフをミュージアムで買う。影向寺は、<ようごうじ>と読ませる。読み方が少々ミステリアス。随分な古刹で、そのいわくありげな名前と、甍の模様と仏像に惹かれたので、一度訪ねてみたい。

○庄司展を見た後、川崎の古代からの歴史の展示があり、土地の祭りの風習などが展示されてあった。広島の郷土と同じものもあるが、体が覚えている風土のものとは、違った民衆の生活の匂いが嗅げた。

○また、ビデオ彫刻なるものを見た。真ん中の円に古い寺や木々の戦ぎなどの部分が、回りを廻る円が10個ばかりもあったか、そこは、今の川崎だろうが、工場群や海の波、鴎、船などが映し出されている。見ていて、ある想念が浮かぶようになっているのかもしれない。


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