①投句:当季雑詠(夏の句)3句
②投句期間:2022年6月6日(月)午前6時~2022年6月12日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
①互選期間:6月12日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:6月13日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、6月13日(月)正午~6月16日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之
※都合で投句受付開始日より前に投句したい方は、期日前でも投句が可能です。
①投句:当季雑詠(夏の句)3句
②投句期間:2022年6月6日(月)午前6時~2022年6月12日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
【銀賞/2句】
13.売れ残り茄子苗太り夏に入る/吉田 晃
茄子の苗が店に売れ残っている。捨てるわけでもないから、そのままにしておくと、育って太ってきた。太陽と風と水をもらって苗と言ど、元気でに育つ逞しさは変わらない。初夏の爽やかさがいい。(髙橋正子)
22.飛行機雲ぐんぐん伸び行く五月空/多田有花
よく見かける光景を素直に詠んで、飛行機雲の伸び具合そのもののような感じの句だ。「ぐんぐん伸び行く」がすっきりしていて、よい。(髙橋正子)
【銅賞/3句】
10.手を借りて鉢苗植えるみどりの日/祝 恵子
みどりの日は、夏の花苗や野菜苗を植えるのによい時期。みんなの手を借りて、たくさんの鉢に苗を植えた。夏へ向けて、忙しいが楽しい一日となった。(髙橋正子)
18.紫陽花の色変わりたり旅帰り/西村友宏
紫陽花は七変化とよばれるように、次第に色を変える。白みどりから青に、というふうに。旅の前に見た色と、旅から帰って見た色が違っている。
「旅をしていた時間」がワープしたような感覚で把握できる。(髙橋正子)
28.母の日のミニ薔薇鉢を溢れ咲く/髙橋句美子
そのままの俳句。母の日にミニ薔薇が鉢を溢れるように咲いている。可愛いミニ薔薇が母の日を彩って、それで十分な母の日だ。(髙橋正子)
09.こいのぼり今年も青き大空へ/高橋秀之
三人の息子さんをお持ちの作者。今年もこいのぼりをあげられたのでしょうか。末息子さんもかなり成長されているので、他の家のこいのぼりを目にされてのことかもしれません。(多田有花)
11.春の種土もち上げて芽を伸ばす/祝 恵子
春に播いた種の成長を日々見守り、その生命力に感動の眼差しをむけられる詠者の姿が目に浮かぶようです。(柳原美知子)
19.花嫁が混じりておりぬ夏電車/髙橋正子
思いがけず同じ電車に乗り合わせた花嫁さん。初夏の光の中で眩いばかりに輝いており、幸せをおすそわけしてもらったような気分になられたことでしよう。(柳原美知子)
22.飛行機雲ぐんぐん伸び行く五月空/多田有花
25.住み古りし家に別れ来夕牡丹/柳原美知子
28.母の日のミニ薔薇鉢を溢れ咲く/髙橋句美子
【髙橋正子特選/7句】
03.みかん咲き北限の地の浪やさし/小口泰與
みかんといえば温暖な地の植物。このみかんはどこで成長しているのでしょうか。一番端のものに興趣を覚えるのは人間心理の面白さです。(多田有花)
10.手を借りて鉢苗植えるみどりの日/祝 恵子
みどりの日に鉢苗を手分けして植えていく。家族でガーデニングでしょうか。素敵な一日です。 (西村友宏)
18.紫陽花の色変わりたり旅帰り/西村友宏
何日ほどの旅だったのでしょう。戻ってみると庭の紫陽花が早くも色を変えていました。ふと季節の変化を感じられた瞬間をうまくとらえておられます。(多田有花)
25.住み古りし家に別れ来夕牡丹/柳原美知子
長年住み慣れた家から引っ越されることになりました。牡丹は家の庭に咲いているのでしょう。家というのは人生そのものを入れてきた器です。
一言では言い表せない感慨がおありのことと思います。(多田有花)
5月の初めの頃、芳香の大輪の花を梢上にひらく牡丹が夕日に照らされて豪華に咲き誇る家と分かれる辛さが出ています。丹精を込めた牡丹を新居に一緒に行けないつらさがありありとわかりますね。(小口泰與)
28.母の日のミニ薔薇鉢を溢れ咲く/髙橋句美子
溢れ咲くはお母さんへの溢れる愛情と感謝。そして、健康でいてくださいと願う作者の溢れる思い。溢れる優しさを感じた。(吉田 晃)
13.売れ残り茄子苗太り夏に入る/吉田 晃
22.飛行機雲ぐんぐん伸び行く五月空/多田有花
【入選/10句】
01.葉の影の重く動きし蝸牛/小口泰與
葉の陰に見つけた蝸牛、揺れてる蝸牛、私も見つけてみたいです。(祝 恵子)
07.春月や寝起き眼に目玉焼き/高橋秀之
日毎に夜明けも早くなりながら、作者は朝の早い仕事の出勤です。未だ薄暗い暁闇に春の月が臨まれ、寝起き眼で朝食の目玉焼きを食べて居ります。日常の何気ない暮らしの中にも、ふと風情を垣間見る作者であります。(桑本栄太郎)
14.フリージア子の仏前へ菓子と添え/吉田 晃
咲いたばかりのフリージアを好きだったお菓子を添えてお子様にお供えする親心が思われます。心の中でどんなお話をされたのでしょうか。(柳原美知子)
16.新しきジャージで夏めく空の下/西村友宏
季節の変わり目に新しい夏服を身に着ける嬉しい気持ちが感じられます。 (髙橋句美子)
17.うたた寝より覚めてチャイムと岩燕/西村友宏。そのうたた寝を覚ます無粋なチャイムの音。玄関を開けると、岩燕が寝ぼけた気持ちをすっと晴らしてくれた。そんな情景を思い浮かべました。 (高橋秀之)
02.山百合や木道天へ迂回せり/小口泰與
06.メロディーの報らす湯張りや菖蒲の湯/桑本栄太郎
12.パンジーを抜いて野菜の鉢確保/祝 恵子
15.白む夜の空より白し初夏の風/吉田 晃
29.新緑の日陰を渡り坂下る/髙橋句美子
■選者詠/髙橋信之
31.石楠花の大きな花を窓越しに
32.石楠花の花を見せくれ安楽椅子
33.誕生月五月朝日がよく差して
■選者詠/髙橋正子
21.ばら園は汽笛届きて消ゆる丘
初夏の明るい光とばらの香りに包まれて、遥かな汽笛の聞こえる丘での至福のひとときが想像されます。(柳原美知子)
01.葉の影の重く動きし蝸牛
02.山百合や木道天へ迂回せり
03.みかん咲き北限の地の浪やさし
04.父母が居て子の居てこその子供の日
05.風薫るなんじゃもんじゃの咲く酒舖に
06.メロディーの報らす湯張りや菖蒲の湯
07.春月や寝起き眼に目玉焼き
08.母の日を気付かず普通に電話の子
09.こいのぼり今年も青き大空へ
10.手を借りて鉢苗植えるみどりの日
11.春の種土もち上げて芽を伸ばす
12.パンジーを抜いて野菜の鉢確保
13.売れ残り茄子苗太り夏に入る
14.フリージア子の仏前へ菓子と添え
15.白む夜の空より白し初夏の風
16.新しきジャージで夏めく空の下
17.うたた寝より覚めてチャイムと岩燕
18.紫陽花の色変わりたり旅帰り
19.花嫁が混じりておりぬ夏電車
20.谷戸口に樹齢いくばく栃の花
21.ばら園は汽笛届きて消ゆる丘
22.飛行機雲ぐんぐん伸び行く五月空
23.休日の真昼は静か赤き薔薇
24.路地抜けて小さき芍薬畑かな
25.住み古りし家に別れ来夕牡丹
26.石鎚は寝釈迦となりて牡丹寺
27.ライオン立つ八十八夜の木洩れ日に
28.母の日のミニ薔薇鉢を溢れ咲く
29.新緑の日陰を渡り坂下る
30.父母の家柏餅を一つ二つ
31.石楠花の大きな花を窓越しに
32.石楠花の花を見せくれ安楽椅子
33.誕生月五月朝日がよく差して
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。
①投句:当季雑詠(春の句・夏の句)3句
②投句期間:2022年5月2日(月)午前6時~2022年5月8日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
【銀賞/2句】
15.稜線の影やわらかき芽立時/多田有花
山々の木々が芽吹き、稜線の境目が影のようにやわらかになって、まさに春の山。水彩画の技法のような詠みぶりがこの句を画のようにしあげている。(髙橋正子)
16.谷水の音へ辛夷のひらき初む/柳原美知子
谷の辛夷は里の辛夷に少し遅れて咲く始める。谷水が流れる音に耳をそばだてているような辛夷の開き初めの姿が可憐でもあり、またすがすがしくていい。(髙橋正子)
【銅賞/3句】
14.雲動く桜の色も動きけり/多田有花
流れ動く雲から目を桜に移すと、花の雲も動くように思える。「桜の色も動きけり」は抽象的だが、それが却って花の雲を思わせていて上手い。(髙橋正子)
30.手作りて桜餅を父母に/髙橋句美子
父母に手作りの桜餅をあげた、ということだが、「手作り」「桜餅」「父母」とやわらかく、ふっくらした言葉が続いて、自然体のさらりと句になっている。自然体でさらりと詠むことは、意外とむずかしい。(髙橋正子)
34.きゃべつの葉水に浸ければ飛花の浮く/川名ますみ
きゃべつを水に浸して洗おうとすると、桜の花びらが浮いてきた。驚きとともに、きゃべつが育った桜の咲く景色のよい畑が思い浮かぶ。
10.五地蔵の背後に散るよ寺桜/祝 恵子
五地蔵を見守るかのように立つ寺院の桜。満開の桜に明るく照らされて、今は静かに背後に散り刻をきざんでいます。惜春のおもいとともに、新たな季節の予感に包まれ、地蔵への優しい眼差しが感じられます。 (柳原美知子)
26.八重桜街ゆく人の衣を軽く/髙橋正子
四月の初めあたりまでは、ときに暖房が欲しいような日もありますが、八重桜が咲くころになるとぐんと暖かくなります。人々も上着を脱ぎ軽装となって強くなった日差しの中を行き交います。足取りも思わず軽くなる季節の雰囲気をよくとらえられています。(多田有花)
八重桜という季語と「衣を軽く」という表現ですっかり春めいた街並みや情景が鮮明に浮かびます。(西村友宏)
14.雲動く桜の色も動きけり/多田有花
15.稜線の影やわらかき芽立時/多田有花
16.谷水の音へ辛夷のひらき初む/柳原美知子
30.手作りて桜餅を父母に/髙橋句美子
08.白蝶の我が背を抜いてゆくはやさ/吉田 晃
お散歩中でしょうか。ご自身の背をすばやく追い抜いてゆく白蝶に、はっとする瞬間。春が来て、また過ぎてゆく季節の「はやさ」を、小さな蝶に見て取られたのでしょう。(川名ますみ)
21.新品の鉛筆光る新学期/西村友宏
大人になると鉛筆を使うことも稀になりますが、小学生の頃は1学期の新学期に新品の鉛筆をおろしてもらうのが嬉しかったのを思い出します。きっと今の小学生も同じだと思います。(高橋秀之)
28.山菜の若芽の渦巻き足下に/髙橋句美子
山菜採りに行っているのでしょうか。足下に若芽の山菜を見つけ、これからまさに採ろうとしている様子が目に浮かびます。 (高橋秀之)
34.きゃべつの葉水に浸ければ飛花の浮く/川名ますみ
澄んだ目で見ておられるように感じ、鑑賞していて緊張感が溶けていくようです。 (吉田晃)
14.雲動く桜の色も動きけり/多田有花
16.谷水の音へ辛夷のひらき初む/柳原美知子
【入選/12句】
03.綿菓子のふわっと膨れ花月夜/小口泰與
綿菓子のふわっとした感じと花月夜がよく呼応し、幻想的な美しい朧夜が想像されます。 (柳原美知子)
12.土筆提げ今日の成果の指の灰汁/祝 恵子
土筆摘みの醍醐味を詠まれています。わからないものには何が楽しいのかわからないのですが、好きな人にはこたえられない今日の成果なんですね。 (多田有花)
18.金色(こんじき)の瀬戸海はるか花の影/柳原美知子
夕暮れ時でしょうか、満開の桜の下、遠くに金色に染まったの瀬戸内海が見えます。値千金のひとときですね。 (多田有花)
19.せせらぎのゆったり響く春の川/西村友宏
足を止めてゆったりと川の音を聞いていると、日常の事が忘れられ、眠くなってゆくようです。 (祝恵子)
32.亡き母の着物想いぬ紫木蓮/桑本栄太郎
着物がお似合いだった在りし日のお母様。特にお気に入りだった艶やかな紫木蓮の着物姿がまなうらに浮かび、さまざまなことを思い出す春昼です。 (柳原美知子)
36.花びらを巻いて届きし春きゃべつ/川名ますみ
届いた春キャベツに花びらが付いている。春の訪れを二重に感じるお届けものです。 (高橋秀之)
02うら若き牡丹の新芽ほぐれけり/小口泰與
07.田舎味噌麦の匂いの蜆汁/吉田 晃
09.物干に明るい風の吹く四月/吉田 晃
13.見上げれば雲と桜と青空と/多田有花
39.満開に早や舞い落ちる桜かな/友田 修
■選者詠/髙橋信之
24.花祭り妻が居る日よ今日があり/髙橋信之
お釈迦様の生誕を祝う花祭りに奥様と行かれ、改めておふたりで過ごされた来し方を振り返り、奥様への感謝の念を強くされました。花祭りの輝きに溢れたかけがえのない今日の日です。 (柳原美知子)
22.窓開けて近くに見えてチューリップ
23.さくら咲き寺の庭のひろびろと
■選者詠/髙橋正子
26.八重桜街ゆく人の衣を軽く/髙橋正子
四月の初めあたりまでは、ときに暖房が欲しいような日もありますが、八重桜が咲くころになるとぐんと暖かくなります。人々も上着を脱ぎ軽装となって強くなった日差しの中を行き交います。足取りも思わず軽くなる季節の雰囲気をよくとらえられています。(多田有花)
八重桜という季語と「衣を軽く」という表現ですっかり春めいた街並みや情景が鮮明に浮かびます。(西村友宏)
27.花は葉にここより老いの正念場/髙橋正子
爛漫と咲きほこった万朶の花の散り際のあわただしさがひとしお愛惜される。花が散り青葉に変わる桜の木、人生もまた歴史を繰り返す。いよいよ作者としては素晴らしい人生の為の最終章の生きざまの正念場である。素晴らしき人生の為に。 (小口泰與)
25.大空にたんぽぽ無心の黄の花を
11.ホタルイカ酒のさかなの一品に
12.土筆提げ今日の成果の指の灰汁
13.見上げれば雲と桜と青空と
14.雲動く桜の色も動きけり
15.稜線の影やわらかき芽立時
16.谷水の音へ辛夷のひらき初む
17.夕つばめ河口より来て瀬音切り
18.金色(こんじき)の瀬戸海はるか花の影
19.せせらぎのゆったり響く春の川
20.春の宵ウィスキーと詰将棋
21.新品の鉛筆光る新学期
22.窓開けて近くに見えてチューリップ
23.さくら咲き寺の庭のひろびろと
24.花祭り妻が居る日よ今日があり
25.大空にたんぽぽ無心の黄の花を
26.八重桜街ゆく人の衣を軽く
27.花は葉にここより老いの正念場
28.山菜の若芽の渦巻き足下に
29.庭園に木瓜の花咲く赤と白
30.手作りて桜餅を父母に
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
①投句:当季雑詠(春の句)3句
②投句期間:2022年4月4日(月)午前6時~2022年4月10日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:4月10日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:4月11日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、4月11日(月)正午~4月14日(木)午後6時