◆花祭り(4月8日、釈迦誕生の日)ネット句会のご案内◆
①花冠会員・同人であれば、どなたでも投句が許されます。花冠会員・同人以外の方は花冠発行所にお申し込みください。
②当季雑詠(花祭り・春)計3句、花祭り・桜の句などを下の<コメント欄>にお書き込みください。
③投句期間:2016年4月7日(木)午前0時~4月8日(金)午後6時
④選句期間:4月8日(金)午後6時~午後9時
⑤入賞発表:4月8日(金)午後10時
⑥伝言・お礼等の投稿は、4月8日(金)午後10時~4月9日(土)午前10時
◆ご挨拶/雛祭りネット句会(句会主宰:高橋正子)◆
ご挨拶
雛祭りネット句会にご参加いただき、ありがとうございました。入賞の皆さまおめでとうございます。
3月に入ってから、比較的暖かい日が続くようになりました。週末に向かって気温は上がっていくようですが、そのあと寒さが戻らなければいいのですが。今朝の新聞には上野公園のオオカンザクラが開いて花を見ながら通る人たちの写真が載っていました。桜や路地植えの桃が咲くまであと少しです。花桃ではない、実の生る桃の花は、ほんとうにきれいな桃色で、この桃の花の咲くのを楽しみにしています。今住んでいる日吉の丘に上れば桃畑があります。今月は、参加者が7名と少なかったのですが、雛祭りらしく、近くで話をしているような気持になった句会でした。来月の月例ネット句会は、花まつり(灌仏会)の4月8日(金)を予定しております。楽しみに、ご健吟ください。これで、雛祭りネット句会を終わります。
※金銀銅賞の皆さまには、上島祥子さんが提供してくださった和紙のシールをお送りいたします。お使いください。
入賞発表/雛祭りネット句会
■2016年雛祭りネット句会■
■入賞発表/2016年3月4日
【金賞】
★耕すやバケツに水をたんと張り/佃 康水
耕したあとにはすぐにも苗を植えたり、種を蒔いたりするのであろう。バケツに水をいっぱいにして、耕し始める。バケツにいっぱいにした水に春の暖かさ、うららかさが思われる。生き生きした句だ。(高橋正子)
【銀賞句】
★透けている和紙に包んだ雛あられ/迫田和代
和紙は、薄く漉かれて、包んだものがうっすらと透けて見える。雛あられの色が淡く和紙に透けてみやびだ。(高橋正子)
【銅賞句】
★青海苔のふりかけ芳し朝食に/井上治代
春寒のころの朝、炊き立てご飯に香りも芳しい青海苔を振りかけていただく。青海苔の香りがぷんとして、すがすがしい朝が始まる。春の朝のすがすがしさ。(高橋正子)
【高橋信之特選/6句】
★青海苔のふりかけ芳し朝食に/井上治代
美味しそう! 鮮やかな緑の青海苔を火に炙り熱々のご飯のお供に頂く。色も香りも高く一気に春の訪れを感じさせて頂きました。(佃 康水)
★空に向け桜さくらの坂道を/迫田和代
青空に向かって桜の花が咲き、美しい光景です。この句から何年か前に旅行した、吉野山の山桜の様子を思い浮かべることができました。 (井上治代)
★友からの写真は雛と幼き子/高橋秀之
子どもの健やかな成長を願う、明るく温かな家庭の様子が伺え、私も幸せな気持ちになりました。 (井上治代)
★雛の日の蛤濡れて売らるるよ/高橋正子
雛祭りのお祝いの膳にと売られる蛤、濡れて春潮の香りも漂うようです。貝合わせの雅な絵模様なども思われる雛の日のひと時です (柳原美知子)
★耕すやバケツに水をたんと張り/佃 康水
【高橋正子特選/6句】
★透けている和紙に包んだ雛あられ/迫田和代
和紙に包んだ雛あられ。緑や桃色、黄色と白、透けてとても愛らしい。見ても、食べても雛あられには特別な懐かしい思い出が甦って来た事でしょう。 (佃 康水)
★やさしさの光の中のひな祭り/高橋信之
少しずつ春らしくなり、自然もやさしい光に包まれるようになりました。ひな祭りのほのぼのとした様子が感じられます。 (井上治代)
★空に向け桜さくらの坂道を/迫田和代
★青海苔のふりかけ芳し朝食に/井上治代
★耕すやバケツに水をたんと張り/佃 康水
★豆雛寄せて楽しき段飾り/柳原美知子
【入選/2句】
★親と児の手を添え合うて雛流す/佃 康水
仲のいい親子なんでしょう。ほほえましい句ですね。手を添え合うて いいですね。 (迫田和代)
★指ほどの小さき雛と笑み交わす/井上治代
指ほどの豆雛を手にとると、その可愛らしさにおもわず笑みがこぼれる。優しさあふれる静かな雛祭りです。(柳原美知子)
■選者詠/高橋信之
★嫁がせし娘の雛飾るひな祭り
女の子のお孫さんがいらっしゃるのでしょう。代々受け継がれていく雛飾りが日本の大切な風習を思い起こさせてくれます。 (高橋秀之)
★ひなあられの袋に描かれ雛美し
★やさしさの光の中のひな祭り
■選者詠/高橋正子
★椿咲き心にほっとするものを
椿の種類は多く春を代表する神聖な木の意を込めて「つばき」に当てたという事を聞いたことが有ります。「生活する花達」の中にも詳しく解説されたり、自作の俳句も多いことなどから、作者の心には椿には特別な想いをお持ちなのでしょう。御句にその気持ちが頷けます。(佃 康水)
★雛の日の蛤濡れて売らるるよ
雛祭りのお祝いの膳にと売られる蛤、濡れて春潮の香りも漂うようです。貝合わせの雅な絵模様なども思われる雛の日のひと時です (柳原美知子)
★雛の日の宵の明かりに夕支度
■互選高点句
●最高点(4点)/同点2句
★透けている和紙に包んだ雛あられ/迫田和代
★青海苔のふりかけ芳し朝食に/井上治代
※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も加算されています。
(集計/高橋正子)
※コメントのない句にコメントをお願いします。
◆雛祭りネット句会清記◆
2016年3月3日
■雛祭りネット句会清記
7名21句
01.空に向け桜さくらの坂道を
02.透けている和紙に包んだ雛あられ
03.揺れながら土手の桜と舟の旅
04.指ほどの小さき雛と笑み交わす
05.青海苔のふりかけ芳し朝食に
06.道端のムスカリ一輪あたたか
07.友からの写真は雛と幼き子
08.就活の彼ら彼女ら春の服
09.早朝の街への日差し春めいて
10.母と児の手を添え合うて雛流す
11.相対すひいなや吾子と同い年
12.耕すやバケツに水をたんと張り
13.豆雛寄せて楽しき段飾り
14.贈られし雛にそれぞれ友の面
15.春の雪ふわりと窓に降りかかる
16.雛の日の蛤濡れて売らるるよ
17.雛の日の宵の明かりに夕支度
18.椿咲き心にほっとするものを
19.ひなあられの袋に描かれ雛美し
20.やさしさの光の中のひな祭り
21.嫁がせし娘の雛飾るひな祭り
※互選を開始してください。