水こぼす水車の音の菖蒲田へ 正子
水車が動いている菖蒲田。 素敵な景ですね。 何とも言えぬ軽やかな音が広がっていきます。(祝恵子)
○洋介さんの句集葉桜の中扉の書を郵送。あわせて裏表紙版下(草枕国際俳句大会)も印刷所に送る。俳句界の版下は、昨日メールで送った。
○合同句集橘の電子書籍を信之先生が作成中。あらたに会員になられた方の分を含める。
○日々草の苗を二株植えた。朝顔、今日になって6番目の双葉がでる。花やで琉球朝顔の苗を見る。
○今日の俳句
ガラス器に白一色の花菖蒲/祝 恵子
ガラス器は、もちろん透明。それに合わせて無彩色の白。そこにいい関連があって、白菖蒲が凛として現代的である。(高橋正子)
ハム削ぎ切り新玉葱の白を載せ 正子
この季節、玉葱をうす切りにして生で食べるのがとても瑞々しく、歯ざわりのいい甘みを楽しませてくれます。ハムとの食べ合わせも美味しさを増しますが、「新玉葱の白」が涼感を運んでくれています。(小西 宏)
○花冠8月号入稿。ネットにアップし、印刷所でダウンロードしてもらう。
○今日の俳句
模様替えし部屋に藺草の匂い立つ/小西 宏
住まいは夏を旨とすべし、と言われるように、夏はことに部屋を夏向きに模様替えする。新しい花茣蓙を敷くと、藺草のいい匂いがする。開けた窓からの涼風とともに寛いだ気持ちになれる。(高橋正子)
オナガ来て新樹の中をよろこべり 正子
近来、西日本ではなかなか見られなくなったオナガ鳥です。みずみずしくつややかな新樹の立木に、オナガとの出会いがとても新鮮で、胸躍るような嬉しさを感じます。 (藤田洋子)
○昨日入梅宣言があった関東地方だが、今朝はよく晴れる。合いものの洗濯に追われる。朝顔の双葉がようやく4本出た。植えてから2週間以上は経ったかも。茄子も花が咲くが落ちてしまう。その中、青紫蘇は元気で、夕べ小さかった葉が今朝は大きくなっている。
○今日の俳句
植田澄みもれなくそよぐ丈となり/藤田洋子
田植えをしたばかりのときは、水に浮くような早苗だったものが、次第に落ち着いてきた、田水も澄むようになり、早苗もどれもがそよぎ出す丈となった。梅雨入りを待って、いよいよ苗も生長していくことであろう。(高橋正子)
朴の花栃の花見てゆたけしや 正子
朴も栃もどちらも山地に自生する落葉高木で、初夏のころ白い花を咲かせます。両方の花を見て歩かれた詠者の豊かなお気持ちがよくわかります。 (河野啓一)
○関東地方は、今日入梅。一日雨。
枇杷の実に雨は一日止みもせず 正子
額あじさい雨を受けては海の色 正子
わらびもち電話かかればそのままに 正子
○わらびもちを作る。
○今日の俳句
野萱草咲いて荒野の色となり/河野啓一
野萱草の花は、荒野に置いてこそ似合う色である。葉も乱れつつ橙色の萱草の花が夏雲の下に咲くと、荒野は目覚めたように夏の景色となる。「荒野の色」は、そういう意味だろう。(高橋正子)
葛飾は薔薇咲き風の吹くところ 正子
薔薇の香りが風に乗って吹いてきて、心地よい葛飾でのひとときが想像されます。寅さんの瓢々とした姿なども目に浮かんで来て、自然体で過ごせそうな町の風情を感じます。 (柳原美知子)
○関東地方も入梅したようだ。
○紫陽花ネット句会。
http://blog.goo.ne.jp/kakan15/
○今日作った句
青紫蘇の丈の低きの二枚摘む
津和野回想
鷺舞の二羽に行き逢う旅の途に
瑠璃鶲・野鶲・駒鳥みな知らず
鯵を焼く藻塩さらさら振りかける
朴の花上より見むと上に来し
街路樹に栃の花咲き氷菓食ぶ
○今日の俳句
熟れ麦へ風吹く度に日の匂う/柳原美知子
麦が熟れ、さらさらと風が吹くと、日が匂い、言いがたいような懐かしさが湧く。(高橋正子)
東京幡ヶ谷
下町の空に乾ける子の白シャツ 正子
6月の晴れた下町の空、ベランダにであろうか、子の白シャツが風に吹かれて干されている。「子の」とあるのでご子息の住居であろう。親から離れ、確かな生活をしているわが子に思いを馳せる母親の俳句である。昔イタリアのアッシジを訪れた時、狭い路地を挟んで張った綱の上に、干された洗濯物が青空に美しかったことを思い出した。(古田敬二)
○今日の俳句
露天湯と白樺若葉と青空と/古田敬二
露天湯から見える白樺の若葉、それに青空。ただそれの並列であるが、作為がなく、さわやかである。(高橋正子)
バスの後ろ揺らし入りゆく青山河 正子
山も河もしたたる青さの大きな景観の中、一点のバスの動きが見て取れるようです。「揺らし入りゆく」リズムの心地よさに、青葉満つ季節の喜びをことさら感じます。(藤田洋子)
○今日の俳句
夏兆す田毎に水の落ちる音/藤田洋子
どの田にも水が入り、水音がしている。涼感を呼ぶ水音と、水の入った田の明るさに、「夏の兆し」をことさらに感じる。(高橋正子)
朴の花
高橋正子
朴の花わが身清めて芳しき
朴の花栃の花見てゆたけしや
せせらぎの波打ち流れ芹の花
オナガ来て新樹の中をよろこべり
卯の花の散りこぼるるも葉の上に
枇杷熟るる見えなきほどの雨がふり
葛飾は薔薇咲き風の吹くところ
葛飾を青葉の寒き日に訪ぬ
時計草ほんの少しの青があり
夜空あり虚々実々の心太
茄子胡瓜露けく漬かり飯は白
時計草異人女性のこのむ花
朝影のみどりの深き夏ポプラ 正子
○信之先生、電子書籍で句集を作る時間を大いに費やす。花冠8月号の編集。
○インターネット俳句センターのアクセス解析、生ログを見ていると、ipadからの訪問がある。YOU TUBEの動画で、ipadを説明していたが、指の操作で書棚から本を取り出し、ページをめくれるなど、面白い。
○冷蔵庫の音声パネルの基盤を交換。2000年に買った冷蔵庫。
○今日の俳句
射干の咲いて空には雲もなし/河野啓一
射干(ひおうぎ)は、葉が檜扇に似て、橙色に斑のあるこじんまりと品のある六弁花を開く。雲もない夏空に、日本的な射干の花の色が印象的である。(高橋正子)
明け易し山の水栓使いしあと 正子
山のホテルか山小屋の朝の情景を想像致します。目的地に向かうため相当早く準備に取り掛かったつもりで有るが、早や他の登山者の多くは準備を終えられている。殊のほか山の朝は「明け易し」と実感されている情景が浮かび、登山者の心意気を感じます。(佃 康水)
卯の花の散りこぼるるも葉の上に 正子
○今日の俳句
色も香も空も青くて梅漬ける/佃 康水
梅を漬けるのは、梅雨に入ってからであるが、この日は、よく晴れて空も青く、梅の実も青々と、香りまでも青い。さまざまな青の色の中にいる、すっきりと爽やかな気持ちが迷いなく詠まれた。(高橋正子)
◇生活する花たち「卯の花」(横浜日吉本町)
