8月5日(木)

★夏まつりのふうせん浮かせ子ら眠る  正子
夏まつりで買って上げたふうせんを部屋に浮かせ、子供達は今、疲れと満足感でスヤスヤと眠っている。健やかで愛らしい子供達の姿が見えると同時に優しい眼差しを向けていらっしゃる愛情一杯のご家庭を垣間見る思いが致します。 (佃 康水)

○今日の俳句
作務僧も素麺流しの竹を組む/佃 康水
寺での素麺流しであろうか。作務僧も出て、素麺を流す青竹を組み、境内での素麺流しがいかにも涼しそうである。(高橋正子)

○花冠9月号発送。
句集「葉桜」を注文者17名に9月号に同封する。

○午後、10月号、投句分の選。

○走り藷蒸けてまばゆき夕日あり/正子
今年初めての新甘藷を蒸かす。紅さつま。走りの藷らしい、この時期でないと味わえない味。藷が食べれるまでに太ったかどうか試しに掘ってみて、直径3センチほどの太さになっていたときの嬉しさ。一株掘って蒸かしてもらったのは、昔。

8月4日のアクセス数
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◇生活する花たち「百日紅」(横浜日吉本町)

8月4日(水)

★野に出でて日傘の内を風が吹き  正子
炎天の野も日傘の内から眺めればまた趣が異なり、日傘の内を吹く風は殊のほか爽やかに感じ
られます。モネの絵を見るように、女性の姿の華やぎが炎暑の野のかぎろいの中に感じられます。
(柳原美知子)

○今日の俳句
糸瓜咲いて「子規」の公演百日越す/柳原美知子
糸瓜の花が咲くころになった。「子規」は、演目で、この「子規」には、美知子さんのご子息が高浜虚子訳で好演されている。初演からもう百日の公演をこなしたかと思うと、感慨も一入。糸瓜を植えて、花が咲くまでも百日ほどであろう。「糸瓜咲いて」は、「糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな」の子規を思わせ、しみじみとしたものがある。(高橋正子)

◇生活する花たち「淩霄花」(横浜日吉本町)

8月3日(火)

★夏蒲団糊の匂いて身に添えり  正子

○今日の俳句
白粉の花を銜えて軽く吹き/平田弘
小さいが、ラッパ形をしている白粉花を銜えてみて、軽く息を通した。白粉花のいい香りが鼻先をくすぐり、花から小さな音さえ生れそうである。(高橋正子)

◇生活する花たち「ハイビスカス」(横浜日吉本町)

8月2日(月)

★這いはじめし子に展げ敷く花茣蓙  正子
赤ちゃんがはいはいを始めると、急に行動範囲が広くなり、目がはなせなくなります。赤ちゃん自身も動けることが楽しくてどんどんはっていきます。うれしそうな赤ちゃんの様子、それに振り回されながらも、またうれしそうな大人の様子が「展げ敷く花茣蓙」という言葉に集約されています。(多田有花)

○今日の俳句
頂の青筋揚羽雲に触れ/多田有花
山の頂には、こんなところまでよくも、というような蝶などを見かける。飛べば雲に触れそうな青筋揚羽もいて、驚き、また楽しい世界を作っている。(高橋正子)

◇生活する花たち「マリーゴールド」(横浜日吉本町)

8月1日(日)

★撒き水の虹を生みつつ樫ぬらす  正子
撒き水に陽があたって七色に耀く一瞬、傍に樫の木があるのでしょうか、葉っぱも濡れて光ります。近頃見られなくなった撒き水になつかしさ、涼しさを感じさせていただきました。(黒谷光子)

○今日の俳句
炎天に祭り用意の男たち/黒谷光子
炎天下、祭りの用意に余念のない男たち。汗をいとわず動く意気込みが、男らしさとなって、用意の段階から祭りを盛り上げている。(高橋正子)

炎天にゆったり揺れて蓮は実に
えのころに金の西日となりていし
水遣られもっともいきいき茄子の花
蓮の葉の傷みそめしは晩夏かな
尾瀬の地図辿りて冷房強くせり

○ブログ句会7月月間賞発表
藤田洋子さん、祝恵子さん。

○インターネット俳句コンテストの審査員諸先生に葉書。

○3時過ぎから、木綿のぶかぶかシャツを着て、日吉本町の花を探して歩く。この暑さに花もぐったり。百日紅、のうぜんかずら、蓮の実、日日草、えのころぐさなど。出かける前に「日吉本町の花」をネットで検索すると、正子の俳句日記が出てきた。これでは、自分で日吉本町の花を開拓するしかない。歩けばあるもの。

○下記を更新。
ネット短信No.73/2010年8月1日発信
http://blog.goo.ne.jp/suien54/
花冠10月号投句受付中!
http://www3.ezbbs.net/14/suien8/
原爆忌ネット句会/8月6日(金)開催!
http://blog.goo.ne.jp/kakan15/
新刊渋谷洋介句集『葉桜』
http://blog.goo.ne.jp/suien14/
第19回インターネット俳句コンテスト案内
http://internet-haiku.info/contest/
インターネット俳句センター
http://suien.ne.jp/haiku/

◇生活する花たち「木槿」(横浜日吉本町)

7月31日(土)

★冬瓜にさくっという音のみありぬ  正子
形といい、味といい、つかみどころのない冬瓜を「さくっという音のみありぬ」ときっぱりと詠んで、小気味良さを感じました。丸ごと1個いただくと困ります。困りますが、夏に何度かは食べたくなる不思議な味。冬瓜にはそこはかとない可笑しみもありますね。(後藤あゆみ)

○今日の俳句
水行を終えし僧侶の麻衣/後藤あゆみ
水垢離のあとの僧侶が、白であろうか、麻の衣をまとっている。ごわごわとした麻の衣が体に付かず離れずで、それも質素であって、目にもいかにも涼しそうである。心境が涼しい。(高橋正子)

○花冠9月号が印刷されて届く。月うちで届いたのは、水煙創刊以来。

◇生活する花たち「日日草」(横浜日吉本町)

子どもの俳句/10月号

子どもの俳句              高橋正子選評

大阪 小五 高橋成哉
★青い海明石海峡貨物船
青い海に大きな貨物船が浮かんでいるのは、いい景色だね。

★浜辺には青いパラソルきれいだな
浜辺に青いビーチパラソルがあって、涼しそうだね。
私も、きれいな海で泳ぎたくなりました。

愛知 小四 上島光太郎
★夜ご飯トウモロコシがおいしいな
トウモロコシは、おいしいね。きれいな黄色で、食べるとあまくて、わたしも大好きです。たのしい夕ご飯だね。

大阪 小三 高橋博己
★ビーチボール浮かんだり投げたり楽しいな
ビーチボールで遊ぶのはおもしろいね。

★海水浴小さい波がいっぱいだ
海水浴は、小さい波がいっぱいで、プールとはちがうよね。

大阪 幼年長 高橋周也
★かいすいよくうきわでぷかぷかたのしかったよ
うみはなみがあるから、うきわでういてると、たのしいよね。うきわがはずれそうにならなかったかな。

★あめやんでせみがいっぱいないてたね
せみは、あめがやむと、げんきよくなきだすね。あっちでも、こっちでもなきだしてるね。

愛知 幼年中 上島千晴
★よるのみちおつきさまがいいね 
よるのおさんぽかな。おつきさまがきれいでうれしいね。

7月30日(金)

★熟れきってまるきトマトの冷やされし  正子

○今日の俳句
湖へ虎杖の花咲きいそぎ/小口泰與
湖のほとりに虎杖の花が咲き急いでいる。夏が短い北国を思わせる。虎杖の花は小さく白い。散れば葉に埃がかかるように散る。夏の短さも、花のもろさも、みな移ろいやすさでえある。(高橋正子)

◇生活する花たち「白粉花」(横浜日吉本町)

7月29日(木)

★わが視線揚羽の青に流さるる  正子
強い夏陽の中を漂う揚羽蝶の帯模様。しかしそれが思いがけない速さで木や花のあいだを飛び翔ることがあります。そんなとき揚羽の青は網膜に一閃を残し、青を追う視線は宙を流されることになります。夏の日の輝きと揚羽蝶の流れる色彩を頂戴いたしました。 (小西 宏)

○今日の俳句
大きく晴れし南の空や凌霄花/小西 宏
南の空が広く眺め渡されて、その中にオレンジ色の凌霄花が咲き盛り、絵画的印象の強い句となっている。(高橋正子)

○猛暑続きでしたが、今日は雨。気温も下がり、暑さが一段落。

○花冠10月号の編集。巻頭抄、選後に、正子の俳句日記、正子俳句鑑賞、子ども俳句。午後3時半ごろまで掛かる。

○洋介さんの句集『葉桜』をクロネコ便で洋介さんあて贈った。明日午前中到着予定。
同人贈呈用の慣例で寄贈いただく。

○花冠9月号の発送用封筒の準備。洋介さんの句集は申込者に9月号の同封する。

7月28日のアクセス数
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◇生活する花たち「朝顔」(横浜日吉本町)

7月28日(水)

 ドイツの旅平成2年夏
★ラインのぼる巨船の人の裸かな  正子
夏のライン河を大きな船がのぼっていく動きがおおらかです。日光と風にさらされた裸は、ゲルマンの男でしょうか。船上の開放感は格別なことでしょう。夏のドイツの旅の気持ちよさが、この一句にありのままに投影されていると思います。 (池田加代子)

○今日の俳句
まっくろな錨巻き上げ夏港/池田加代子
夏の港は、独特な雰囲気があって、開放的で、いきいきとした動きが感じられる。海から巻き上げられる鉄の錨はまっくろで、潮を滴らせ、その色さえ、夏の色であることの驚きがある。(高橋正子)

◇生活する花たち「ハイビスカス」(横浜日吉本町)