6月8日(日)

曇り
●6月月例ネット句会
正子投句
あめんぼう水速ければ流れゆき
あかるき夜わが影踏みて蛍狩
青蛙煙れる月に鳴きとおす
●ネット短信を2月以来初めて出す。
7月号雑詠投句の依頼と、6月月例ネット句会への参加要請。

●総合俳誌への投稿の句が決まらない。欲を出していい句を作ろうなんてことは考えないのがいい。どうでもいいとは言わないが、この辺でどうでもいいから切りをつける。

■6月月例ネット句会/入賞発表

■6月月例ネット句会入賞発表■
2025年6月9日

【金賞】
08.残照の空へとあがる遠花火/多田有花
残照の空の華やかさに加わる遠花火が美しく詠まれている。これから夏本番へと移る季節への祝歌のような空を情緒豊かに詠んでいる。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
19.病窓に青嶺の迫り雲湧ける/柳原美知子
病を得て病室で過ごさねばならないとき、窓に青々とした青嶺が迫り、夏の白い雲が湧く景色は、大きな励ましと慰めになるにちがいない。生き生きとした句に、病はすでに退散したかのような印象を受ける。ご快癒をお祈りします。(髙橋正子)

47.青梅にまだ残りある陽のぬくみ/川名ますみ
もいだ青梅にまだ陽のぬくみが残っている。手のひらにあるリアルな「ぬくみ」の実感が、いとおしいまでの驚きとなって美しく詠まれている。(髙橋正子)
※おことわり:清記の「47.青梅にまだ残りある陽のぬくみ」に、「青梅」の「青」が抜けておりました。訂正していますので()、ご確認ください。失礼しました。(髙橋正子)

【銅賞/3句】
09.水入れてひと日代田の澄みにけり/多田有花
代掻きをした田に水を入れると、田の水は一日かけて泥を沈殿させ澄んだ水になってゆく。これで田植の準備も整い、田植を待つばかりの田の安安らかで明るい田となっている。(髙橋正子)

34.吾子の蹴り日に日に強く夏の夜/西村友宏
夏はものみな旺んに生長する。薄着になった赤子が足を盛んに動かし蹴る動作をする。赤子と言えど侮れなく、日々日々蹴る力が強くなっている。これも夏の季節を迎えて特に実感することだ。(髙橋正子)

38.御木曳や夏正装の運転手/上島祥子
概ねを述べると、御木曳(おきひき)は、伊勢神宮の式年遷宮における大衆参加の行事。伊勢市で行われ、神宮の新しい社殿を建てるための檜材を運ぶ伝統的な儀式で、内宮の用材は五十鈴川を遡る「川曳」、外宮の用材は奉曳車で運ぶ「陸曳」といった形で行われる。ことし2025年6月、式年遷宮に向けた御樋代木奉迎送行事が開催されるとのこと。
祥子さんの句は、奉曳車の運転手の姿を通して、神事に対する敬意と厳粛な空気を詠んだもの。「夏正装」が夏の暑さの中でも儀式の格式を守る姿勢を際立てている。(髙橋正子)

【髙橋正子特選/7句】
09.水入れてひと日代田の澄みにけり/多田有花
代掻きが終わり、その後田に水を張ります。夕方ともなれば代田の水が澄み、夕日に映えて美しい水鏡となりますね?。さあ~!!、明日は田植えが始まりそうです。(桑本栄太郎)

19.病窓に青嶺の迫り雲湧ける/柳原美知子
病室の窓のすぐ傍に、命が満ちる青々とした夏の山。そこから大きな白い雲が湧き上がっています。この力強い景色は、病躯に何よりの励みになることでしょう。ご快癒をお祈り申し上げます。(川名ますみ)

29.杜若水面に我のゆく影と/吉田 晃
現では杜若と自分は距離がありますが、水鏡に共に映る像が儚い美しさを感じます。 (上島祥子)

34.吾子の蹴り日に日に強く夏の夜/西村友宏
赤ちゃんを家族に迎え、足を強く蹴ることに成長を喜ぶ男親の深い愛情が伝わります。一読して自然と笑がこぼれます。 (上島祥子)

17.老鶯に誘われ参る山の寺/土橋みよ
38.御木曳や夏正装の運転手/上島祥子
42.時が止る朝の夏雲真っ白に/髙橋句美子

【髙橋句美子特選/7句】
08.残照の空へとあがる遠花火/多田有花
まだ暮れきらぬ空に遠くで花火が上がっているのが見える。残照と、おそらく時間差で聞こえてくる花火の音の組み合わせが、より一層感傷的にさせる。(友田修)
入り日の明るさが残る空に小さく花火が見えた瞬間 全ての意識が夜空へと向けられる。美しい一瞬ですね。(上島祥子)
遠くから眺める花火のやわらかい光が感じられます。夏野始まりを感じます。(髙橋句美子)

26.紫陽花の彩(いろ)濃くなりぬ青き空/友田修
紫陽花の花の色が日を追うごとに白から赤や青に変化して彩りが濃くなりました。それが晴天の青空を背景とすることによって、一層くっきりと美しく見えました。その鮮やかな情景が目に浮かびました。(土橋みよ)

32.柿の花いつしか小さき青き実に/藤田洋子
柿の花は小さくて目立ちませんが、気づかぬうちに季節が移ろい、「いつしか」青い実になっていました。穏やかな自然の時の流れの中にある生命の営みに対する感慨に共感いたしました。(土橋みよ)

34.吾子の蹴り日に日に強く夏の夜/西村友宏
赤ちゃんを家族に迎え、足を強く蹴ることに成長を喜ぶ男親の深い愛情が伝わります。一読して自然と笑がこぼれます。 (上島祥子)

47.青梅にまだ残りある陽のぬくみ/川名ますみ
5月から6月に梅の実は急速に育ちます。その梅に夕方の日が射して温みのある梅をもぎ取る楽しさがあふれ出ています。素敵な御句です。(小口泰與)

13.あめんぼう水速ければ流れゆき/髙橋正子
18.境内の青梅成りて手を合わす/土橋みよ

【入選/17句】
03.睡蓮や忽と水泡の沸き出でし/小口泰與
睡蓮の浮かぶ静かな水面に突然水泡が現れました。水中の生物の運動によるものでしょうか。呼吸や光合成でしょうか。有機物の分解でしょうか。いずれにしても何らかの生命によって生まれたものと思われます。一瞬の情景に自然の奥深さが感じられました。(土橋みよ)

07.雨音を透かして響く時鳥/多田有花
初夏になると飛来して夏を告げてくれる時鳥、その声は大きくよく響きます。雨の降る静けさの中、いっそう澄んだ時鳥の声が聞こえてくるようで、梅雨の始まりを感じさせてくれます。(藤田洋子)


10.紫陽花や妻の笑顔と陽の光/高橋秀之
陽光の中、奥様の明るい笑顔に、ひときわ鮮やかな紫陽花の咲く状景です。作者の晴れやかな心情が明るく伝わります。(藤田洋子)

16.肩に乗り伸びする子の手にさくらんぼ/土橋みよ
さくらんぼに心躍る子供の無邪気で微笑ましい素敵な日常の一コマが浮かびました。 (西村友宏)

20.病室へ初鮎の膳声ともに/柳原美知子
ご療養中なのでしょうか。病室でありながら、運ばれる初鮎の膳。聞こえてくる声も優しく、季節のものをいただくひと時に、心なごみ励まされます。ご快癒、心からお祈りいたします。(藤田洋子)

31.降り出して梅雨に入る日の雨の音/藤田洋子
梅雨入りの頃の景色と心境が見事に織り込まれ詠まれています。このころは雨が降り出せば「そろそろ梅雨だな」と思います。梅雨入りという正式な区切りを受けての心持の変化です。 (多田有花)

35.大仕事終えて仰げば若葉風
仕事に集中し一段落したあとに、若葉のきらめきを運ぶ風に気づく。屋外での大工仕事であろうか。夏が今日も近くまで訪れているのだ。(弓削和人)

45.夏シャツの腕まくりあげ山手線/弓削和人
薄暑の頃の感覚ですね。まだ半袖には少し早い気もする、特にビジネスマンとあっては尚更です。晴天で外に出れば汗がにじんできます。袖のボタンをはずしてロールアップ。 (多田有花)

46.柳の芽濠辺にひかり揺らしたり/川名ますみ
濠端といえば柳。その柳の芽という小さな動きが濠の水に映る光を揺らすように見える。夏の晴れの日の光景が浮かんできます (高橋秀之)
  ※ちなみに、「柳の芽」は春の季語です。(髙橋正子)

48.実梅もぐ手応えかるし実の重し/川名ますみ
梅をもぐときの掌の感覚を繊細にとらえられています。その微妙な感覚の変化、指への感覚の軽さ、そして掌に落ちた実の意外にずっしりとした重さ、その対比が見事です。 (多田有花)

06.黒蟻のためらい走る日差しかな/桑本栄太郎
22.鷺草や雨の合間に飛ぶ構え/廣田洋一
23.俗世とは縁を切りたる花菖蒲/廣田洋一
24.雨降りて空を取り込む紫陽花かな/廣田洋一
25.朝の陽を受け透き通るさくらんぼ/友田修
28.やわらかき足湯の音に浸る初夏/吉田 晃
36.夏服を色とりどりに干す晴天/西村友宏

■選者詠/髙橋正子
13.あめんぼう水速ければ流れゆき
水面を軽やかに動くあめんぼう、その観察眼に感じ入ります。水の流れの速さに応じて身を任すあめんぼうに、まるで生きる術を教えられるようです。 (藤田洋子)
高橋信之著「子規の写生論」で信之先生はこう述べておられる。俳句がリアリズムの文学であるとするならば、それは、ヨーロッパの社会的実証主義的リアリズムとは違い、俗世間を抜け切ったところのリアリズム(現実でありかつ真実である)世界、つまり個人の自由でひろぴろとした内面における真実を詠いあげるものなのである。             
 中略・・・・詩人の心の真実を詠いあげたものなのである。また臼田亜浪先生は、「まこと」と言っておられる。この句を見た時、このことを思い浮かべた。(吉田 晃)

14.あかるき夜わが影踏みて蛍狩
満月の夜、蛍狩りに出かけられました。地上に影ができる程の明るい月の光。その中で無数に飛び交うのか、あるいはちらほらと飛ぶのか、蛍の光。その取り合わせの情景が目に浮かびます。(多田有花)

15.青蛙煙れる月に鳴きとおす

■選者詠/髙橋句美子
40. 更衣小さな袖を洗う朝
赤ちゃんも早くも更衣の季節となり、可愛い夏衣に身を包み大きくなりました。これまでの小さな衣のいたいけな袖を洗いながら、成長を喜び、母としての万感の思いで迎える爽やかな夏の朝です。(柳原美知子)

42.時が止る朝の夏雲真っ白に
夏の朝、空を見上げた時の一瞬の爽やかな情景がまっすぐに詠われていて、強く印象に残りました。著者の明るい心持が伝わってくるようです。 (土橋みよ)

41.紫陽花の星散らばせ花開く

互選高点句
●最高点句(6点/同点2句)
13.あめんぼう水速ければ流れゆき/髙橋正子
47.青梅にまだ残りある陽のぬくみ/川名ますみ

集計:髙橋正子
※コメントのない句にコメントをよろしくお願いします。思ったこと、感じたこと、ご自由にお書きください。

■6月月例ネット句会清記■

■6月月例ネット句会清記■
2025年6月8日
48句(16名)

01.夏燕くつがえる空の色
02.夏霧のたたよう朝の牧場かな
03.睡蓮や忽と水泡の沸き出でし
04.姫女苑の風のしがらみ断ち切れず
05.蜘蛛の囲や蜘蛛のゆすりて塵落とす
06.黒蟻のためらい走る日差しかな
07.雨音を透かして響く時鳥
08.残照の空へとあがる遠花火
09.水入れてひと日代田の澄みにけり
10.紫陽花や妻の笑顔と陽の光

11.真っ青な大空を背に夏の山
12.夏の雨合羽が全ての水弾く
13.あめんぼう水速ければ流れゆき
14.あかるき夜わが影踏みて蛍狩
15.青蛙煙れる月に鳴きとおす
16.肩に乗り伸びする子の手にさくらんぼ
17.老鶯に誘われ参る山の寺
18.境内の青梅成りて手を合わす
19.病窓に青嶺の迫り雲湧ける
20.病室へ初鮎の膳声ともに

21.網代籠にゼリーとりどり見舞いとて
22.鷺草や雨の合間に飛ぶ構え
23.俗世とは縁を切りたる花菖蒲
24.雨降りて空を取り込む紫陽花かな
25.朝の陽を受け透き通るさくらんぼ
26.紫陽花の彩(いろ)濃くなりぬ青き空
27.紫陽花の照らすいつもの散歩道
28.やわらかき足湯の音に浸る初夏
29.杜若水面に我のゆく影と
30.宅配の箱より新茶の香の嬉し

31.降り出して梅雨に入る日の雨の音
32.柿の花いつしか小さき青き実に
33.さくらんぼ置くテーブルに娘らの寄る
34.吾子の蹴り日に日に強く夏の夜
35.大仕事終えて仰げば若葉風
36.夏服を色とりどりに干す晴天
37.六月や魚類図鑑の塵祓い
38.御木曳や夏正装の運転手
39.鉢巻の汗滲む跡や木遣り歌
40.更衣小さな袖を洗う朝

41.紫陽花の星散らばせ花開く
42.時が止る朝の夏雲真っ白に
43.滴りの光彩いまも瞼(まぶた)かな
44.夏休み大人となりて何もせず
45.夏シャツの腕まくりあげ山手線
46.柳の芽濠辺にひかり揺らしたり
47.青梅にまだ残りある陽のぬくみ
48.実梅もぐ手応えかるし実の重し

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。

■6月月例ネット句会ご案内/2025年■

■6月月例ネット句会ご案内/2025年■
6月月例ネット句会は下記の通り開きます。ご参加くださいますよう、ご案内いたします。

期日:6月8日(日)
①投句:当季雑詠3句
 6月2日(月)午前6時~6月8日(日)午後5時
②投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
   ※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:6月8(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:6月9日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、6月9日(月)正午~
                 6月12日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏

花冠7月号雑詠投句依頼

来週には、梅雨入りかと思われます。お変わりなくお過ごしでしょうか。
花冠7月号の雑詠投句を下記の要領でお願いします。
  記
期日:6月15日(日)まで。
投句場所:下記アドレスの発行所ブログののコメント欄https://blog.goo.ne.jp/kakan100
内容:雑詠15句(以前俳誌「花冠」に投句された句はご遠慮ください。

             2025年6月8日
             花冠代表 髙橋正子

6月7日(土)

晴れ

●昼前、句美子親子が退院してもどる。1週間で赤ん坊はえらく落ち着いいるので関心しながら見る。話しかけていると笑ったり、返事のような声を出すので面白い。2か月の子とは思えない。
ちらし寿司と冷奴のお昼を早めに作っておいた。早くも新蓮根が出ていたので、一節小さいのを買って具に入れた。鮭、椎茸、かんぴょう、れんこん、人参、いんげんの具。今日も暑いので夕飯のお吸い物はそうめんと茗荷。これは評判がよかった。おつゆの味もきまっていた。

●ガラスの漬物器を買った。容器も蓋もガラス。これを容器ごとナイロン袋に入れて冷蔵庫に入れておく。今日は胡瓜と茗荷の二杯酢漬けにしてみた。明日朝は食べれそう。

●総合俳誌からの依頼原稿の句を一応揃えた。句美子に見せると、並べ方が悪いと言う。考えたつもりだが、そうらしい。それで並べ変えると、見違えるようになったと言う。自分の句はわからないものだ。それから顔写真が要る。顔写真はCDに入れてあるのでいいだろう。後、エッセイと、俳歴。

●明日の6月ネット句会の準備。今晩投句を済ませた。今月は1日が日曜なので、第2日曜が8日になる。

6月6日(金)

晴れ、夕方曇り
あめんぼう水速ければ流れけり 正子
●きのうに続いて晴れて、暑いくらいだった。クリーニングに出す予定だったカーディガンを2枚洗濯。プリンターの置き場所を変えた。プリンターはWiFiで動くようになっているので、WiFiの電波が届くところでないといけない。直線では500m届くとしても家の中ではそうはいかない。パソコンとも連動させないといけないし、と。
●今夕、また蛍を見に行った。おとといの作った俳句のひとつが出来ているようで、出来上がっていないのだ。行けば必ず違ったことがあるし、得るものもある。蛍は7時半ごろがピークの感じだったので、おとといより30分遅く家を出た。四季の森公園に着いたときは7時半を回っていたが、公園全体が明るい。おとといは径も森も暗かったので、足元にずいぶん用心しながら歩いた。この明るさは、どうしたのだろうという疑問が頭を離れなかった。おとといの月齢は8でそれほど霞んでいなかった。今日の月齢は10でほとんど月は見えない。日没はおとといは18時53分、今日は18時54分。日没は1分違いにすぎない。今夜は径が白く見えて、木々のみどりや葦原の色がわかる。履いている靴の色までわかる。蛍はおとといの方が少し多かった気がする。湿気もあって、いかにも蛍が出そうな空気感だった。昨日も、今日も晴れていたので、蛍にはよい条件ではなかったかもしれない。
今夜は風があり、草に居る蛍をよく見た。草の葉の裏で光っている一匹を見つけたので、草の葉を手で包むと手の中に入ってきた。しばらく手に包んで光らせて楽しんだ。手を開くと、何事もなかったように葦原の傍の高い梢に飛んでいった。月はほどんど見えないのに、葦原は明るい。
きょうも家族連れが蛍を見に来ていた。英語で話している声も聞こえた。帰りはゆっくり歩いた。傍目には「とぼとぼ」歩いているように見えたかもしれないが、道のわきの櫟や辛夷や柳の枝の先が街灯に浮かび、風にそよいで気持ちがよかったのだ。夜の道々を味わいながら歩いた。こんなにいい道はない。帰宅は9時半になった。

6月5日(木)芒種

晴れ

●注文していた花茣蓙が届いたので、大掃除をして敷いた。前に買って、思っていたものより藺草の質が落ちている。これはいい藺草が取れなくなったためかと、心配もする。それでも夏らしくさっぱりして、藺草のいい匂いがしている。ついでに南側の掃き出し窓を拭いた。来週からは雨が続くの寝具のカバーやシーツなども一気に洗った。捨てれるものは捨てたいので粗大ごみの申し込みをした。あさってはまた句美子たちがもどってくる。

●蛍の俳句はそこそこできたのだが、気になる句があるので、今夕もう一度蛍を見に行こうかと思ったが、昼間いろいろしたので、途中で気分が悪くなってもいけないので、止めた。老人になって、こんなことも気を付けなければいけなくなった。

6月4日(水)

晴れ

●朝8時すぎ四季の森公園へひとり吟行に出かけた。弁当を用意しリュックに入れたが、いかにも重い。考えてみれば、四季の森公園へ一人ででかけるときは3時間ぐらいで帰ってくる。お昼までに帰れそうなので、作った弁当は置いていった。ぜんまいの煮たのと、卵焼き、梅干し、佃煮など残り物をいれたのだが。

腰を痛めているのでゆっくり歩いてはす池を回って菖蒲園へ行った。7割ほど咲いている。シュレーゲル蛙が綺麗な声で鳴いている。このシュレーゲル蛙は青蛙で、日本の蛙。江戸時代シーボルトが持ち帰った写真?でシュレーゲルと言うオランダ人が新種として発見したということだ。それでその人の名前がつけられている。今年は特によく鳴いているように思った。

草原を流れる小川を掃除している人がいる。翡翠の撮影に来た人らしいが、撮影の合間に小川を掃除しているのだとか。見るとあめんぼうの子がたくさん、いる。草原の下やはす池の下にはゴムシートを敷いてあると言う。それももう傷んでいるらしい。山から流れ出た水を池に流し、上のほうにある子どもが遊ぶ「じゃぶじゃぶ池」へ循環させているとのこと。

帰りに事務所で、蛍がでているか聞くと60頭ぐらい居ると言う。今日は湿度が高いし、蛍を見るのにはいいチャンスだという。それで、今夕もう一度四季の森に来ることにして帰った。

夕方6時過ぎの電車で、今度は蛍と見に四季の森へ出かけた。まだ少し明るいが、7時半ごろから蛍が飛ぶらしいので、ベンチに座って暗くなるのを待っていた。今夜は半月が出ている。やがて月が金色に光り出した。それと同時に蛍がふうっと飛び始めた。蛍はすっかり暮れないと飛ばないのかもしれない。夜の森は少し怖いので、用心していたが、蛍が飛び始めると人がしだいに多くなって、葦原の周りは50人から70人ぐらいはいたかもしれない。本気で写真を撮る人たちもいた。8時頃公園を出て電車で帰宅。ちょうど9時だった。いい行程だったと思う。帰宅後はバスクリンの乳頭温泉のお風呂に入って、体をほぐした。きょうは6.5㎞ 歩いている。

6月3日(火)

雨、どきどき止む

早苗田を雷鳴かるく逃げゆけり   正子
とりあえず新茶の荒茶うまかりき  正子
茎茶と荒茶ふたつ新茶で買い求む 正子

●俳壇から依頼の7句、今日四季の森へ出かけるつもりが雨になった。まだ梅雨入りの発表はないが、梅雨のような降り方だ。それに腰がだるくて長い路を歩く気力がない。気温も四月並みで肌寒い。明日は晴れて暑いらしいが、明日はとにかく出かけなくてはならない。

●依頼の俳句が4句、ほぼできたので、AIに批評をさせた。当てにならないところもあるが、AIが私の句(今公表できないが)に対して「静かな忍耐」と言う言葉使っていた。これはドイツのシラーの「偉大な精神は、静かに忍耐する事を知っている」」の言葉から引き出されたものかどうかは不明だが、「静かな忍耐」と言う言葉を知った。

●句美子親子はバースセンターでのんびりできているようだ。赤ん坊は泣いてもすぐに泣き止みいい子にしているらしい。これが不思議なのだ。少子化の政策なのか、産後ケアの行政福祉が進んでいるのは、40年前の自分のことを思えば、母子へ夢のような扱いだ。ここまでしなくては、子育てをつらがるのかと考えさせられる。とにかく、理由はさまざであろうが、つわりから始まり産後にいたるまで、「つらがる」状況はどうしたものか。たしかに「つらい」のはつらいのだが、耐えがたいと思うところがどうなんだろうと思う。

●フローリングの掃除。はじめマイペットを使っていたが、途中から重曹水に切り替えたもののいまいち。重曹水は軽い汚れにはとてもいい。見た目汚れているようには見えないが、なんとなくすっきりしない床。これをすっきりさせたいのだ。やっぱりマイペットがいいか、と元にもどしたり。長嶋茂雄選手が亡くなられたニュースを見て過ごしたので、結局ダイニングを半分掃除して終わっただけになった。