7月17日(月)海の日

晴れ。
夏菊に竜胆そえて白き供花 正子
桃供う小さき高坏に載せて 正子
南にも北にも打水明けてすぐ 正子
●今日も熱中症アラート。夜も気温が下がらず。
●暑いので、氷白玉ぜんざいを食べることを思いついた。ヘルシオで餡を煮たが、餡の味見で満足して、白玉ぜんざいまでにいかなかった。
●今日は海の日。世界中で海の日があるのは日本だけとのこと。由比ヶ浜の海水浴場は大賑わいの様子。夜世界水泳の放映を見る。新種目のアクロバティック・ルーティンの演技は、エンターテイメントかサーカスのよう。人間ってどこまでできるんだろうと。
●一日編集作業。花冠の雑誌の整理をしながら、信之先生の未発表原稿の確認作業。夕飯後も花冠の雑誌の整理。整理をしないと原稿がすすまないことになったため。
2008年、9月号(水煙創刊300号)
2009年、水煙を誌名変更し花冠に。
      花冠創刊号1月号(No.1=No.301)~12月号(No.12=No.312)
2010年、1月号~12月号(No.324)
2011年、1月号~12月号(No.336)
2012年、1月号~12月号(No.348)
2013年、1月号~9月号(No.357 創刊30周年記念号)
2014年、1月号(No.368)、4月号(No.359)、7月号(No.360)、10月号(No.361)
2015年、1月号(No.362)、4月号(No.363)、8月号(No.364)
 
 ※2015年8月号~2021年7月号までは、はネットのみで活動。
2021年7月号(No.365)を6年ぶりに発行。正子がワードで原稿を作り、印刷製本をスピード冊子印刷に頼む。
2022年1月号(No.366)、7月号(No.367)
2023年1月号(No.368)

7月16日(日)

晴れ。
ひやひやろ冷えし胡瓜を仏前に 正子
仏前に水を清水のごとき冷え  正子
色すずし波に千鳥の角せんべい 正子
●熱中症の警報が出ている暑さ。起きるやクーラーを入れる。
●一日編集作業。雑詠の選。信之先生の「多様な俳句への新しい展開」(1~6)をの掲載号を調べる。
●夕方7時過ぎURの緑地を散歩。7時は空もまだ明るい。欅の木に烏ぐらいの鳥が番らしいのがガラガラ声で鳴いている。尾長でない。烏ではない。なんの鳥だろう。夕方のせいもあって、全体が黒っぽい。野鳥図鑑で調べたが、不確か。カケスかもしれない。

7月15日(土)

曇り
北窓にみんみん蝉の声遠し    正子
夏空の朝の青さを励みとす    正子
ペチュニアの花の盛りを仏間より 正子
●きのうに比べ、嘘かと思うほど涼しい。明日、明後日は猛暑が予報されている。みんみん蝉の声がときどき耳に入る。
●花冠の編集。7月号としていたが、8月号になる。まず、割付け。原稿の整理。いざ始めると不確かなところがいろいろ出てくる。これに時間がかかる。花冠創刊30周年記念号のときまでは、整理できているが、その後10年の花冠の活動が整理できていない。
●お寺に初盆の法要をお願いする。8月14日の午後に。

ご挨拶/7月月例ネット句会を終えて

連日厳しい暑さが続いております。大雨の被害もあちこちに出ています。みなさんのところは、雨の被害などございませんか。何事もないことを祈っています。
お暑い中、7月月例ネット句会にご参加くださいましてありがとうございました。その時、その時に詠まれた句が、時のうつろいをこんなにも表現しているのかと、いつも驚かされます。選とコメントもたくさんいただき、ありがとうございました。
お断りしておきますが、月例ネット句会のご案内に「当季雑詠(夏の句)」を投句するよう希望していますが、現実、今夏なのに露草が咲いて、惹かれて句に詠むこともあります。このあたりは、議論を呼ぶところで、厳密な結社もありますが、いきいきとした感性を大事にしたいと思いますので、投句された句には、多少季節の幅を持たせたいと思います。
信之先生が亡くなられて、早くも四十九日がすぎ、先日法要を営みました。少し落ち着いたところです。葬儀の際には追悼句、またあたたかいお手紙、ご香料をいただき、ありがとうございました。月例ネット句会は信之先生の存命中と同じように開催したいと思っておりますので、よろしくお願いします。
ネット短信でもお知らせしましたが、編集長の高橋句美子さんに選者になってもらいました。また句会ブログの管理は句美子さんと、西村友宏さんにお願いしました。こちらもよろしくお願いします。
今月もありがとうございました。これで7月月例ネット句会を終わります。
2023年7月14日
髙橋正子

7月14日(金)

曇り
●近所の桜の大木が切り倒されて蝉に声が聞けなくなった。桜が切り倒されたあとに、瀟洒なマンションが建っている。わずかの植木に小鳥は来ても蝉はこない。今朝北窓を開けると、みんみん蝉の声が小さく丘の山から聞こえてきた。蝉のことを忘れていたが、今は何といっても蝉の季節。
●遺族年金の手続きが中断。理由は5か月ほど勤めた私学の年金を申請していないから、こちらを申請するようにと。私学の年金手続きで、勤務校の証明というのがある。この私学は廃校になって、証明がもらえない。どうすればよいかと、私学共済に電話すると、「そこは書かなくてよい」との返事。ここでつまずいて、申請をあきらめたことを思い出した。そんな、簡単なこと。書類というのは、微細書かれているが、その社会だけに通じる何かがある。数学の問題を解くように書類を埋めることはできない。素人が重要と感じたことが、無視してよいことだったり。

7月13日(木)

曇り
●昨日の詐欺犯、許せん。かなりのストレス。お金は盗られずに済んだが。以前もマイクロソフトを名乗る詐欺画面が侵入してきた。「マイクロソフト」を使って騙しにかかる。「NHKですが、警察ですが、市役所ですが」、と権威を名乗ってくる。権威に注意。人が権威を信用することが詐欺の大前提か。

7月12日(水)

晴れ
●梅雨明けが近いらしいが、窓から外を見ると光が秋めいている。各地で大雨、雷、竜巻。八王子で39・1度。
●ネット短信369号の返信で俳句8月号、俳句四季8月号の予約あり。
角川2,俳句四季1
●昼前、マイクロソフトを語る詐欺にかかりそうになった。すんでのところで助かったが、危ない。パソコンの操作中に急き立てるアラーム。いくつも出てくるダイアローグボックス。ここで電話を掛けるように要求されるが、かけてはいけない。
港北警察署に電話。特殊詐欺班の方が出て来られて、「電源を切ってください。」と指示された。「電源を切る」が大切。とっさには思いつかない。
●詐欺犯のせいで、危ない思いをした。詐欺はどの場面でも少し不自然なところがある。自分の名前の綴りを間違える。「William」を「Willium」とか。日本では使わない言葉で指示。例えば、「r」キーの指示には、ロシア文字の「r」を打て、とか。これは日本語ではローマ字というが。日本語の「ぬすまれる」を「ぬまれる」とか。

7月11日(火)

快晴
夏霞みなとみらいを目の果てに  正子
夕日差すえのころ草の纏うもの 正子
夏氷仏華の水に入れておく   正子
●ネット短信No.369を出す。角川俳句8月号と俳句四季8月号の予約をとる。
早速予約が入り始める。
●入賞発表記事にみんなのコメントが入り次第に貼りつける。
●夕方5時過ぎ、5丁目の丘へのぼる。脚がつる感じがしていたが、今日は軽々歩けた。ただ、3日に年金事務所へ重い鞄を提げて行ったので、腕の筋肉痛が1週間以上も続いている。
丘からの景色は、夏霞がかかり遠くが見えない。葛が茂って畑まで伸びているが、蕾もまだ。尾長がいるらしくギュウギュウ鳴く声が聞こえる。尾長は気を付けていると住宅地の木に数羽でいたりする。

■7月月例ネット句会入賞発表■

■7月月例ネット句会入賞発表■
2023年7月10日

【金賞】
21.来ては去り去っては戻る揚羽蝶/髙橋秀之
「来てはさり去っては戻る」に揚羽蝶が飛んでいるようなリズム感がある。勢い盛んな夏の花々をゆらりと飛ぶリズム感と共に、その姿が鮮やか想像できる。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
22.露草の一花だけの青を見せ/祝 恵子
露草の季語は秋だけれど、すでに道端や草原には露草が咲きはじめている。「一花だけの青」は鮮烈な印象で、花への愛おしみが感じられる。(髙橋正子)

28.雲とれてしだいに大きく夏の富士/多田有花
今年はコロナ禍のあとの登山解禁で、外国人も、日本人も大勢の人が山頂を目指し、ご来迎を拝もうと登山したと報道で見た。富士山を覆っていた雲が晴れると、大きな夏富士の山容が目の当たりに迫って見える。登っている途中か。「しだいに大きく」に山頂へ次第に近づいていく高揚感が読み取れる。(髙橋正子)

【銅賞/3句】
08.水打って空へはじける飛沫かな/弓削和人
「打水が空へはじける」がいい。若々しい涼感と言えるだろう。夏が飛沫のように輝いている。(髙橋正子)

15.にぎやかに母の友らと盆支度/川名ますみ
亡くなった人の魂を迎えるお盆は、迎える嬉しさがあって、盆支度に数人がいればお喋りがはずみ、にぎやかでさえある。母の魂を迎えて嬉しいのは娘だけでなく、その親友たちもである。(髙橋正子)

33.降り注ぐ滝音棚田に風わたる/柳原美知子
棚田は滝音が注ぐところにある。涼しい滝の音と、棚田を渡る涼風が入り交じり、佇めば、常世のような感じがしてくる。(髙橋正子)

【髙橋正子特選/7句】

11.白紫陽花手折り置かれている手水/吉田 晃
蒸し暑い日々、手水にふんわりと置かれた清楚な白紫陽花は涼し気で、やさしい気持ちになります。緑に囲まれた手水が想像され、心配りが嬉しいひとときです。(柳原美知子)

参拝前に心身を清める手水舎に、手折られた花が置かれています。紫陽花、ことに白の紫陽花は清潔感に満ちていますから、手水の水がいっそう涼やかに感じられたでしょう。心遣いが嬉しいですね。 (川名ますみ)

21.来ては去り去っては戻る揚羽蝶/髙橋秀之
気温もあがり万物みどりとなし、あらゆる花の咲く夏となりました。揚羽蝶の行ったり戻ったりの優雅に舞う光景が、俗世の憂さを忘れさせてくれます。 (桑本栄太郎)
黄色い地に黒い筋模様を持つ揚羽蝶が人なっこく来ては去り又来る景が素敵ですね。 (小口泰與)
37.夏帽子さらりと洗われ色淡く/髙橋句美子
夏帽子は季節柄淡い色が多い。そして、洗うとその淡い色がより淡く感じる。これも夏の一つの不思議かもしれません。(高橋秀之)

08.水打って空へはじける飛沫かな/弓削和人

15.にぎやかに母の友らと盆支度/川名ますみ
22.露草の一花だけの青を見せ/祝 恵子
28.雲とれてしだいに大きく夏の富士/多田有花

【髙橋句美子特選/7句】
02.植込みのつつつと伸びる青すすき/桑本栄太郎
青すすきがいつの間にか伸びていく情景を、゛つつつ゛と表現されていることで、植物の成長スピードが人間や動物のように、意志を持って、生きようとする夏らしい句かと思います。 (弓削和人)


33.降り注ぐ滝音棚田に風わたる/柳原美知子
滝と棚田、風に吹かれる青田のさざ波、いい風景です。(祝恵子)

34.伸びをしてプール開きのチャイム待つ/西村友宏
プールで泳ぎたい気持ちを抑えながら待っている様子が想像できます。伸びをして、という言葉がゆったりとした夏を感じます。(髙橋句美子)

10.花蜜柑ゆっくり過ぎる蝶の時間/吉田 晃
22.露草の一花だけの青を見せ/祝 恵子
26.ふりあおぐ合歓よ真青き空の花/髙橋正子
28.雲とれてしだいに大きく夏の富士/多田有花

【入選/14句】

05,日を受けて枝の翡翠妙なるよ/小口泰與
色彩が目に浮かぶ鮮やかな一句。明るい陽射しとそれに映える鮮やかなカワセミの色。カメラマンでもある詠者の視線を感じます。 (多田有花)
07.あき缶の口に滲み入る岩清水/弓削和人
岩清水がじわじわと湧き出る万緑の谷の景の中、小さなあき缶に滲みいる清水の冷たさが清冽に感じられます。岩清水とのうれしい出合いですね。(柳原美知子)

13.地域猫見上げる先に七夕笹/川名ますみ
風をよく感じ、揺れている七夕笹に反応する地域猫。猫を見守る作者と地域の人々の温かい気持ちが伝わってきます。(柳原美知子)
14.フラミンゴ水浴びるとき夏日揺れ/川名ますみ
 優しくてわかりやすい句ですね。フラミンゴの動きに、水がキラキラ光って零れ散る様子が想像されます。暑い夏の日差しが、「水浴びる時」「夏の日ゆれ」によって涼しく感じられます。(吉田 晃)
24.ひまわりに話しかけてる今日は晴れ/祝 恵子
朝いちばんの「おはよう」なんだろうと想像して読みました。気持ちよい晴れの朝、背丈ほどあろうかという向日葵に話しかける様子は清々しい1日のスタートです。(高橋秀之)

30.国籍あまた夏富士の頂へ/多田有花
新型コロナウィルス感染症の行動規制も緩和され、外国の方々の訪日観光客も戻ってきました。そんな観光客は日本の象徴、富士山の頂を目指す方も多いのでしょう。日常が戻って来た一コマの光景です。(高橋秀之)
31.旧友とピッツァ分け合う薔薇の卓/柳原美知子
コロナ禍も一段落し、久しぶりに会った気の置けない友人たちと歓談。「ピッツァ分け合う」に間柄の親しさが現れています。 薔薇を飾ったテーブルで、思い存分話すのは何よりの喜びです。 (多田有花)
32.雨上がり空みずいろに立葵/柳原美知子
雨上りに色鮮やかに咲く立葵と爽やかな空の青さが素敵な夏の訪れを感じさせます。 (西村友宏)
35.冷房のような夜風に沢音も/西村友宏
避暑地でのひとときでしょうか。山間の宿では肌寒いほどの夜風です。都会を抜け出して渓流のそばで過ごすひととき、涼しさ満載です。 (多田有花)

01.初蝉と想いくすぐる耳の奥/桑本栄太郎
09.雨に似て水輪のひとつ糸蜻蛉/弓削和人
12.自転車の少女は風に立葵/吉田 晃
18.梅雨の蝶庭の草花巡りたり/廣田洋一
19.一輪の向日葵に差す陽は東/髙橋秀之

■選者詠/髙橋正子
25.山百合の花の大きく倒れ咲く
山百合は、真横になる程倒れても花は咲き続ける。それほど生命力が強いのを上手く詠んだ。 (廣田洋一)
山百合は野生の花とは思えないほど見事な花を咲かせます。これをもとに多くの園芸品種が作られています。梅雨の後半を彩る花であり細かな雨に濡れて咲いているのもいいものです。 (多田有花)

26.ふりあおぐ合歓よ真青き空の花
薄桃色の花弁の細い花が青空いっぱいに広がっている。子どもの頃に海を望む岬の道で見た光景である。青空に溶け込んでしまいそうな質素で優しい花だが見ていて飽きない。「真青き空の花」の表現がぴったり当てはまったところに、この句の魅力を感じた。その花に呼びかけている正子先生の心の内を推し量る術はないが、この句を見た時、「真青き空の花」になったそこに、信之先生の笑顔を思い浮かべたのである。信之先生には「あきらさん、深読みは陳腐になりますよ」とご指導を受けたが、敢えてコメントをさせていただいた。(吉田晃)

27.暑き日の水騒がせてかいつぶり

■選者詠/髙橋句美子

37.夏帽子さらりと洗われ色淡く
夏帽子は季節柄淡い色が多い。そして、洗うとその淡い色がより淡く感じる。これも夏の一つの不思議かもしれません。(高橋秀之)

38.採れたての桃の硬さに音がする
たまたま昨日実家で母にもらった桃がこんな感じでした。採れたては、ほんと瑞々しさがあり、硬さがあります。(高橋秀之)
39.朝採れのいんげん豆の青の濃さ

■互選高点句
●最高点句(6点)
21.来ては去り去っては戻る揚羽蝶/髙橋秀之
集計:髙橋正子


※コメントの無い句にコメントをお願いします。

7月10日(月)

晴れ
●福岡は洪水。
●7月ネット句会入賞発表。
●今日は一歩も外へ出ず。入賞発表の原稿を書く。午後3時の発表となった。
●北の部屋も窓を開けると熱気が入るので閉める。北の部屋と思っているが北西で、西日が差しているかもしれない。
●仏壇に炊き立てご飯を供えるために、朝食をパンからご飯に替える。