8月20日(日)

曇りのち晴れ
仏にも秋は来にけり灯れば      正子
梨一個取り出しリュックの荷を減らす 正子
りんどうの江戸紫を仏花にす       正子
●夕方句美子が来る。生協の串カツセットを揚げておかずに持たせる。花冠を恩師に渡すのでと、5冊持ち帰る。花冠9月号(369号)の残部が20冊になった。

8月19日(土)

朝曇りのち晴れ
仏壇に秋は来にけり四時をすぎ  正子
袋口がっしり結わえ梨を売る   正子
秋茄子を山積む農夫よく日焼け  正雄
●10時半ごろ、センター北のJAの浜なし祭に出かける。大勢の人で混んで、レジには長蛇の列。梨のサイズはいろいろ用意されていて、中玉は、スーパーで売っている値段。味と鮮度がいいので、お得感あり。重いので一袋6個入りを買った。
●衣類の整理。防虫剤と除湿剤を買ってきて、押し入れや衣装箱、タンスに入れる。入れながら、合同句集の名前を考える。防虫剤つながりで、「樟」はどうかと、思いつく。名前の由来は、香り高く、長命であることから、奇しき木(くすしき木)となった説がある。前の合同句集が「橘」だから、木へんの一文字の「樟」。香り高く、が気に入った。

ご挨拶/8月月例ネット句会を終えて

台風のあとは、朝夕は少し涼しくなった感じですが、日中は厳しい暑さが続いています。コロナもまだまだ油断できないようです。8月月例ネット句会にご参加いただき、ありがとうございました。ちょうどお盆に重なりましたが、13名のかたにご参加いただきました。

入賞の皆様、おめでとうございます。月一度の句会ですが、季節が、少しずつ進んでいることが、皆様の投句から実感できるのも楽しいことです。
信之先生が亡くなられてはや3か月になろうとしていますが、変わらず、みなさんと句会ができるのが何より、ありがたいことです。選とコメントもありがとうございます。私は、選やコメントをいただくと、改めて自分の句について考え、励まされています。これが句会のよさなのでしょう。

来月の句会は9月10日(日)です。朝夕は涼しくなっているでしょうか。
楽しみにお待ちください。8月月例ネット句会を終わります。
 
髙橋正子

8月18日(金)

晴れ
亡き夫のもの半分の土用干    正子
僧迎う畳に四枚藺座布団     正子
苧殻火を風がゆらして  正子
●花冠369号を南日吉郵便局から発送。土、日の配達がないので、早くて来週月曜日。
●8月月例ネット句会の終わりの挨拶を書く。
●暑さと晴天を利用して、半日洗濯。
●シューベルトの「ハンガリー風メロディー」の小品を知る。ことの始まりは、無名のピアニストのややゆっくりのを聞いた。それから検索すると、いろいろある。ブレンディ、シフ、アシュケナージュの聞き比べ動画など。ハンガリーのつく曲名は多い。ブラームスのハンガリー舞曲、リストのハンガリー狂詩曲など。

8月17日(木)

曇りのち晴れ
●花冠369号(58ぺージ)が、予定より一日早く、夕方ゆうパックで届いた。表紙の色はみどり。どんなみどりが、心配したが、明るい若葉色で、いままでで一番きれいな色と思う。リスクを承知で、やってみなければわからない。夜封筒に入れ、発送準備完了。会員20名、贈呈21名。
●眼科と歯科の予約を入れる。昨日整形外科でバッグはリュックにするように言われたので、買わねばと思ったが、ドイツに旅行したときの皮のリュックを思い出した。天袋に富士山に登ったときのリュックと一緒にしまっていた。皮のリュックは外側はつやが出ていいのに、内側の布が経年劣化して、状態が悪い。いちかばちか、洗面所で裏布だけが洗剤液にひたるように、皮はぬらさないように洗った。うまくいってきれいになった。登山用のリュックは丸洗い。さっぱりした。山に行きたくなる。
●信之先生のジャケットやスーツ、着たかどうかわからないが、クリーニングに出す。普段着ていたものは、家で洗濯。自分の喪服もクリーニング。
●初盆の飾りをしまう。門火は来年から焚かないことにする。今年はベランダで焚いたが、風が少しあっても危ない感じがした。住職も門火は住宅事情で焚かなくてよいのではと言っていた。

8月16日(水)送り火

曇り
送り火に風吹くことのさびしさよ 正子
送り火の終わりは赤き炭火なり  正子
魂送る盆の三日もはや過ぎて   正子
●月例句会の入賞句へのコメントがつぎつぎ入るので、貼り付ける。
●花冠9月号の発送準備。封筒の印刷。宛名のシール貼り。18日の夕方に9月号が届くとメールがあった。19日発送予定。
●午前、整形外科へ。骨密度の検査、背骨に骨折がないので、よいとのこと。少し、S字に曲がっているが、いい具合に曲がっている、と。どういうこと。ここ3年、骨の状態は年々よくなっている。昨日の循環器での検査もだんだんよくなっている。

8月15日(火)

晴れ、のち曇り、にわか雨。
秋燕となるやとたんに青き空  正子
底紅はなんだか暗き木の蔭に  正子
バス降りて台風余波の風さみし 正子
●台風は近畿地方へそれた。お盆が終わったらいろいろ病院へ。今日は午後一番の予約で循環器。だんだんよくなっているとのこと。服薬した上でのことだが、どこも悪くないとのこと。

■8月月例ネット句会入賞発表■

■8月月例ネット句会入賞発表■
2023年8月14日
39句(13名)

【金賞】
21.田草取り水の濁りを遠ざかる/吉田 晃
田の草取りは、一人、もくもくとする静かな作業だ。田に足を入れ、田草を取るとき、田水は濁る。田草を取り終えて、その濁りを後にする。「遠ざかる」は、田をそっとそこに置き、何事もなかったように田を去る感じで、田の作業はあまりにも静かなのだ。鳥が田水を濁して飛び去るにも似ている。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
10.今朝の秋野のひろがりに道ひとつ/弓削和人
「今朝の秋」を覚える野のひろがり、そこに道がひとつ。絵画的な印象の句に、涼しさを感じ、何かを思う。(髙橋正子)

34.歓声と重なる花火大輪に/髙橋句美子
打ち上げ花火が揚がる。花火が揚がるたびに大勢の観客の歓声が、花火の大きさに合わせたように、上がる。大輪の花火には大輪の花火のような華やかな歓声。(髙橋正子)


【銅賞/3句】
22.新秋の雲ひとつなき夜明けかな/多田有花
「新秋」の言葉のひびきが爽やかで、さっそうとしている。新秋の夜明けの空は雲ひとつない空。新秋は初秋と同じ意味ながら、すっきりとした心を感じる。実にさっぱりしている。(髙橋正子)

25.大切りのメロンをぐいとジューサーに/川名ますみ
メロンが大切りにされて、ジューサーの口にぐいと押し込まれ、ジュースがしぼられる。「大切り」「ぐいと」はメロンのフレッシュさを言い得て力強い。(髙橋正子)

32.花火のあと星が畳みかけて出る/西村友宏
花火が終わったあと、見物の人たちは、家路についているが、空を見上げておれば、星がつぐつぎに、花火の美しさになおも畳みかけるように生まれ出ている。花火も星々も美しい。(髙橋正子)

【髙橋正子特選/7句】
10.今朝の秋野のひろがりに道ひとつ/弓削和人
この道は秋の野を横切って山のふもとの村に伸びているのだろうか。「野のひろがりに道一つ」から、初秋の涼しさを感じた。風の涼しさを感じる句だと思った。 (吉田 晃)

12.夏座敷みるみる雲の湧きにけり/弓削和人
座敷に座っておられるのか、寝転んでおられるのか。いずれにしてもその窓の外でわずかの間に積乱雲が成長していきました。そのスピードこそ夏のエネルギーそのものです。 (多田有花)

28.花南瓜今朝満開の畑土踏む/柳原美知子
丹精込めて育てられたかぼちゃの花が次々咲いています。野菜を育てることの楽しさが御句全体からあふれています。(多田有花)

34.歓声と重なる花火大輪に/髙橋句美子
花火はいろいろの光や形象を表す。打ち上げて花の様に開く揚花火は、雄壮な爆音のあとの五彩の火は、夏の夜空に誠に美しいです。 (小口泰與)

25.大切りのメロンをぐいとジューサーに/川名ますみ
夏の暑い盛りに、みずみずしいメロンを大胆に大きく切ることによって、涼風が過ぎていく感があり、「ぐいと」の表現が活きていて真実味があります。 (弓削和人)
メロンジュースを手慣れたてえづきで作る様が浮かびました。メロンのフレッシュさも感じる爽やかな時間です。 (西村友宏)

32.花火のあと星が畳みかけて出る/西村友宏
花火大会、さきほどまで大輪の花火が開いていた夜空。それが終了すると同時に星の瞬きが戻ってきました。星空の輝きにさきほどまでの花火の華やかさが一層印象的に思い出されます。 (多田有花)

12.夏座敷みるみる雲の湧きにけり/弓削和人
21.田草取り水の濁りを遠ざかる/吉田 晃
22.新秋の雲ひとつなき夜明けかな/多田有花

【髙橋句美子特選/7句】
07.艶やかに舞ひを奉納立秋祭/廣田洋一
品の良さを感じます。立秋は暑さの極みのころです。その中で凛とした雰囲気で神に奉納する舞が舞われました。 (多田有花)

31.素潜りを終えて朝から氷菓食う/西村友宏
素潜りした後の氷菓、夏休み感満載です。日焼けした若々しい肌に白い歯、80年代のコカ・コーラやネスカフェのCMを連想しました。理屈抜きに気持ちがいいです。 (多田有花)
朝の早い時間に一素潜りをして、一息く様子が、氷菓で爽やかで涼しそうになっています。(髙橋句美子)


02.かなかなの忽と入日の茜かな/桑本栄太郎
10.今朝の秋野のひろがりに道ひとつ/弓削和人
12.夏座敷みるみる雲の湧きにけり/弓削和人
21.田草取り水の濁りを遠ざかる/吉田 晃
27.揚花火横浜港のリズミカル/川名ますみ

【入選/17句】
01.落蝉の翅透けて居りうすみどり/桑本栄太郎
落ちたばかりなのだろう。うすみどりの翅が瑞々しい。息絶えたばかりのその姿に作者は心を寄せているのでしょう。 (吉田 晃)

02.かなかなの忽と入日の茜かな/桑本栄太郎
厳しい残暑の一日が暮れ、あたりが夕陽の色に染まる頃、にわかに蜩の声が聞こえ始めました。あたりの空気を冷やすようなその声に耳で涼んでおられます。 (多田有花)

06.百舌鳥高音朝の味噌汁沸騰す/小口泰與
初秋の朝の空気に鵙の高い声が響き、新たな季節の到来が実感されます。温かいお味噌汁もほしい肌寒さとなり、「沸騰す」と「鵙高音」とが一気に移り変わった季節をうまく表現されていて素敵です。(柳原美知子)

09.珊瑚樹の実たわわに光るテニスコート/廣田洋一
照り返しの厳しいテニスコートだが、夏風に珊瑚樹の実が揺れながら光っている。暑さの中に涼を感じることができます。 (吉田 晃)

14.落蝉の一つ二つと軒先に/祝 恵子
落蝉が仰向けに倒れている様は、秋の侘びしさを感じさせる。一つ二つが良い。(廣田洋一)

15.立秋やするべきことを問うてみる/祝 恵子
梅雨も長く酷暑だった今夏、思いどおり出来ないことも多かった。ようやく立秋となり、改めて今後すべきことを問うてみる。前向きなお姿に惹かれます。 (柳原美知子)

16.今日と明日賑わう食卓盂蘭盆会/高橋秀之
お子さんたちも成長され、家を出てそれぞれの道を歩かれています。お盆には久しぶりに実家に戻ってこられます。ご夫婦がそれを楽しみにいろいろ準備されている様が浮かんできます。(多田有花)

20.鈴なりのトマト生き生きした緑/吉田 晃
農家の畑なのか家庭菜園なのか。これから赤く色づくであろうトマトが鈴なりになっている、若々しいトマトの様子です。(高橋秀之)

23.早秋や暁の月高くあり/多田有花
秋の気配のただよう暁の空にまだ色を残し高く浮かんでいる月。長い暑さからようやく解放され、心やすらぐ情景ですね。(柳原美知子)

35.りんご飴夜店の光りにあかあかと/髙橋句美子
夜店の露天のりんご飴は、こども心に赤々として美味しそうに見えたのを思い出します。いつの時代になっても、光にあたってあかあかとしてこその、りんご飴です。 (高橋秀之)

29.持ち上がらぬ初成り西瓜叩いてみる/柳原美知子
思い出します。庭の畑での収穫のことを。大人の真似して耳を寄せて叩いていたことを。(祝 恵子)

04.磯鴫や貴婦人の如歩みをり/小口泰與
11.街新た湖畔に映る揚花火/弓削和人
17.帰省の子台風予想とにらめっこ/高橋秀之
24.夜明けにはほっと息つくごと残暑/多田有花
26.旧友と分けるゼリーのきれいな色/川名ますみ
33.花火待つ今か今かと腕まくり/西村友宏
36.夏野菜切る手のリズム均一に髙橋句美子

■選者詠/髙橋正子
37.原爆忌少女少年詩をよみぬ 
8月6日の原爆の日、平和記念式典で少女と少年が「平和への誓い」を読み上げました。二人の誓いは「詩」というべき強さで、胸に突き刺さるものでした。78年前の子ども達が詠んだかもしれない詩をも、想う句です。(川名ますみ)

8月6日、広島原爆被爆者慰霊平和祈念祭です。78年前人類が超えてはならない一線を超えてしまった、忌むべき原爆投下被災による犠牲者の御霊の安らかなる事と、又今なお苦しむ被災者の支援を誓い松田広島市長の平和への誓いを述べました。その中で「世界の核保有国は核兵器による抑止政策を今こそ改めるときである。」と述べ、小学校6年生の男女生徒は、「自分の意見を相手に押し付けるのではなく、相手の希望もよく話し合いましょう」と力強く正義感を持って詩を朗読しました。(桑本栄太郎)

38.雲の峰南方方位に生まれたる  
39.遠雷のさまよい鳴るも近寄らず

■選者詠/髙橋句美子
34.歓声と重なる花火大輪に
35.りんご飴夜店の光りにあかあかと
36.夏野菜切る手のリズム均一に

■互選高点句
●最高点句(5点/同点4句)
10.今朝の秋野のひろがりに道ひとつ/弓削和人
14.落蝉の一つ二つと軒先に/祝 恵子
25.大切りのメロンをぐいとジューサーに/川名ますみ
34.歓声と重なる花火大輪に/髙橋句美子

※集計:髙橋正子
※コメントの無い句にコメントをお願いします。

8月14日(月)

晴れ
亞浪・臥風・近きは信之魂迎う 正子
盆灯籠ま白きなかに炎(ほ)のほのと 正子
盆休み映画を見つつパンにジャム   真亜子
●8月月例ネット句会の入賞発表。夕方になる。
●台風が紀伊半島の方へそれて、今朝は快晴。初盆にお経を読んでもらえるか心配したが、大丈夫になった。朝10時から法要。出席は正子、元、句美子。
●今回も高野山の線香をいただく。お盆の提灯がよいとご住職がほめてくれる。元もいい提灯だという。高いものではないが。
句美子が「お父さんが死んで3か月経たないのに、いろいろ変わったね。私は四十になるし、会社では10年ぶりの部署が変わって英語を使わないといけなくなったし、お兄ちゃんも10月には出向から元の会社にもどるし。」とか。
二人ともお昼を食べないで帰った。浜なし、桃、鳩サブレを持たす。
●句美子は部署が変わって、アグレッシブな若い人がいるから俳句を勧めるといって、『手袋の色』を数冊持って帰った。
●花冠9月号(No.369)のゲラを見せると、今回は充実しているという。印刷代が上がったことを言うと、安い方だという。
●夜、ますみさんの50句選出のため、まず、2005年平成17年からの水煙、花冠の5年分から句を選ぶ。ますみさんのブログも一通り、拝読。欠詠がない。100句ぐらいに絞れたら、ご本人に好きな句を選んでもらい、ほかに入れたい句があれば、入れてもらう。