晴れ
●整形外科へ午前中、定期健診。午後家の片づけと、正月準備。正月用品ではなく、足りなくなりそうな普段のものを買う。
●信之先生の俳句絵葉書、俳句葉書き、扇子揮毫俳句を整理。坊っちゃん劇場で美知子さんの息子さんが虚子役を演じた「正岡子規」を鑑賞した時の俳句を書いた扇子が出てきた。美知子さんに送るように準備した。その後、夕方4時近くであったが、横浜の高島屋へ出かけた。正月前なので漆器が色々あるのではと思ったからだ。デパートに漆器や陶器類が少ない時は幻滅する。輪島塗の夫婦箸をお祝いに買った。輪島塗は今生産されていなく、注文しても入荷しないとのこと。一点しかなかったので、それを買った。「観桜月」と名がつけられ、桐の箱に入っていた。
「いたどり」時代の臥風先生からの松本功さんへの葉書、かまつかの加藤志偈夫さんからの水煙へのお礼の葉書のファイルを整理。志偈夫さんの葉書は、平成2年から5年で、昭和から平成に移ったころの俳壇の事情がよくわかる内容。今では大変貴重なもの。すでに30年が経った。功さんへの葉書もこれも臥風先生の貴重な葉書。加藤志偈夫さんの葉書の文面は花冠に掲載する価値があると思える。毎月なのでかなりの枚数。
●トゥルン・ウント・タクシス=ホーエンローエ侯爵夫人は、リルケのパトロンとして知られる。今日、ネットニュースを見ていて、「世界の美しいウェディングドレス」のYou Tubeがあったので、どれどれと言う感じで見た。お妃や王女さまのウィディングドレス姿である。どれもたっぷり布が使われている。「女性の美」と言えば、大英博物館のアフロディーテの像が目に浮かぶが、それを美の基準に置くのは無理だとしても、美しい写真が並ぶ。それらの写真に〇〇・〇〇 フォン・トゥルン・ウント・タクシス王女のウェディング姿の写真があった。奇抜なドレスとして紹介されていた。
フォンは貴族の名前に付くが、いまもトゥルン・ウント・タクシス家の王女として紹介されるのには驚いた。貴族の階級は公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵と順に続く(ちなみに公爵はウィリアム皇太子など)。トゥルン・ウント・タクシス家は中世から続くヨーロッパの名門貴族。郵便制度を確立させるなど重要な役目を果たし、巨万の富を築いたと言われる。侯爵夫人自身も裕福な家の出身で、夫は銀行家、不動産投資家である。侯爵夫人自身ダンテの神曲を訳したり文学が好きであるが、文学の質を見分ける目も高かったそうだ。リルケなど若い文学者のパトロンとして、社会的にも認められていた。
下世話な話だが、夫のいる夫人が若き詩人のパトロンになることを夫はどう思っていたのか気になるが、十分理解して、何の問題もないようだ。むしろ、誇りに思っていたのかもしれないと想像する。ヨーロッパでは、詩人は神と人間を繋ぐ中間の人として高く評価されている。アドリア海に面した彼女の居城は、海の崖の上に立つ孤城だが、リルケの「ドゥイノの悲歌」の生まれるに必要な城であった。こうして彼女の名はリルケと共に残っている。
晴れ
水仙の白き花のみ描く葉書 正子
残り日のゆたかに在るは朝日射し 正子
残り日にペチュニアの白まだ咲いて 正子
●月例ネット句会の賞品を発送。30日(月)に届く。
歩みより梅の匂いの中に入る 信之(コピー)
鉛筆をけずる木の香の春めくを 正子
ドイツ
鐘の音のわれをつつんで夏空へ 正子
運河ゆく汚れし船もみな涼し 正子
山小屋の湯にいて秋の笹の音 正子
天竜川(てんりゅう)の水あおあおと冬はじめ 正子
以上5句ずつと、キーコーヒー。
●お年玉を送る。これは明日届く。受験生なので「落とし玉」とならないように、表にはMくんへおばあさんより とだけ書く。こういうお年玉用の袋を売っていたのだ。開運シールが付いていて、そのシールをめくると何か書いてあるようだ。多分「大吉」とかだろう。
晴れ
クリスマスの街に出て買う和紙はがき 正子
クリスマスケーキを花のごとく売る 正子
●月例ネット句会の賞品を用意。俳句を葉書80枚くらい書き、落款を押した。落款は必要ないが、赤い色を足すために押している。
信之先生の俳句葉書は二輪の紅梅と3つの蕾を描いた「歩みより梅の匂いの中に入る 信之」を選び、鳥の子用紙の葉書にコピーした。
次にドリップコーヒーを用意。送料の関係で、5袋か6袋になる。明日郵送できるようにパッケージ。年内に届くか、どうか。30日か31日には届くか、または年賀便になる。
晴れ
聖イヴの明星空に高く出で 正子
On Christmas Eve, a star rises high in the sky. This haiku paints a picture of a quiet, sacred night with the appearance of a significant star, reminiscent of the Star of Bethlehem.
聖イブの暮れたる街をベランダより
From the veranda, the city on Christmas Eve is twilight. This haiku conveys a sense of calm and introspection as one observes the city's gentle transition from evening to night, perhaps filled with the soft glow of holiday lights.
(Both haikus create a vivid scene of peace and wonder, perfect for the contemplative atmosphere of Christmas Eve. )
●今日も冷え込む。午前中、そごうの鳩居堂へ葉書きを買いにいく。ぼかしの入ったのを4種類計80枚買った。それにお年玉袋。受験生用に「落とし玉」にならないように、「あげ あげ」と書いたお年玉袋があった。それもどうかと思い巳の絵だけのを買った。しかし、何と書いて渡そう。「運気 あげ玉」とでも書きますか。
●午後は晴美さんがお茶に招待してくれたので、二人でシュトレンと紅茶で楽しく過ごした。苺を持参した。ワインとポトフ、柚子大根のサラダ、柿など果物。お赤飯の炊き立て。これはわざわざ炊き立てにしてくれた。圧力釜で15分で出来上がり。とうとう宵の明星が出るまでいて、ベランダからの夜景を見せてもらった。クリスマス・イブらしい夕焼けと明かりの灯った街の景色だった。それに炊き立ての赤飯のお土産を胡麻塩までつけてもらった。
●花冠1月号がみんなのところにやっと届いて、届いた連絡が入る。このごろの郵便事情には気が気でない。20日午前中に出したものが、24日に届く。この配達日数に慣れていない。敬二さんが朝一番に電話をくれ、祥子さんは書き込み。名古屋や秋田には昨日届いたようだ。近くは洋一さんやますみさんから。今日は京都や松山からも。この分ならみんなのところに届いている。
晴れ
●寒波の来襲で冷え込んでいる。自分で調合した粉で蒸かし饅頭を作った。100gの粉なので、出来たのは4個。出来立て2個を今日のおやつに。残り2個は明日のおやつに。明日は、美味しいシュトレンが送られてきたからと、一緒にお茶をと招かれたので、友達のところに出かける。何を手土産にしようか、思いつかない。AIに聞いたら、みかんとか、苺とかがシュトレンにあうと言うので、苺を持って行くことにした。
●正月が近くなると子供にもすることがあった。祖母の手伝いで神棚の清めをする。神様のいる社の扉が開いたところを見たことがない。そこに神様がいるのか、どうか。一度見てみたいと思うが、開けるのが怖い。小学2年生のときだったか、近くに住む伯母に、神様見たさに開けてもよいかと聞いたら、笑いながら「いい」と言ってくれた。開けると、何もなかったし、誰もいなかった。その空間は、少し奥行きがあったが、神様を見ることにはならなかった。神棚を見るといつもこの時のことを思い出す。正月には松を飾り、小さい鏡餅を供える。
晴れ
墓参の車窓刈田明るく広がれる 正子
冬野とは遠きものまで輝きぬ 正子
手向けたる冬菊一つの花が落ち 正子
●お寺の寿餅会に元と出席。そのあと墓参。寿餅会も墓参も一人で行こう思ったら、元が来ると言うので一緒に出席。お土産に、蜜柑、ぼたもち、切り餅を頂いたので、お墓に供え、下げて持ち帰り、仏前に供えた。
寿餅会はいろんな宗旨の人たちがいるがお経は「なみあむだぶつ」だった。元が浄土真宗のお経だよ、と言う。この子いつこんなことを知ったのかと。手には父親の形見の数珠を持っていた。
お寺の境内には一袋なんでも200円の野菜が売られていた。八つ頭2個とキャベツを買った。キャベツと八つ頭ひとつは元に持たせ、残りの八つ頭は自宅用に持ち帰った。元が八つ頭の名前を「なんだっけ」と何度も聞く。私の舌には、八つ頭は里芋よりおいしいと思える。(八つ頭も里芋の一種ですが、ここで私の言う里芋は一般的に広く出回っている愛媛なら「女早生」などの里芋のこと。この里芋も掘りたてはほっくりしておいしいのは事実ですが。)
●自分の中によく湧いてくる思いは、いったい何であるのかよくわからないが、一つの傾向をもっている。それが「哀愁の想い」であるのではないかと気づいた。
晴れ
すとんと日の落ちて冬至のうす暗さ 正子
冬菊のつやめくものが供華の束 正子
●冬至。明日11時からお寺で寿餅会があるので、今日花を買っておく。明日は元が来るとメールがあった。
●賞品の葉書に書く句を練習。法隆寺の墨を磨るがなかなか濃くならない。筆ペンはいつものが無くて買わないでいる。
はじめの四句は今年角川大歳時記に採録された句。
鉛筆を削る木の香の春めくを 正子
受験子の髪ふっくらと切りそろう 正子
水に触れ水に映りて蜻蛉飛ぶ 正子
ストールをひらりと剥いで吾にもどる 正子
夏
衣更えて夫さわやかに旅立てり 正子
運河ゆく汚れし船もみな涼し 正子
秋
尾瀬
山小屋の湯にいて秋の笹の音 正子
冬
冬星をひとつ連れ行く海の航 正子
晴れのち曇り
●花冠1月号(No.372)を今朝南日吉郵便局から発送。名古屋、関西には23日(月)に松山・広島には24日(火)に届く予定。
●うれしいことに「百鳥」俳句会から、2月号に「俳壇12月号」の吉田晃さんの「月の島」からの句を取り上げ、鑑賞してくれると連絡があった。ついては掲載誌を送りたいので住所を知らせてくれるようにと。その方は、徳永真弓さんで、ご夫妻とも松山出身とのこと。「百鳥」も石楠系の雑誌。これを縁と呼ばず、なんであろうか。
●編集のあと片づけ後、年末に洗いたいものなど一切合切を洗濯。
1月号の編集は編集中に帰省したこともあり、校正に十分に手がまわらなかった。校正で直したはずのところが直っていなかったし、いろいろ出て来る。この失敗による自己嫌悪に堪えるために、午後は音楽を聞いていた。ブラームスを聞いている。昨日アマゾンで料理の本を頼んだのが夜8時ごろ届いた。日曜日に句美子にプレゼントする。鳩居堂に行く元気がなかった。
晴れ
捨て水に山茶花こまかく散りており 正子
息するも山茶花散るも日蔭なり 正子
●昼間も冷え込んでいる。この冷たさにもかかわらず、わが家のベランダでは夏の花の白いペチュニアと白いベゴニアが、よく咲いている。アメリカンブルーには、ビニールをかぶせて保温している。お供えに小さい最中を二種類買った。一つは栗入り。日持ちがしないのだが、お手頃値段なので買った。最中の香ばしい匂いがしている。
●夕方花冠1月号(No.372)が届くので昼間発送用の封筒など点検。配達指定時間にずっと待っていたのに届かないので、宅配の置きボックスを見ると入っていた。1冊信之先生に供え、すぐ封筒に入れ、発送準備完了。レターパックで送る分4件は今夜投函した。残りは明日別納で郵便局から発送する。
●年賀状とお歳暮が済んだので、今年最後の仕事の月例ネット句会の賞品の発送だけになった。あす葉書きを買いに鳩居堂へ行く予定。シルクスクリーンも似合わなくなったので、他を考えなくては。忘れず筆を新しくする。
晴れ
白菊も黄菊も活けて冷ゆるのみ 正子
●12月月例ネット句会に初めて投句された土橋みよさんが、花冠に入会された。新会員入会は1年半ぶりのこと。取り立てて勧誘をしていないので、自らの意志で入会されたので、花冠にも明るい将来が見える。
●きのう夕方、はがきを投函しに道路に出た。すぐ近くに空き地があり枯草が覆っている。道路の端から枯草むらに黒い小さい影が走った。ネズミではないかと思う。一瞬のことで姿を確かめることができなかった。秋だったか、綱島街道のバイパス沿いの植込みにドブネズミが逃げ込むのを見た。近くにネズミがいるのだ。ねずみの目撃頻度が高いとさえ思う。
ネズミと言えば、その捕獲者チョウゲンボウを思い出す。「長元坊」という面白い名前の由来はわからないそうだ。「枯野の猛禽」というらしい。ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属と言うから、れっきとしたハヤブサ類だ。このチョウゲンボウが鶴見川沿いに居ると聞いている。それらしいと思う鳥を見たこともあるが、確かめることができない。来年はチョウゲンボウを鶴見川へ探しに行こうと決めた。下流ではなく中流あたりかも知れない。