★手渡されながら花桃散りいたり 正子
○今日の俳句
一枝の桃を活けたりひな祭り/河野啓一
一枝の桃の花で、ひな祭りがずいぶん円かになる。あかるく、あたたかく、かわいらしい桃の花は、やはり、雛の節句に相応しい。(高橋正子)
●晴れ。16度。風なし。昼間の暖房は電気炬燵だけ。夜、朝日ウィークリーを買ってくる。今週の旅はユング・フラウやアイガーのスイス。樅の木と山小屋の赤い雨戸が雪原に映える。ドイツ在住のフリーランスライターの女性の記事。日本の女性も海外で活躍して思わず感心する。出発点はなんなだろうと、つい思う。
朧夜の月は遠くて白きもの 正子
捨てんとす新聞一束菫咲く 正子
○桃の花

[桃の花/横浜日吉本町]<
★故郷に桃咲く家や知らぬ人/正岡子規
★百姓の娘うつくし桃の花/正岡子規
★桃咲くや古き都の子守唄/正岡子規
★雛の影桃の影壁に重なりぬ/正岡子規
★両の手に桃とさくらや草の餅/松尾芭蕉
★葛飾や桃の籬も水田べり/水原秋桜子
★風吹かず桃と蒸されて桃は八重/細見綾子
★桃咲いて五右衛門風呂の湯気濛々/川崎展宏
★金貸してすこし日の経つ桃の花/長谷川双魚
モモ(桃、学名は Amygdalus persica L.で[1][2]、Prunus persica (L.) Batsch はシノニムとなっている[3]。)はバラ科モモ属の落葉小高木。また、その果実のこと。春には五弁または多重弁の花を咲かせ、夏には水分が多く甘い球形の果実を実らせる。中国原産。食用・観賞用として世界各地で栽培されている。
3月下旬から4月上旬頃に薄桃色の花をつける。「桃の花」は春の季語。桃が咲き始める時期は七十二候において、中国では桃始華、日本は桃始笑と呼ばれ、それぞれ啓蟄(驚蟄)の初候、次候にあたる。淡い紅色であるものが多いが、白色から濃紅色まで様々な色のものがある。五弁または多重弁で、多くの雄しべを持つ。花柄は非常に短く、枝に直接着生しているように見える。観賞用の品種(花桃)は源平桃(げんぺいもも)・枝垂れ桃(しだれもも)など。庭木として、あるいは華道で切り花として用いられる。
葉は花よりやや遅れて茂る。幅5cm、長さ15cm程度の細長い形で互生し、縁は粗い鋸歯状。湯に入れた桃葉湯は、あせもなど皮膚の炎症に効くとされる。ただし、乾燥していない葉は青酸化合物を含むので換気に十分注意しなければならない。
7月 – 8月に実る。「桃の実」は秋の季語。球形で縦に割れているのが特徴的。果実は赤みがかった白色の薄い皮に包まれている。果肉は水分を多く含んで柔らかい。水分や糖分、カリウムなどを多く含んでいる。栽培中、病害虫に侵されやすい果物であるため、袋をかけて保護しなければならない手間の掛かる作物である。また、痛みやすく収穫後すぐに軟らかくなるため、賞味期間も短い。生食する他、ジュース(ネクター)や、シロップ漬けにした缶詰も良く見られる。
◇生活する花たち「福寿草・節分草・榛の花」(東京白金台・自然教育園)
★芽柳のるると色燃ゆ向こう岸 正子
柔らかい風にさ緑の芽を付けた柳の枝が川の畔などで靡くさまに瑞々しい春の趣を感じます。「るると色燃ゆ」の措辞に向こう岸の若緑の芽柳は日毎に濃い緑へと成長し、しなやかにそして爽やかに揺れる光景が目に浮かびます。傍で見るよりも向こう岸に揺れている芽柳の方が朧に見えて余計風情を感じられる様に思います。(佃 康水)
○今日の俳句
海の味口に溢るる牡蠣祭り/佃 康水
牡蠣をはじめ貝類は、とくに潮の香りがする。牡蠣祭りでたくさん牡蠣を召し上がったことだろうから、口中には海の味があふれるほどに。(高橋正子)
●晴れ。昨日は21度あったらしい。今日は15度。
クロッカスの濃い紫とうすい紫(白に紫の細い線)が咲いた。黄色ばかりと思っていた。
水滴のダイヤのごとくクロッカス 正子
十一時春の日いまだ澄みており 正子
春の日の朝風呂森の香に仕立て 正子
○ヒアシンス(風信子)
[ヒアシンスの花/横浜日吉本町]
★一筋の縄ひきてありヒヤシンス/高浜虚子
★敷く雪の中に春置くヒヤシンス/水原秋桜子
★銀河系のとある酒場のヒヤシンス/橋石
★誰もゐなくて満開の風信子/如月美樹
★ヒアシンス白水仙とあわせ活け/高橋正子
★ヒアシンスの香り水より立つごとし/高橋正子
ヒアシンスともいう。小アジア原産。草丈20センチほど。色は白・黄・桃色・紫紺・赤など。香りが高い。ヒヤシンスの名は、ギリシャ神話の美青年ヒュアキントスに由来する。彼は愛する医学の神アポロンと一緒に円盤投げに興じていた。その楽しそうな様子を見ていた西風の神ゼピュロスは、やきもちを焼いて、意地悪な風を起こした。その風によってアポロンが投げた円盤の軌道が変わり、ヒュアキントスの額を直撃してしまった。アポロンは医学の神の力をもって懸命に治療するが、その甲斐なくヒュアキントスは大量の血を流して死んでしまった。ヒヤシンスはこの時に流れた大量の血から生まれたとされる。
ヒヤシンスは花茎がまっすぐで意外と頼もしい。しかし優艶。こんなところからか、特に青い花を見ていると美青年が髣髴される。
ヒヤシンスを植えたところは踏まれないように縄を一筋張って置く。縄を張るなんていかにも昭和らしい。今日2月29日は朝から粉雪が舞い、2センチほど積もっている。春の雪が敷く花壇にヒヤシンスが咲けば、そこだけ「春」が置かれたようになる。虚子、秋桜子と対照的な句だが、ヒヤシンスの姿をよく表わしている。わが家では、年末水栽培のヒヤシンスを買い、早も咲いていたのだが、花の匂いを楽しんだ。水栽培で子どもたちでも楽しめる。
以上の文は、2月が29日あった最近の年の文。つまり、2012年。
今年(2013年)も年が明けてヒアシンスの鉢植を近所の花屋で買って楽しんだ。薄い紫を選んだ。一鉢に三球ある。花は全部で六本咲いた。一球から二本ずつ花が咲いた。二本目が立ちあがるころ最初の花の茎が斜めに倒れるので切り取って花瓶やコップに挿した。ヒアシンスが一番似合ったのはキッチン。薄紫ばかりで単調なので散歩の途中、山裾の捨て球根から育った蕾の水仙を二本摘んで来て一緒に挿して置いたら、とても清楚なまっしろな水仙が開いた。それが、またヒアシンスと特別よく似合った。
◇生活する花たち「桃の花蕾・藪椿・梅」(横浜日吉本町)
★身を固く春雪吹くを帰り来る 正子
先日の関東地方の思わぬ春の大雪を詠まれたものと思います。雪国の人には慣れたものでも、都会生活者には驚くような大雪でした。滑らないよう、足元に注意して帰られる様子が「身を固く」によく現れています。(多田有花)
○今日の俳句
末黒野の彼方に海の光りけり/多田有花
半焼けになった茨や萱などは、無残なようだが、新しい芽吹きのためであるので、春へと期待のふくらむ風景だ。海の光が期待を象徴している。(高橋正子)
●早朝起こされる。外は雨。低気圧の影響で、台風なみの強風と雨の予報だったが、ここはそれほどでもない。朝8時半ごろには雨があがった。
俳句界3月号を花冠会員に発送。
○早咲き桜

[早咲き桜/横浜日吉本町(2013年3月9日)]
★クロッカス塊り咲けば日が集う 正子
クロッカスは水捌けのよいやわらかな土に、低く咲くような印象を持っています。そのせいでしょうか、かたまって咲く姿に、周辺の地面もろ共、日の光が集中しているような温かさ感じます。そして先生の俳句からは、きっぱりと咲く早春の花の姿と明るさを間近に受け取ることができます。(小西 宏)
○今日の俳句
梅咲き初め空高らかにバグパイプ/小西 宏
梅の咲きはじめの空気はまだ冷たいが、どこどなく春の気配に華やいだところがある。たからかにバグパイプの音が響くと、異国情緒があって、梅の花に新しさが加わった。(高橋正子)
○白梅紅梅
[白梅/横浜日吉本町] [紅梅/横浜・四季の森公園]
★青空の果てしなきこと二月なる 正子
季節の替り目、二月は晩冬から早春にかけて風も強く空は哀しいまでに真っ青です。その青さは秋のそれよりも青いかもしれません。そして、凛とした青空は厳しい寒さの中にも、暖かい春の近い事を予感させてくれます。 (桑本栄太郎)
○今日の俳句
故郷回想
海苔掻や潮目沖へと流れおり/桑本栄太郎
沖へと流れる潮目を見ながらの海苔掻きに、春の磯の伸びやかな風景が見えて、素晴らしい。(高橋正子)
●夕方句美子の家におかずを届ける。「俳壇」に投句する俳句を数作って準備するように伝える。
お土産に虎屋の羊羹をもらって帰る。友人の結婚式の引き出物とのこと。帝国ホテルでの結婚式で、ご馳走はとても美味しかったとのこと。建物は古くなっていて、広いしわかりにくいらしい。
○三椏の花

[三椏の花/伊豆修善寺(2011年2月22日)]_[三椏の花蕾/横浜四季の森公園(2012年1月26日)]
★賽銭を放りて拝む梅の寺 正子
梅の花がほつほつと咲き始めた境内には仄かな香りが漂っています。何とも言えない心の豊かさにお参りして行こう!とお賽銭をぽんと放ります。合掌し様々な思いを込めて祈念をなさったことでしょう。梅の寺での温かい気持ちが伝わって参ります。(佃 康水)
○今日の俳句
牛鳴いてサイロの丘に草萌ゆる/佃 康水
サイロのある丘に草が萌え、牛の鳴き声ものどかに聞こえる。あかるい風景がのびやかに詠まれている。(高橋正子)
●晴れ。俳句界3月号を何名に贈呈して読んでもらうか、検討。掲載された句はあまり目にしたくないのが、正直なところなのだが。
クロッカスが咲く。黄色ばかり。たしか、スーパーで買った球根と思う。今度はいろんな色を買おう。
句美子が「俳壇」から原稿を依頼されているから、一緒に、どこかに吟行に行くのがいいのではと思いいろいろ探す。
クロッカス朝日の色をそのままに 正子
朝なりと思う菫を見てよりは 正子
子が指せる春の小鳥の立ち姿 正子
春の陽に畳みては開く野鳥図録 正子
○河津桜

[河津桜・朝/伊豆河津(2011/02/23)] [河津桜・夜/伊豆河津(2011/02/22)]
○伊豆河津6句/高橋正子
夜桜は紅かんざしのごと灯る
夜桜にオリオン星雲浮いてあり
重なりて透けることあり朝桜
菜の花に蛇行の川の青かりし
春浅き湯に聞くばかり波の音
春朝日海にのぼりて海くらし
2011年2月23日(水)
河津の桜まつりは朝九時から屋台が揃う。ホテルのマイクロバスで、二人だったが、河津駅まで運んでもらう。きのう来るときに桜は見たのでもうよいような気がしたが、朝の川岸の桜と菜の花がすがすがしい。河津川の水のきれいなこと。鮎が釣れるようだ。川の鴨が泳ぐ水かきまでもがよく見える。鶺鴒がいくらでもいる。桜や菜の花を見ながら歩く。途中のさくら足湯というところで、足湯をたのしむ。修善寺の独鈷の湯よりもぬるい。桜まんじゅう、さくらえびせんべい、栗ぽん、おやき、桜の苗木、吊るし雛などを売る屋台が続く。黒眼がねをかけ、黄色い服のイタリア人夫婦の屋台もある。つぶあんのよもぎのおやきをほおばる。桜海老せんべいを買う。川岸を上流へ、人がまばらになるところまでずいぶん歩いた。河津桜の絵を描いて売る人もいる。買う人もいる。「踊り子温泉会館」まで来た。近くに峰温泉という温泉がある。三十メートルほど温泉が噴きあがるのが売りもの。次の噴き上げは十二時三十分だという。三十分ほど待つ間、篭に卵を入れて、温に浸けて温泉玉子を作る。待ってる間も少し寒いので足湯をする。東洋一という温泉の噴き上げを見てそこを出る。バス停近くの店でケーキとコーヒー。来たバスに乗って、河津駅まで。見事な桜の原木がバスの窓から見えた。二十分ほど乗ったろうか、河津駅に着くとさすがにお腹が空いている。これから電車で帰途に着くわけだが、残っている駅弁は、この時間では、さざえ弁当だけ。わっぱ風の折に入って、さざえとひじきが載せてある。それを持って普通電車に乗る。三時間あれば帰れるので、踊り子号にも、スーパービューにも乗らないで、鈍行で帰る。二時四十六分発の熱海行。熱海からは、JRの快速アクティ東京行で横浜まで。相模湾が見える方、つまり行き手右側に席をとった。
◇生活する花たち「福寿草・節分草・榛の花」(東京白金台・自然教育園)

伊豆
★わさび田の田毎に春水こぼれ落つ 正子
わさび田の、傾斜による田ごとに流れ落ちる水が、春の光を受けわさび葉の中に透明な水が落ちてゆく静かな風景です。(祝恵子)
○今日の俳句
蒲公英の数本は吾が影へあり/祝 恵子
なんとやさしい句だろう。自分の座っている影のなかに蒲公英の数本が入っている。日向にある蒲公英に比べて、自分の影の中の蒲公英は日陰っている。この明暗の差にある違いに作者の思いがある。(高橋正子)
●小雨。都内は霙のようだ。
現代俳句協会神奈川県支部の会報139号に投句。正子3句、句美子3句。
文學の森の「俳句界」3月号が贈呈される。特別作品21句「春の水」の句がP42に掲載される。
○梅林

[梅/伊豆修善寺梅林(2011/02/22)]
○修善寺梅林10句/高橋正子
野に飛べる春鶺鴒や修善寺へ
修善寺の街のこぞって雛飾る
蕎麦に摺る山葵のみどり春浅し
春浅し川に突き出す足湯なり
紅梅がかすみ白梅がかすみ
梅林の丘をのぼりて伊豆連山
鮎を焼く炉火に手を寄せ暖をとり
梢より富士の雪嶺に風光る
わさび田の田毎に春水こぼれ落つ
天城越ゆ春の夕日の杉間より
2011年2月22日(火)
修善寺駅に到着してから、修善寺梅林へすぐ向かう。修善寺駅から東海バスの「もみじ林行」に乗る。この終点となっているもみじ林に梅林がある。梅見に行く老婦人たちが乗っているが、途中、梅林ではないところで、なんども降りようとする。運転手は、観光案内も兼ねて、そのたび、ここは違う、終点で降りると案内する。立てば、よろけないように注意する。もみじ林で下車。入り口の蕎麦屋と、四十八ヶ所の札所の小さい菩薩の石碑を一つを過ぎて山道を梅林へ。三ヘクタールあるという梅林。歩くと落葉樹が葉を落として、日がよく降り注いでいる。もみじ林の名の由来がわかる。若楓のころは、美しいことだろうと思いながら歩く。ほどなく、右手に西梅林の入り口がある。数歩入れば、漂う梅の花の香り。ここの梅の木はどれも古木。幹はウメノキゴケが覆っている。百年の古木もある。樹のかたちも写真家が喜びそうな形が多くある。梅林の中の竹林は竹の秋。紅白の梅の花の後ろの竹の秋は色がつやつやとしている。梅林は丘となったりしている。丘に登れば、何か見えそうだ。登って見る。伊豆の高い山々が見える。
丘を降りて谷を下ると東梅林へ。こちらは、修善寺温泉へ通じる道らしい。文人の句碑もある。石の鳥居を潜ってさらに下り、温泉への分かれ道のところから、また登る。すると、戸外に太い薪を組んで、大きな炉をつくり、鮎を串刺しにして焼いている。一匹が六百円。一本ずつ食べる。腸までがおいしく食べれる。寒いので炉のほとりに近寄りたいが、火の粉が散って服に穴が開くのでいけないという。食べ終われば、ポリタンクのお湯で手が洗える。鮎を食べて、また梅林を。今度は、雪どけのあと、ますます葉の色が青くなった水仙の小道がある。ここを辿り、もとの西梅林へ。だれか少し上から不意に現れ驚くが、写真を撮っていたらしい。気づくと富士山の山頂が見えている。ちょうどその人がいた場所が富士見には一番良いところだ。写真はもっぱら句美子が撮っているが、富士を収めて来た道をバス停まで下る。バスが来るまで二十分ほど。山すそにパンジーや菜の花の花壇があって、三椏の花が咲いている。咲いているものは、黄色い花簪のようで、かわいらしい。
◇生活する花たち「シナマンサク・マンサク・猫柳」(東大・小石川植物園)

横浜港
★港湾の動きに満ちて春浅し 正子
見下ろす横浜の港は春の陽にきらめいている。行き交う船の動きも増え、港に活気が満ちてき始めた。まだまだ本格的な春ではないが、それに向かって自然も人間界も動き始めたことがはっきりと感じられる。春への期待が港の動きで表わされている。(古田敬二)
○今日の俳句
春耕す我が濃き影を野に映し/古田敬二
春なのだ。日差し次第に強くなり、耕している自分の影が濃く映る。耕す我に、我と同じに動く影という友がいる。(高橋正子)
●循環器の定期健診を受ける。
兜太氏が亡くなる。後継者はおられないようだ。昨日のニュースはまんざら偽ニュースではなかった気がする。
毎日俳句αあるふぁの増刊号『水の俳句』の代金支払いと、掲載者3名に郵送。
○雲間草
[雲間草/横浜・四季の森公園] [雲間草/横浜日吉本町]
★春浅き庭の一角雲間草/杉竹
★夏の暁け目覚め早きや雲間草/百茶庵
★駅前の花屋に雲間草を買う/高橋信之
本種の雲間草(くもまぐさ、学名:Saxifraga merkii var. idsuroei)は、ユキノシタ科ユキノシタ属の日本原産の多年草で、北アルプスと御嶽山に自生する珍しい高山植物。標高3000m付近の雲の切れ間に咲くため「雲の合間の花」からクモマグサ(雲間草)と名づけられたと言われている。生花店などで栽培に販売されている品種は、ヨーロッパ、北欧を原産とするクモマグサの原種を品種改良した、ピンク色の花などの園芸品種で、西洋雲間草(せいようくもまぐさ、学名:Saxifraga rosacea)、または洋種雲間草(ようしゅくもまぐさ)と呼ばれる。日本種と比べ花の色や形状、開花時期などが異なる。開花時期は、雲間草が 7月~8月、西洋雲間草(洋種雲間草)が3月~5月。2月27日、3月22日の誕生花で、花言葉は活力、自信、愛らしい告白。
◇生活する花たち「さんしゅゆの花蕾・沈丁花の蕾・木瓜」(横浜日吉本町)
★二月はや雛の鼓笛を持たさるる 正子
雛人形を飾られるお宅では、二月も半ばとなれば雛人形が箱から出され、雛壇に並ぶのでしょう。五人ばやしの人形もそれぞれの楽器を持って、ひな祭りが近づくのを教えてくれます。(多田有花)
○今日の俳句
青空に斑雪の山の光りあう/多田有花
「光りあう」が、早春をよく表現している。少しずつ強くなってゆく日差しに、青空も斑雪の山も輝いている。(高橋正子)
●俳句界の編集長さんからメール。3月14日(水)に会社に出向く予定。
夜、兜太氏が亡くなったと偽のニュースが流れ、取り消されたという話を信之先生とした。2018年度の角川年鑑を取り出し、詳細に記事を読んだ。兜太氏の後の大物俳人は誰かと調べてみたのだが、わからない。俳句全体が雑然としてほこりっぽい印象が残った。中に澤好摩氏の句はすっきりとして詩があると思えた。
現代俳句協会神奈川県支部に新会員紹介用の俳句3句(信之)を投函。正子、句美子は未投稿。
○犬ふぐり

[犬ふぐり/横浜・四季の森公園]
★陽は一つだに数へあまさず犬ふぐり/中村草田男
★下船してさ揺らぐ足や犬ふぐり/能村研三
★犬ふぐり牛を繋ぎし綱ゆるむ/皆川盤水
★犬ふぐり野川に水が鳴り始め/高橋正子
★犬ふぐり黄砂来ぬ日はすずやかに/高橋正子
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢、学名 Veronica persica)とはオオバコ科クワガタソウ属の越年草。別名、瑠璃唐草・天人唐草・星の瞳。路傍や畑の畦道などに見られる雑草。ヨーロッパ原産。アジア(日本を含む)、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア、アフリカに外来種(帰化植物)として定着している。日本では全国に広がっており、最初に定着が確認されたのは1887年の東京である。早春にコバルトブルーの花をつける。まれに白い花をつけることがある。花弁は4枚。ただしそれぞれ大きさが少し異なるので花は左右対称である。花の寿命は1日。葉は1?2cmの卵円形で鋸歯がある。草丈10?20cm。名前のフグリとは陰嚢の事で、実の形が雄犬のそれに似ている事からこの名前が付いた。ただし、これは近縁のイヌノフグリに対してつけられたもので、この種の果実はそれほど似ていない。したがって正しくはイヌノフグリに似た大型の植物の意である。
◇生活する花たち「さんしゅゆの花蕾・雪割草・満作」(横浜・四季の森公園)
