■2月月例ネット句清記
2019年2月10日
12名36句
01.榛名湖の波の尖りし余寒かな
02.七色の金平糖や春の星
03.夕暮の回転扉(ひ)より春ショール
04.北山の峰のはだれや青き空
05.紅梅の青空占めて日差しけり
06.駅に来る度に確かむ梅便り
07.鬼追いの餅つく音が境内に
08.風にまだ厳しさ残り藪椿
09.春浅き山を猪駆けてゆく
10.春きたる明るき光の句会席
11.後ろ手に歩く小道や春来る
12.芽吹き待つ樹幹を白き機影飛ぶ
13.映画館の闇で小さな恵方巻
14.昇る陽の光が照らす梅の花
15.生駒山霞の向こうにぼんやりと
16.紅梅やほのかに香る庭の隅
17.湘南を束の間白く春の雪
18.朝練の掛け声高し冴返る
19.寒梅やお濠に遊ぶ舟のあり
20.雪ちらり見ている内に風となる
21.青空市魚もさばく冬広場
22.冬の朝気持ち新たに梅ジュース
23.雪降ってバス待つ子らの頬赤し
24.休暇取り親子で臨む受験かな
25.節分の豆を母にとお裾分け
26.雪が舞い三連休の家籠り
27.菜の花の束を山積み若草色
28.霙ふる音に重なる鍵開く音
29.セロリ―のぱきと折れたる水飛沫
30.白鳥の羽打つ飛沫金色に
31.二ン月の朝を楽しむ吾が居る
32.今日の空朝から冬晴れ外へ出る
33.冬晴れの空の朝よ妻と居る
34.顔よごし帰る白猫春隣
35.豆を撒く雨の匂いの闇やわらか
36.黒毛牛尾を振る畜舎風二月
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
雪。
明け方3時ごろさっさっとする音に目が覚め、外に出てみると、霙。夜が明けて外に出ると木々に雪が2,3センチ積んでいる。雪が降って、向こうを歩く人が見えない。その雪も昼前には止んだ。
気温はずいぶん低く、最高気温3度。最低気温マイナス1度くらい。
霙ふる音に重なる鍵開く音 正子
足元にまつわる氷点下の空気 正子
晴れ。昨日の雨があがり、暖かい。。
表参道から渋谷の方見ると、11時ごろだが、煙ってビルがよく見えない。霧が濃いようだ。昨日の雨の水蒸気が朝の冷え込みで霧となったらしい。
表参道の伊藤病院へ定期検診と薬をもらいに。検査結果が出る間の1時間、青山通りのリンツによって、チョコレートを3000円ほど買う。まん丸のリンドールを数種類と義理チョコ3個。去年は重いほど買って、ちょっとバカみたいだった。今年は心して買った。
その後、隣の山陽堂で本を買う。
山陽堂に入ると、「文學界」を手にした、女性に会う。今日は、「群像」「文學界」「すばる」の発売日。たまには、買うか、と「群像」(74巻3号/980円)を買う。群像新人賞の募集がある。賞金50万円。
他に、『土井善晴のレシピ100』(学研/1600円)と『はじめてのほしぞらえほん』(パイ インターナショナル1/800円)を買った。
山陽堂の女ご主人。パソコンのナンバーキーで代金を計算しておられる。代金として、10120円出したのに、11200円と打っておられ、すぐ気づいて笑っておられたが、さすが老舗書店のご主人と、品のよさを垣間見せてもらった。
帰りの電車の中で『ほしぞらえほん』を開くと、理科の中で教えるのが難しいのが、天文だと、書いてある。光の時間と空間の距離が一つとなった四次元の世界を理解させるのむずかしいのだと。想像領域となるのか。子どもの頃、理科の本に月の満ち欠けの絵が描いてあったが、なかなか呑み込めなかった。この絵本を見て、むしろ絵がない方が分かるのではなかろうかと思った。子どものための絵本だが、高度なことをわかりやすく説明している。子どもにわかりやすくというのは、本質を言わないと、子どもは本当に理解できないみたいだ。小さい子どもには天体を地動説で説明するのが多いらしい。それでは、子どものなぜ?には追い付かない。天動説で説明するのが難しいのだそうだ。孫に買ったが、自分に欲しい本だ。
「俳壇」に花冠から3名を「今月の秀句」に載せる人を推薦した。年間購読が条件だが、それでも結社誌の推薦が必要。柳原美知子さん、古田敬二さん、桑本栄太郎さんを推薦し、Faxする。購読は4月号から。
東北地方で春一番が吹く。
青い星億光年の春立てり 正子
今朝はあたたかい。過去が長くなって、未来が少なくなったことがしきりに脳裏に浮かぶ。
無題Ⅰ
死んだら
何もないものになって
むかあし むかし
あの青い星に住んでいたんだと
ながめて思うでしょう。
それでいいのです。
無題Ⅱ
天国への梯子をのぼる
振りかえる天使
天国は
むこうの国のもの。
では
極楽浄土は
どうやっていくのか
ぽんと飛んで
極楽の蓮池にいる。
●2月月例ネット句会投句ご案内●
①投句:当季雑詠(冬の句・春の句)3句
②投句期間:2019年2月4日(月)午前6時~2019年2月10日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:2月11日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:2月12日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、1月13日(月)正午~2月14日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之
節分。最高気温、14度ぐらい。
節分の陽に散る花よ桜草 正子
灯ともして机上の紙に春近し 正子
豆撒きの豆を盛る枡探し得ず 正子
三つ葉芹混ぜてお菜の卵焼き 正子
セロリ―の折れしところの水飛沫 正子
今朝2時半ごろまで、信之先生の全句集出版のための俳句を集めはじめた。『旅衣』以降15年間分。この作業は五か月遅れとなっている。俳句は、年齢相応ということがよくわかる。
15年の間には、「水煙」から「花冠」に誌名変更があり、「水煙」は2008年9月号の300号で終刊とし、2009年1月号から「花冠」となっている。水煙から数えて花冠364号でストップしているのは、いいが、ちょっと号数が合わないのではという疑問が出てきた。
水煙花冠のバックナンバーを調べるのが大変。置いている場所は本棚だが、その前にいつも人がいる。人がいるところをごそごそしたくない心理が働く。このように心理が働くのが大変なのだ。
ネット上に、電子書籍、ブログになっているナンバーのあるが、ないもの、リンクが切れていたりと。ブログ版は、誰かに侵入された形跡がある。下書きにしてないものが下書きになたり、ジャンルに「でぶねこ」などと書き込んでいる。消されてないのが幸いだ。雑誌に当たって確認しなければいかん。そのため、スーパーから浅めの段ボール箱2つもらってきた。これにバックナンバーを入れ、作業を進めることに。
遅れた原因は、去年の夏の暑さのせいもある。思い出して、夏に、私が、ときどき、急にふらついて倒れそうになって、少し休めばすぐ回復したりしていたのは、もしかしたら、熱中症だったのかもしれないと。そんなのが、十月ごろまで続いた。今はそんなことは全くないが、あれは、絶対熱中症だったと思う。
晴れ。寒さが少し緩む。
NHKラジオの「石丸謙二郎の山カフェ」をいつもながら、つい聞く。山へ行きたしとは、思うばかり。
この「山カフェ」、今日のゲストは山の写真家の野川かさねさん。野川かさねさんの名前は初めて知ったが、写真は詩的でお洒落。彼女の話の中に北八ヶ岳の山小屋しらそび小屋の話があった。アッとホームで、薪ストーブに載せて焼く朝食のトーストがおいしくて有名らしい。ネットで見たら、厚切りトーストを、食べやすいように切って、2種類のジャムがのせてあった。たしかにおいしそう。
いきなりそのトーストが欲しくなる。その後ベーカリーで4枚切りを半斤、つまり、2枚買った。トーストはガス火に餅焼き網を載せて焼く。
真闇下りきらりきらりと霙降る 正子
霙降り手袋無き手の骨とがる 正子
北窓の朝のあかりに春隣 正子
一部屋に九時の明るさ春隣 正子
昨日は夕方6時ごろから雨。よく見れば霙。今朝はよく晴れて、冷え込む。
年賀はがき1枚、切手シートが当たる。年賀状も年々減るが、切手シートは毎年当たる。今年も運がいいんだとする。
このごろ霜を全然見ない。
葉の形そのまま霜にいぬふぐり 正子
出石寺
杉苔に苔の深さの霜柱 正子
霜柱さくさくさくさく伸びし寺 正子
俳壇年鑑へ一句投句、今日が締め切り。
句美子から頼まれた句の葉書は昨日投句。去年1月から12月の句。俳壇年鑑も注文。2600円。