昨日は33度、今日もそれくらい。一時涼しくなっていたが、暑さが戻る。
朝、5丁目の丘に一人吟行。
芒、葛の花。ペパーミントの花、露草をお土産に持ち帰る。芒を折ろうとしたがおれない。穂先を抜くと、すっと抜けた。葛の花の匂いが、空気を染めて匂っている。持ち帰った花を咲き残っている白竜胆と合わせてガラスコップに。秋草らしくなりにける。
百日紅百日十日の秋暑し 正子
秋暑し甘藷畑に葉が熟れて 正子
すすきの穂若きみどりも金を帯ぶ 正子
ぽっかりと畑あり葛の花匂い 正子
葛の花ここまで空気を染め匂う 正子
つゆ草の青が溶け出しシャワー浴ぶ 正子
丘の道突き当りに湧く秋の雲 正子
砂糖黍の匂いが芒の茎にある 正子
●レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』を二度繰り返し読んだ。作中の作家ウェイドは、自分のある手紙で、自身の名にスコット・フェッジラルドを名を加えている。ウェイドは、フェッジラルド同様に酒飲み。それに重ねたか。ハリウッドがメイン舞台。フィッジェラルドもハリウッドで仕事をしていた。現実と話がクロスオーバーしそう。
ジョン・グラシャムの推理小説『カミノ・アイランド』を読みはじめた。時代はアップルのiPhone5の時代。翻訳がないので、原書なのだが、この本は、プリンストン大学のファイアストーン図書館にあるフィッジェラルドの手書き原稿を盗む話。オリジナルは粗末な紙なので、精巧なコピーをして、閲覧させている。3億円ばかりの値打ちか。フィッジェラルドは、実際プリンストン大学に入学し、兵役の関係か中退している。なぜこうもフィッジェラルドが出てくるのか。文学やアートに関した犯罪をネタにするのは、日本ではちょっと珍しいかも。それで興味がわいて読み始めた。
8月24日から今日まで、いろいろあった。
●8月27日、信之先生が、急に仰向けに倒れて強い脳震盪を起こす。血圧降下剤の効きすぎと思う。一晩様子を見て、28日に脳神経科で、あたまのCTを撮ってもらった。異常なし。首を鞭打ちしている様子。頭痛と首の不快感あり。3か月は経過観察。水枕で頭を冷やしたり、食事に気を付けたり、また、倒れないかと神経を使う。
1日、日曜日、句美子が見舞いに来る。元は、心配して来るとはいったが、体調不良で来週くるという。
●9月3日に角川年鑑2010年の原稿「全国俳誌・結社ー一年の動向」をメールで送る。20×20の原稿用紙をダウンロードして使う。これがちょうどよかった。角川俳句の編集者が久しぶりに男性に代わる。
●客間のカーテン、2窓を新調。オーダーしようと思ったが、店員が既製品で大丈夫ということで、既製品に。シルバーグレーにした。フックにアジャスターがついていて、丈が調節できた。
●「子規新報」74号が「高橋信之の俳句」を特集した。5部送られてきたので、20部追加を頼んだら今日とどいた。三日だったか、編集者の小西昭夫くんにお礼の電話。彼は、船団にいるが、船団は来年5月に終刊になるとのこと。「廃刊ですか」と聞いたら、「終刊」だと訂正される。なるほどね。
●9月月例ネット句会投句ご案内●
①投句:当季雑詠(秋の句)3句
②投句期間:2019年9月2日(月)午前6時~2019年9月8日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:9月8日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:9月9日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、9月9日(月)正午~9月12日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之
31度。しのぎやすくなった。
鳴きとぎれつくつくほうしはそれっきり 正子
角川俳句9月号が届く。隔月で広告を掲載しているため。
現代俳句協会の副会長の小林貴子氏、一物仕立ては、類句に落ちりやすいので、取り合わせの句を作りましょうと推奨していて、違和感を覚える。
長編『長いお別れ』を読み終わったが、犯人は特定できたもののいまいちあらすじがぼんやり。
私立探偵マーローの、嫌疑をかけられた友人が最後整形手術をして彼の前に別名で現れたのは、想定外。夜はすずしくなったし、はじめから読み返す。言葉一つに伏線があるのが、はっきりわかる。確かにハードボイルド。二度の戦争がやくざを生んだというセリフもある。戦争の後のハードボイルド小説が生まれている。50年前、英文科の女子学生たちが好んだヘミングウェイ。これもハードボイルド。ハードボイルドって、なんだって今思う。
介護保険の更新のため、主治医の先生に書類もって行く。本人の身長・体重の計測。
曇り。ときどき小雨。
すずしくて耳の底より鉦叩 正子
風澄んで真夜を過ぎての鉦叩 正子
初秋刀魚一合の飯噴いており 正子
秋刀魚焼く飯噴く音の重なりて 正子
曇り
東急で伊豆の天草を買ってきて心太を作る。城ヶ島に行ったときに天草を買ったが、その心太と比べると海藻臭さがない。買ったのは荒目という上等なものだが、ちょっと期待を裏切られた。
淡路島の天草から作った心太もおいしかった。城ヶ島のもおいしかったのだが。上等すぎたのかも。
天草に海の香しのびつつ煮出す 正子
ともしびのかけら散らばる心太 正子
ともしびも波になること心太 正子
曇り。ときどき雨。
今日をかぎりに8時間勤務の職場をいったん退職。たいした挨拶でもないのに、神経を使ったが、なにかうれしくなった。
晴れ。残暑ながら、35度。
●昨日、「俳句四季」、少し前に「俳壇」、それぞれ9月号が届く。「俳壇9月号」には、柳原美知子さんの句が掲載される。10月号は古田敬二さん、11号は桑本栄太郎さん。敬二さんからは、原稿依頼があったという、連絡はない。
●「切れ字」は、俳句の病という谷野予志先生の句は、ほとんど一物仕立て。教科書で、誓子の句に馴染んでいたから、俳句はそのようなものとして、俳句をはじめた。始めたばかりの私の句を予志先生は、天才かと思うほど誉めてくれたが、それもそうだろう。誓子の句をいいと思っていたころだから。今、やたら、切れ字、をいう俳壇に疑問をもっている。不即不離の原則も守られていない。俳句人口は飽和に達しているのかも。過飽和かも。
●信之先生歯痛で困る。お盆で歯医者は休みだし、この暑さで、歯に堪えない料理を何にするか困る。
調理され泳ぐ姿の鮎を買う 正子
閑散と朝のデパート鮎を買う 正子
デパートを出て炎天の港町 正子
曇り。台風の余波の風。
●台風10号が呉市に上陸し、日本海へ抜けた様子。きのうは、思いついたように時々雨が降った。今朝は、風があり、涼しい。
桃剥いて桃の香りが我にあり 正子
盆花の菊あふるるはさびしかり 正子
アンデスのコーヒー苦し秋初め 正子
京遠し五山の送り火新聞に 正子
台風の風らし窓に流れ入る 正子
曇り。風が強い。四国・中国上陸の台風10号の影響。
●介護保険の更新手続きにケアプラザへ。