曇りときどき晴れ
旧友へ手紙書くとき雪もよい 正子
お花代用意していて雪もよい 正子
読み更けて背筋寒波に冷えており 正子
●寒波が来ているが、それほどの寒さではない。それでも用心して家で毛糸を編んで過ごす。昨日午後から編み始めたのを明日までには完成させたい。
●花冠7月号の花冠のなかの専門家に話を聞くシリーズに、晃さんに登場いただくことにしで、電話で依頼した。体育の専門からの話になる。「言葉と身体」あるいは「言葉の身体性」で書いてはどうでしょうかと提案。乗り気で書いてもらえることになった。
<リルケと俳句と私>
(一)『新詩集』(Neue Gedichte)(1907~08)より
リルケの『新詩集』は事物詩と言われている。以下は『新詩集』を読んで気づいたこと。
①「リルケの深さ」について
『新詩集』の「愛の歌」は本詩集の第3番目に置かれた詩である。一般に「愛」を歌う詩は数多くあるが、愛の詩人とも呼ばれるリルケのここに詠まれた「愛」は、単に互いの魂を触れ合わせることでも、二つの魂が一つになることでもない。それぞれの魂は弦楽器に張られた弦のように触れ合わない。そして誰かが二本の弦を奏でるとき、はじめて愛の歌となって響き合う、というものだ。リルケの独創的な視点から詠まれているが、それぞれの魂の奥深さと独立性を歌い、それぞれの魂が直接触れ合うのではなく、誰かの腕によって奏でられ愛の歌となるのだ。「誰か」の解釈は読者にゆだねられている。ここは読者に、経験をもとにということもあろうか、深く考えさせ、想像を許している。(続く)
曇り
●2月第1号として、ネット短信No.437を出す。「2月月例ネット句会の案内」と、「アンソロジーへの参加者募集」の件。
●午後手芸店へ。青みがかった貝ボタンを買い、コットンの編み糸を5玉注文し、バーゲンのオフホワイト毛糸を10玉入り一袋を買った。明日からの寒波の流れ込みに備えて家籠りのため。編み癖がついている。この10日ほどで、ベストとケープを編んだが、あともう一枚ベストを編むつもり。それに75センチ四方のケープと同じ模様の用途万能のもの。他の予定を組んでいたが、それは10日過ぎから始めることにして、今はせっせと編んでいる。
●故郷の同級生からメール。先月送った花冠1月号を1時間ほど読んだとのこと。長く続けているのが素晴らしいと誉めてくれた。それはありがたいが、彼女も俳句教室に通っていたと言っていた。もっとじっくり読むからとも書いてあった。彼女の作っていた俳句を知りたいが、それは次の連絡で教えてもらうつもり。
曇りのち晴れ
節分の夜の電車にコントラバス 正子
受験生スーツケース引き歩き 正子
●今日は雪の予報だったが、朝冷たい雨が少し降って止んだ。八王子あたりは雪が降ったようだ。
●今年の節分は例年より一日早い今日になった。スーパーには恵方巻がたくさん積まれて、この光景は当たり前になっている。わが家では生協に頼んでいたハーフサイズの冷凍巻きずしが届いているので、これを食べる。恵方を向いて食べることはしない。
●子供のベストにボタンをつけ、ケープを完成させた。ケープに付ける1個のボタン。このボタンは裏側に付けると編み図の説明にある。裏側につけ折り返し表になるようにボタンを嵌める。思いつくまでしばらく考えた。
曇り
●今日は雪かと心配したが、雪は明日らしい。中学受験の日なので、昨夜からひとりで気を揉んだ。受験の日が悪天候だったら、それにどう対処するかが、合否にかかってくる。受験シーズンは急に天気が荒れたりする。それでも今日の天気なら、無事に受験できただろうと、これも一人得心している。
●花冠1月号の読後の感想を発行所ブログに書き込んでくれるよう、ネット短信で依頼した。お陰で、みなさんが、活発に書き込んでくれた。フィードバックがあるのは、嬉しいという気持ちの問題だけではなく、文章は読まれて完成すると言うものではなかろうか。
●3時ごろ横浜のジョイナスにボタンを買いに出かけた。創作意欲を掻き立てる手芸店があるというネット情報があったので、期待してでかけた。ネット情報なので、心配したが、案の定その店はなかった。売り場の地図で確かめたが、確かになかった。しかたなく高島屋の手芸店に行って貝ボタンを4個買った。その値段、18mmのも20mmのも、一個200円。本物の貝で作っているからこの値段なのだろう。昭和のシャツは当たり前に貝ボタンだったことからすれば、高い。貝ボタンは貝のパールのような光が気に入っている。貝ボタンよ永遠なれ。
晴れ
裸木となりし銀杏に芽が太り 正子
グランドへ飛び込む枯木の鵯は 正子
林檎煮て林檎の匂いの台所 正子
●大垣市の「奥の細道むすびの地記念館」の「共鳴」に「一章に心落ちゆく夜の秋 髙橋正子」(No.372 1月号)が掲載される。この句は自分では大切にしたい句なので、採用されて単純にうれしい。よく採ってくれたと感謝。
●中学の同級生から電話。花冠とお礼の手紙を送ったのが届いて電話をくれたのかと思いきや、そうではないとのこと。彼女も俳句を作っていたけれど、みんな10年選手なので、落ちこぼれて止めたとか、冗談交じりに話してくれた。みんな人生一通りの経験をしていることなどは話してくれた。
石州和紙を漉いている人にひとめぼれされ嫁いだ友達のことも聞いた。ご主人がブータンに紙漉きの指導に行き、帰国してから、国王夫妻から夫婦で招待されブータンに行ったとか。他にも病に病を重ねている友人とか、癌で10年も苦しんで亡くなった才媛の友人とかの話も出た。元気だろうとか、人生順調だろうとか思っていた友人がそうではなかったり、人生複雑。
そう思うと、私など少々薬は飲んでいるものの、普通に歩けて、普通に元気なのは稀かも。帰省中に会ったときは、「言葉は悪いけど、残った者勝ちよ。」と実感から言っていたが、実際そういえばそういうことになる。
●子供のケープがあと少しで出来上がる。少し解いてやり直したので、今日できる予定が明日になりそう。編んでみると糸だけの時より、かわいい感じになった。
晴れ
●ずいぶん乾燥して室内で湿度20%、外は14%ぐらいらしい。加湿する必要があるのかどうか。湿度に気を遣う人もいないし。
●自由な投句箱が賑やかになった。この寒い時期が自我に集中するのには一番いい季節かも知れない。個人的には、寒中はすべてうるさくないので好きな季節。行事は春を待つための楽しそうなものだけ。主婦がこまごま働かなくていい。「下働き」という言葉があったが、最近はさっぱり聞かない。小さいころから下働きはよくした。これはみじめったらしい。下働きがなくなったのはいいことだ。
●3時半ごろセンター北のユザワヤやボタンを買いにいった。この時間帯、電車は下校の高校生で満員である。うっかりしていた。中学生は制服だけなのに、高校生はみんなコートを着ていて、この景色は新鮮。
ユザワヤでボタンを見るが、チャイルドボタンという袋入りボタンがたくさんあった。動物や花、車や星などいろいろあるが、はめにくそう。家にあるボタンを探すか、他の店に行くかしないといけない。ユザワヤの会員証を更新。更新すると、30%オフだというので、子どものケープを編む毛糸を3玉買った。ウォッシャブルの100%ウール。早速編むと糸の滑りが良い。ウールとも思えない。繊維も日進月歩している。
晴れ
ピアノソナタ一日聞きつつ毛糸編む 正子
大寒の空の真青に不足なし 正子
独り居に自由に気ままに冬ごもり 正子
●朝、冷え込んでいるので、ハニーレモンに少し葛粉を入れて、葛湯風にして飲んだ。これが温まる。今日の生協の配達でわけあり林檎が届く。蔕のところに1センチほどの切れ目がある。すぐ食べなくてはと思い。割ると蜜がいっぱい。お得感十分。
●郵便物色々出す。まず、句美子に「いには」2月号を転送。次に、中・高の同級生から同窓会の写真をもらったお礼の手紙と花冠を送った。最後に、喪中で新年の挨拶ができなかった人に寒中お見舞いの葉書と花冠1月号を送った。気になっていたことが、一気に片付いた。
●夜、ミントブルーの子供ベストが出来上がる。毛糸だけみると、ミントブルーは少し暗めだが、編みあがるといい色。色違いでもう一枚編むか、どうか。
晴れ
1955年ごろ
夜狐の声に布団のいや重し 正子
1990年二句
道に出で狸しらっと吾を見る 正子
梅林を雉が歩けりわが先を 正子
●ネット短信No.435とNo,436を出す。一日に二度送信することになった。今回は通信状況を確かめるために、返信必須にしている。返信がない人が5名。明日電話でメールが届いているか確認。
●「いには」2月号に角川俳句12月号から句美子の句の鑑賞文が掲載される。今日俳誌を送っていただいた。明日句美子に転送。
●有花さんから電話。新しい会員を紹介してくれるという。新会員の入会はほとんど期待していないが、いなくなることはないのが不思議。
●子供のベストをかぎ針で編む。小さいのですぐ編めそうだが、減らし目とか大人物と同じよう面倒で、虫眼鏡で編み図を見ながら編んだ。それでもポケットも付けて、閉じ合わせたので、明日は縁を編んで出来上がりになりそう。編み物をしている間、クラウディオ・アラウのモーツァルトのピアノソナタ全曲を聞いていた。モーツアルトのピアノソナタ全曲が一番集中できる。全然飽きない。今年になって全曲を10回以上聞いている。
●朝、仏様用にご飯は炊いたが、昨日焼き残したクレープを焼いて朝食。出汁をとった昆布がたまったので、佃煮風に炊いた。なかなかの一品に仕上がったので、夜のお菜に。出汁を取った後の昆布は冷凍庫に入れて溜まったら炊くことにしているが、あまりたまらない。普段は出汁パックを使っているので、昆布だしをたまにしか取っていない証拠。
曇り
水仙の葉の折れがちに倉裏に 正子
千両を活けし玄関開け広げ 正子
麦の芽と思うや矢車草芽生え 正子
●愛媛新聞に花冠1月号から以下の3名の句が載る。
蟋蟀の声のどこから列車待つ/高橋秀之
リツトウの響きの通り冬来る/川名ますみ
出迎えの薄羽きとんぼ市営団地/上島祥子
●花冠の書類の整理。頂いた句集が増え続ける。好きな句を選んで花冠に掲載している。人生の思いの詰まった句集には、句集名もその人らしさが出ていて面白い。