12月16日(月)


晴れ。

月一回の循環器内科の受診。なかなか下がらない血圧に、重要な検査をするとのこと。結果は来月とのこと。普通人なら、めまいがするほどの降圧剤が効かないらしい。私としては、高めのほうが調子いいんだけど。薬をひとつ変える。降圧剤はそのまま。

12月14日(土)


晴れ。
●早朝、5丁目の丘へ散歩に連れ出される。夢見ごこちのとき、下駄箱を開ける音で目が覚めた。散歩に出かけるからと。一人では危ないので、飛び起きてお供。よく晴れて、暖かい日で幸いした。
●洋子さんから電話。お元気で変わりない様子で安心。

12月13日(金)


曇り。冷え込む。

●年賀状を作る。年賀用の俳句を作るが、まだどれにするか決めていない。
今年は、することを済ませて掃除にかかろう。

●ヒアシンスの芽が3センチほどに。
ヒアシンスと言えば、いつも立原道造の「ヒアシンスハウス」を思い出す。彼の設計した小さい家。

12月10日(水)


晴れ。

●花冠発行所のブログにインターネット俳句センターのトップページにあったアドレスをまとめて掲載する。今のところ、ブログで間に合う。
https://blog.goo.ne.jp/kakan100

●パンジーを植える。空いた鉢とプランターそれぞれ一つに植えた。鉢は、パステル画のようなはなの配色に。プランターは土隠し。
金魚草が良く咲く。気に入った色を吟味して選んだので、十分自己満足。

12月10日(火)


曇り。すこし暖かい。

●2019年花冠月例句会の銅賞以上の入賞の方々(結果として投句者全員)に、その方が今年取られた最高位の賞に対してささやかながら、賞品(信之・正子の俳句はがきとコーヒー)を送った。こども俳句で頑張っている生徒さんたちには、モロゾフのお菓子を送った。発送を済ませ、ほっとした。

寄付同様に納金されたかたがたのことが気になるが、またあとで。

●蟹をくれた友人に梅干しのお返しをしたが、梅干しがおいしくてたまらない、という。今は梅干しが喜ばれる時代。

●日吉の東急で、「銀座菊乃舎の吹き寄せ」をチラ見。今の季節はどんなのかと見たら、「ふくろう」と題して、枯れ色のお菓子がたくさん。金平糖などオレンジぽい枯れ葉色。熱いお茶が欲しい。

賞品をお送りしました。


2019年12月月例句会が終わりました。今年の月例句会からは多くの秀句が生まれ、うれしく思っています。
ささやかですが、月例句会の銅賞以上に入賞された方々(結果として全員になりました)に、賞品を送らせていただきましたので、ご笑納ください。2019年に、その方がとられた最高位の賞に対して送らせていただきました。

なお、受け取られましたら、下のコメント欄にその旨お書きください。よろしくお願いします。(花冠主宰 高橋正子)

2019年 月例ネット句会金賞俳句


2019年 月例ネット句会金賞俳句
〇2019年は、令和元年となり、豪雨や台風による甚大な被害
があり、気候についてこれほど広く世界でも問題になった年はなかったように思います。
月例ネット句会の各月の金賞をまとめました。まとめてお読みになったご感想はいかかでしょうか。
〇今年一年の月例ネット句会を振り返ってのご感想があれば、下のコメント欄にお書きください。また、金賞俳句の中で、特にお好きな句を一つ、句の前の番号でお書きください。

[1月]
①七草の真白きものより刻みゆく/祝恵子
七草は正月七日、七種類の若菜を粥に炊きものとは、菘かすずしろのことであろう。真白き゜ものを先に刻むことで、なにかしら神事めいた気持ちになる。新年の始めの清潔感のある句だ。(高橋正子)

[2月]
②豆を撒く雨の匂いの闇やわらか/柳原美知子
豆撒きの夜は、節分の夜は、雨である。その雨の匂いがやわらかい。立春となる前夜の雨の闇。雨の匂いのする闇に、いち早く春の匂いを感じ取った。(高橋正子)

[3月]
③遅き日や暮れて賑わう一輪車/桑本栄太郎
春になると、日暮れの遅さを感じるようになる。放課後、広場などに小学生が集まってきて、一輪車を賑やかに楽しんでいる。華麗に乗りこなす子もいれば、初歩の子もいる。日が伸びてくれば子どもたちの外での生活が楽しくなる。(高橋正子)

[4月]
④花見船声もろ共に降ろしけり/小口泰與
「花見」のいい風景を捉えた句だ。上五の「花見船」が一句の主題で、「声もろ共に降ろしけり」と一気に詠み終えたところが見事で、本人の日頃の精進を称えたい。(高橋信之)

[5月]
⑤麦秋の車窓となりぬ近江富士/桑本栄太郎
詠まれた景色がすばらしい。近江富士は、三上山の愛称で、東海道新幹線の車窓からも眺められる。平野の中の独立峰は標高432mの低山。麦秋の野が広がる向こうに近江富士はなだらかな山稜をもって立っている。車窓が額縁になり、爽やかな麦秋の景色が楽しめる。(高橋正子)

[6月]
⑥茹でたての淡竹真白くさくさく食む/柳原美知子
淡竹(はちく)は、竹の一種であるが、孟宗竹よりも灰汁が少なく、皮を剥くと白、或いは薄い緑の幹が現れる。白いものほど若く柔らかい。真白く茹でた淡竹は、初夏、さくさくと爽やかに食べたいものだ。(高橋正子)

[7月]
⑦蓮池に雲間の空の青ひろげ/柳原美知子
蓮池の葉の隙間に空が映っている。その空は、青空に小さな雲が浮かんでいて、雲が流れて次第に青い空がひろがる。それが、モネの睡蓮の画のようになる。睡蓮画を見ているようだ。(高橋正子)

[8月] 
⑧稲穂出て朝の光に総立ちに/柳原美知子
稲穂が出始める季節。出穂のときは、穂はまだまっすぐだ。朝の光に、われもわれもと背伸びをするかのように、総立ちになる。歓喜で朝を迎えている。これからの実りが楽しみだ。(高橋正子)

[9月]
⑨爽やかや渓流の音身の内に/小口泰與
渓流にしばらく佇むと、渓流の音が身の内に沁みこんで来るような気がする。自身が渓流と一つになったような感覚。無理なく素直に爽やかさが詠まれた。(高橋正子)

[10月]
⑩秋燕や朝の光に群れて飛ぶ/多田有花
夏の間、巣を作り、子育てに忙しかった燕も秋には、大海をわたり南へと旅立つ。旅立ちの前に、集まり群れ飛ぶ姿が、朝の光に眩しい。間もなく去ってゆくことを思うと淋しい。(高橋正子)

[11月]
⑪大空に星の輝き冬立てる/高橋秀之
冬立つ日。大空に星が輝き、なんとも晴れやかな冬立つ日となった。厳しい寒さが訪れる冬に向かう第一日が曇りなく大らかであるのがいい。(高橋正子)

[12月]
⑫湧水飲む雑木落葉をぬらしつつ/柳原美知子
雑木落葉の季節が「湧水飲む」という人との関わりで、あたたかく深いものになっている。「ぬらしつつ」は臨場感がある。(高橋正子)

■2019年12月月例ネット句会/入賞発表■


■2019年12月月例ネット句会■
■入賞発表/2019年12月8日

【金賞】
31 湧水飲む雑木落葉をぬらしつつ/柳原美知子
雑木落葉の季節が「湧水飲む」という人との関わりで、あたたかく深いものになっている。「ぬらしつつ」は臨場感がある。(高橋正子)

【銀賞/2句】
16 妻の忌の近づく日々や冬夕焼/廣田洋一
妻を亡くされ幾年が過ぎておられるのだろう。冬夕焼が美しい日、妻の忌日が近づく日々が静かに、懐かしく詠まれている。(高橋正子)

32 谷紅葉踏み仰ぎ入るコーヒー店/柳原美知子
上五の「谷紅葉」が主題だが、下五の「コーヒー店」がいい。作者の姿が見える。(高橋信之)

【銅賞/3句】
05 初氷園児の声の一段と/小口泰與
初氷を見つけた園児たちの喜びよう。喜々として氷を掴んだりしているのだろう。真っ赤になった手や一段と高い声に園児のかわいい姿を思う。(高橋正子)

21 大阪湾一気に染める冬夕焼/高橋秀之
冬は瞬く間に日が落ちる。夕焼も一気に空を、大阪湾を染める。「一気に」の勢いが、圧倒されるような冬夕焼を想像させてくれている。(高橋正子)

35 鬼怒川の山は初雪空晴れて/高橋句美子
鬼怒川は日光の山を流れる川。山は雪が来るのが早い。鬼怒川の流れる山々は初雪を冠っているが、空は良く晴れている。晴れた夜の冷えがいかに強かったかが想像できる句だ。(高橋正子)

【高橋信之特選/7句】
10 冬苺摘む子に声をかけにけり/多田有花
声をかけたのは作者であろうか。あるいは親御さんであろうか。いずれにしても一心に冬苺を
05 初氷園児の声の一段と/小口泰與
16 妻の忌の近づく日々や冬夕焼/廣田洋一
21 大阪湾一気に染める冬夕焼/高橋秀之
31 湧水飲む雑木落葉をぬらしつつ/柳原美知子
32 谷紅葉踏み仰ぎ入るコーヒー店/柳原美知子
35 鬼怒川の山は初雪空晴れて/高橋句美子

【高橋正子特選/7句】
22 鬼怒川のせせらぎ沁みる冬銀河/西村友宏
夜空には大きく広がる冬銀河。その一方で足元には鬼怒川のせせらぎ。大いなる冬銀河が普段通りのせせらぎを心に染みる存在にしてくれてました。(高橋秀之)

13 無骨なる冬の荷よりのラ・フランス/祝恵子
コメント2019-12-09 14:32:23無骨なる冬の荷よりのラ・フランス/祝恵子
故郷からの荷物でしょうか。ラ・フランスは見栄えは悪いですが、完熟させたものは甘くて絶品。食べるのが待ち遠しいですね。 (多田有花)
05 初氷園児の声の一段と/小口泰與

16 妻の忌の近づく日々や冬夕焼/廣田洋一
21 大阪湾一気に染める冬夕焼/高橋秀之
31 湧水飲む雑木落葉をぬらしつつ/柳原美知子
35 鬼怒川の山は初雪空晴れて/高橋句美子

【入選/10句】
07 水きりの石の飛び行く小春かな/古田敬二
良く晴れて穏やかな暖かい小春日和の日差しです。余りの心地良さに、近くの川面に石きりを試みた所、跳ねあがって何度も水面を踊り上がりました。厳冬を迎える前の、穏やかさが嬉しい景色です。(桑本栄太郎)
小春は陰暦十月の異称であるが、その頃は雨風も少なく暖かい日和が続く、水切りの石も気持ち良く五段七段と飛んでゆく気持ちの良い景ですね。素晴らしい対比の景ですね。 (小口泰與)

20 北風が落ち葉を増やす風が鳴る/高橋秀之
リズムよく、本格的な冬の到来が表され、新たな季節を楽しまれているようで素敵です。 (柳原美知子)

33 無人市箱に冬菜とミニポスト/柳原美知子
何となく通り過ぎてしまいそうな無人市、気づけば買っていまいそうです。ミニポストにお代を入れて。 (祝恵子)

15 ドイツ菓子売り娘はサンタの服を着て/祝恵子
世の中クリスマスモードで至る所クリスマスが溢れてますが、ドイツ歌詞となれば、なおさらサンタ娘がよく似合ってたことでしょう。(高椅秀之)

03 綿虫の舞いて祇園に浮き沈み/桑本栄太郎
綿虫は雪国では雪の来る頃に飛ぶため「雪虫」といわれます。京都は雪国ではありませんが、盆地の底冷えは独特の京の冬。祇園に舞う綿虫に、本格的な京都の冬の訪れを感じておられます。 (多田有花)

06 朝焚火高き声沸く飯場かな/小口泰與
冷え込む早朝の焚火を囲めば、自然と笑顔がこぼれ、笑い声が沸き起こる飯場。よい一日となりそうです。 (柳原美知子)

08 雪蛍高きへ飛べば見失う/古田敬二
14 軒先の冬日浴びおり吊るし柿/祝恵子
23 日光の紅葉はらいて写経する/西村友宏
24 東照宮拝む夫婦の息白し/西村友宏
34 吊り橋を揺らし渡れば色紅葉/高橋句美子

■選者詠/高橋信之
25 銀杏黄葉が明るい丘の樹に残る
銀杏は光を浴びると黄金のような明るい黄色になります。爽やかな句です。 (高橋句美子)

26 冬晴れて朝日差し来るわが書斎
晴れた冬の朝は最も日差しが輝きます。その日差しが書斎の奥まで差し込んできます。短い冬の一日の始まり、気を引き締めて向かわれます。 (多田有花)

27 冬陽さんさん病室の窓広き
窓が広い病室に燦燦と冬陽が差し込んで来る。病室に一人で寝ていると寂しくもあり、この先どうなるか不安でもある。その様な時に冬陽が部屋一杯に 差し込んでくると気持ちが明るくなり、心が温まる。患者さんを思う気持ちのこもった句です。 (廣田洋一)

■選者詠/高橋正子
29 どんぐりを落としきったり樫青樹
どんぐりと共に、葉も落として裸木となっている櫟などの雑木の中、どんぐりを落としきってもなお青々と葉を茂らせ、青空に伸びている樫の木の姿に清々しさを感じます。 (柳原美知子)

28 風花のごとくかるがる冬桜
30 今年また辛夷冬芽のりんりんと

■互選高点句
●最高点(8点)
07 水きりの石の飛び行く小春かな/古田敬二

※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も一点として加算されています。
(集計/高橋正子)
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