雨のち曇り。夜明け、一雨降った気配。
茶の花のま白さ活けて蛇口傍 正子
茶の花の白さみずみずしく三日 正子
●元希がはがきをくれる。クリスマスのプレゼントの希望。
「クリスマスプレゼントは、ぼくがほしいプレゼントは、レゴのしょうぼうたい60216です。このばんごうのレゴを、なるべく12月いっぱいまでにおねがいします。いつもありがとう。」など書いてある。小学1年生なのだが、自分の思っていることが、ほぼ文章や絵にかけるようだ。
このはがきを読んで、「どんぐりと山猫」の山猫の手紙を思い出した。この山猫の手紙は一年生みたいにへたくそに書いてあるのだが、味があって、私は好きなのだ。
元希からの暑中見舞いのはがきは、かわいい文章で、イラストも面白いので、額に入れて飾ってある。感心なことに字は中心線がまっすぐ。プレゼントは持って行ってあげるといって返信する。
●『高橋正子の俳句日記』、思わぬ方が読んでおられるようで赤面する。ネットで公開しているから、どなたも読んでいいのだから。有名でもない個人は、誠実に良心を発信しようと思えば、ネットに頼るしかない。鴎外は文学者は自分の腸をえぐって見せなければいけない、というようなことを言ってるようだ。文学者は人間の見本の一人として、丸裸の自分を世間にさらす意義があるようだ。そういう生き方をした人間に共感し、読んだ人を勇気づける意義があるようだ。
私は文学者でもないが、自分を晒すことにさほど抵抗はない。守るべきものがほとんどない。
●血圧の薬を変えて、今朝より飲む。昼頃から血圧が100前後になり、血の気が引くような感じ。低すぎる。変えた薬がもろに効いた。降圧剤を半分ぐらいに軽くしてもらうしかない。
晴れ。
月一回の循環器内科の受診。なかなか下がらない血圧に、重要な検査をするとのこと。結果は来月とのこと。普通人なら、めまいがするほどの降圧剤が効かないらしい。私としては、高めのほうが調子いいんだけど。薬をひとつ変える。降圧剤はそのまま。
晴れ。
●早朝、5丁目の丘へ散歩に連れ出される。夢見ごこちのとき、下駄箱を開ける音で目が覚めた。散歩に出かけるからと。一人では危ないので、飛び起きてお供。よく晴れて、暖かい日で幸いした。
●洋子さんから電話。お元気で変わりない様子で安心。
曇り。冷え込む。
●年賀状を作る。年賀用の俳句を作るが、まだどれにするか決めていない。
今年は、することを済ませて掃除にかかろう。
●ヒアシンスの芽が3センチほどに。
ヒアシンスと言えば、いつも立原道造の「ヒアシンスハウス」を思い出す。彼の設計した小さい家。
晴れ。
●里の妹が柿を送ってくる。美味しくなるとカラスが失敬していくそうだ。
柿の木は折れやすいので、登って柿を採ってはダメ、と言われていた。竹筈で採るが、ひとつひとつ採るのも一苦労。
晴れ。
●花冠発行所のブログにインターネット俳句センターのトップページにあったアドレスをまとめて掲載する。今のところ、ブログで間に合う。
https://blog.goo.ne.jp/kakan100
●パンジーを植える。空いた鉢とプランターそれぞれ一つに植えた。鉢は、パステル画のようなはなの配色に。プランターは土隠し。
金魚草が良く咲く。気に入った色を吟味して選んだので、十分自己満足。
曇り。すこし暖かい。
●2019年花冠月例句会の銅賞以上の入賞の方々(結果として投句者全員)に、その方が今年取られた最高位の賞に対してささやかながら、賞品(信之・正子の俳句はがきとコーヒー)を送った。こども俳句で頑張っている生徒さんたちには、モロゾフのお菓子を送った。発送を済ませ、ほっとした。
寄付同様に納金されたかたがたのことが気になるが、またあとで。
●蟹をくれた友人に梅干しのお返しをしたが、梅干しがおいしくてたまらない、という。今は梅干しが喜ばれる時代。
●日吉の東急で、「銀座菊乃舎の吹き寄せ」をチラ見。今の季節はどんなのかと見たら、「ふくろう」と題して、枯れ色のお菓子がたくさん。金平糖などオレンジぽい枯れ葉色。熱いお茶が欲しい。
2019年12月月例句会が終わりました。今年の月例句会からは多くの秀句が生まれ、うれしく思っています。
ささやかですが、月例句会の銅賞以上に入賞された方々(結果として全員になりました)に、賞品を送らせていただきましたので、ご笑納ください。2019年に、その方がとられた最高位の賞に対して送らせていただきました。
なお、受け取られましたら、下のコメント欄にその旨お書きください。よろしくお願いします。(花冠主宰 高橋正子)
2019年 月例ネット句会金賞俳句
〇2019年は、令和元年となり、豪雨や台風による甚大な被害
があり、気候についてこれほど広く世界でも問題になった年はなかったように思います。
月例ネット句会の各月の金賞をまとめました。まとめてお読みになったご感想はいかかでしょうか。
〇今年一年の月例ネット句会を振り返ってのご感想があれば、下のコメント欄にお書きください。また、金賞俳句の中で、特にお好きな句を一つ、句の前の番号でお書きください。
[1月]
①七草の真白きものより刻みゆく/祝恵子
七草は正月七日、七種類の若菜を粥に炊きものとは、菘かすずしろのことであろう。真白き゜ものを先に刻むことで、なにかしら神事めいた気持ちになる。新年の始めの清潔感のある句だ。(高橋正子)
[2月]
②豆を撒く雨の匂いの闇やわらか/柳原美知子
豆撒きの夜は、節分の夜は、雨である。その雨の匂いがやわらかい。立春となる前夜の雨の闇。雨の匂いのする闇に、いち早く春の匂いを感じ取った。(高橋正子)
[3月]
③遅き日や暮れて賑わう一輪車/桑本栄太郎
春になると、日暮れの遅さを感じるようになる。放課後、広場などに小学生が集まってきて、一輪車を賑やかに楽しんでいる。華麗に乗りこなす子もいれば、初歩の子もいる。日が伸びてくれば子どもたちの外での生活が楽しくなる。(高橋正子)
[4月]
④花見船声もろ共に降ろしけり/小口泰與
「花見」のいい風景を捉えた句だ。上五の「花見船」が一句の主題で、「声もろ共に降ろしけり」と一気に詠み終えたところが見事で、本人の日頃の精進を称えたい。(高橋信之)
[5月]
⑤麦秋の車窓となりぬ近江富士/桑本栄太郎
詠まれた景色がすばらしい。近江富士は、三上山の愛称で、東海道新幹線の車窓からも眺められる。平野の中の独立峰は標高432mの低山。麦秋の野が広がる向こうに近江富士はなだらかな山稜をもって立っている。車窓が額縁になり、爽やかな麦秋の景色が楽しめる。(高橋正子)
[6月]
⑥茹でたての淡竹真白くさくさく食む/柳原美知子
淡竹(はちく)は、竹の一種であるが、孟宗竹よりも灰汁が少なく、皮を剥くと白、或いは薄い緑の幹が現れる。白いものほど若く柔らかい。真白く茹でた淡竹は、初夏、さくさくと爽やかに食べたいものだ。(高橋正子)
[7月]
⑦蓮池に雲間の空の青ひろげ/柳原美知子
蓮池の葉の隙間に空が映っている。その空は、青空に小さな雲が浮かんでいて、雲が流れて次第に青い空がひろがる。それが、モネの睡蓮の画のようになる。睡蓮画を見ているようだ。(高橋正子)
[8月]
⑧稲穂出て朝の光に総立ちに/柳原美知子
稲穂が出始める季節。出穂のときは、穂はまだまっすぐだ。朝の光に、われもわれもと背伸びをするかのように、総立ちになる。歓喜で朝を迎えている。これからの実りが楽しみだ。(高橋正子)
[9月]
⑨爽やかや渓流の音身の内に/小口泰與
渓流にしばらく佇むと、渓流の音が身の内に沁みこんで来るような気がする。自身が渓流と一つになったような感覚。無理なく素直に爽やかさが詠まれた。(高橋正子)
[10月]
⑩秋燕や朝の光に群れて飛ぶ/多田有花
夏の間、巣を作り、子育てに忙しかった燕も秋には、大海をわたり南へと旅立つ。旅立ちの前に、集まり群れ飛ぶ姿が、朝の光に眩しい。間もなく去ってゆくことを思うと淋しい。(高橋正子)
[11月]
⑪大空に星の輝き冬立てる/高橋秀之
冬立つ日。大空に星が輝き、なんとも晴れやかな冬立つ日となった。厳しい寒さが訪れる冬に向かう第一日が曇りなく大らかであるのがいい。(高橋正子)
[12月]
⑫湧水飲む雑木落葉をぬらしつつ/柳原美知子
雑木落葉の季節が「湧水飲む」という人との関わりで、あたたかく深いものになっている。「ぬらしつつ」は臨場感がある。(高橋正子)
晴れ。
月例ネット句会2019年の金賞をまとめた記事をアップ。一年を振り返っての感想をかいてもらう。
https://blog.goo.ne.jp/kakan02d/