2月7日(金)


晴れ。

●昨日、今日と寒波。寒いけれど、この寒さ心地よさがある。天気予報から晴れ、曇りなどの予報が無くなるとのこと。

●新型コロナウィルス肺炎が中国の武漢から流行るが、WHOの会長(エチオピア出身)の最初の宣言は、素人ながら大丈夫かなと気になった。中国配慮ではないのかな、と言う印象だった。感染はどんどん広がっている。スーパーも薬局も、コープもマスクが品切れ。わが家のストックもあと数枚。こうなれば、手洗いをしっかりするしかない。

2月4日(火)


曇り。立春。

噴く湯気の止まりし中に茶碗蒸し    正子
日当たりに元気ないろのサイネリア   正子
ヒアシンスの蕾伸び立ち色ほのと    正子
青空に触れて今年の梅真白       正子
梅つばき屋敷木立のなかにあり     正子
節分の豆を撒く声どこにもなし     正子
立春の朝のガラス戸水色に       正子
立春の朝は水より覚むごとし      正子

●昨日は節分で快晴。信之先生が散歩に行くのでお供。5丁目の丘一体を歩く。休憩なしで1時間ほど歩く。梅が満開。帰りはなるべく下り道を選ぶ。畑だったところにアパートがずいぶん建っている。下り道は、また景色が違って見える。桜の木がある家を2、3件覚えておく。屋敷うちの桜もいい。辛夷のある家も覚える。
家の近くのファミマで巻きずしと、かき揚げそばを買って昼食にした。そばのかけつゆは、ジェリー状であたためるとおつゆになる。

●今日は立春。昨年の医療費を調べたら、私ひとりで11万円以上。歯科、循環器科、内視鏡検査、がん治療後の検査や投薬。通院に忙しかった一年だった。確定申告で医療費控除を申請する準備を始めた。

●2月月例ネット句会投句ご案内●


●2月月例ネット句会投句ご案内●
①投句:当季雑詠(冬の句・春の句)3句
②投句期間:2020年2月3日(月)午前6時~2020年2月9日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:2月9日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:2月10日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、2月10日(月)正午~2月13日(木)午後6時

○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之

1月24日(金)


曇り。3月のような暖かさ。

雨あとの枯草赤み帯びいたり  正子
洗いても芹の根土の色であり  正子
野の川に少女遊びの芹を採り  正子
芹採りて束ねて父への土産なる 正子

●先日、紀伊国屋で二年生イソップ童話、二年生アンデルセン童話、二年生グリム童話(各偕成社刊)と『からすのがっこう』『空いろのたね』(光村書店刊)を買って来て袋のまま。昨夜、袋ごと寝床に運んでそれらを読んだ。こんな話があったかしらん、と思う話もある。

1月21日(火)


快晴

●「俳壇」2月号の俳壇賞選考経緯を読む。
応募30句そろえるためには、結局実力がいるようだ。粒がそろわない。無理な表現が出てくる。30句の内、4,5句がダメで実力が出ているようだ。

●自由な投句箱16日~20日の選とコメント。今日より、21日~31日になる。

●子規新報(第2巻76号2020年1月15日発行)が届く。酒井黙禅特集。松山のホトトギスの大御所で38歳で日赤の病院長をされたと学生時代に聞いたが、1948年に辞任されている。私は、それから17年ほどして、臥風先生の句会に出るようになったが、臥風先生は、石楠であったから、批判的な話が時々出た。

●子規新報の同号に、「佐多岬の石蕗の花」として、青木克人氏が、坪内稔典氏のふるさと家のことを書かれている。これを読むと、稔典さんは、自分の本心ではなく、ああいう句を作る必要があったからと作ったと思われた。その「必要」を私が感じたのは、私が田舎に育ったからわかることである。本心を隠すと人はやがて、自分でも本心がわからなくなる。

1月20日(月)


快晴
紅梅に青空いつもと思うなり    正子
灰ねずの辛夷花芽丘にあり     正子
やぶ椿折りたき枝の遠すぎる    正子
西空は明星光る寒の暮       正子
山寺の僧に教わる三十三才     正子
茎漬に飯の湯気さえ白かりき    正子
しゃりしゃりとみぞれ降る中街へ行く 正子
駅までの百歩みぞれに傘ひらく   正子
みぞれ降る音に芽吹きぬ活け柳   正子

●信之先生を連れ出し、鯛ケ崎から5丁目の丘を散策。1時間。森戸原第二公園で休憩。持参のコーヒーを飲む。私は、紙コップに入れたコーヒーを手からすべらし落としてしまった。わずかに残ったのを水筒から飲む。枯れ木に小鳥。目白ではないが、目白に似る。双眼鏡が欲しい。

●鷦鷯・三十三才(みそさざい)の声を初めて聞いたのは、愛媛県の出石寺。早春、ミツマタの花が咲く雲海の上の寺に着くや、杉の木のてっぺんで弾むように鳴く鳥。挨拶よりは先に、あの鳥は?と出迎えの若い僧に聞く。さらりと「みそさざい」といって寒そうな衣を翻し、すたすた玄関へと案内してくれた。この鳥の季語は冬。里に下りているのが冬のようだ。春は山にいる。みそさざいは山で出会いたい。その時の季語は春がいい。

●元希の誕生日プレゼントを何にするか。クリスマスは本人の好きな消防隊のレゴ。去年は地球儀にして、たぶんくるくる回るからか、大いに喜んだ様子。今年は、星座望遠鏡か、天体望遠鏡かと、ネットで探す。

1月16日(木)


晴れ。

●今日は、私の高血圧症について、ドクターからは、多分間違いなく原発性アルドステロン症と思うと言われていたが、スクリーニングでひっかって、精密検査結果では、普通の高血圧症ということになった。

●15日には、お年玉年賀はがきの当選番号があると思って調べたが、抽選は日曜日の19日だった。年賀状が片付かない。

●自由な投句箱の選とコメント、昨日までのが終わる。ネットは一度スムーズに動かなくなると、のちのち影響が出る。

1月月例ネット句会/入賞発表


■2020年1月月例ネット句会■
■入賞発表/2020年1月12日

【金賞】
06.寒梅の日暮れても紅失わず/小口泰與
寒中とは言え、日差しが少しずつ明るくなっている。日暮れても寒紅梅の紅が残り、いきいきと紅を発している。暮れ残る紅に春の気配がのぞくのである。(高橋正子)

【銀賞/2句】
17.真っ直ぐに差し込む朝日注連飾り/高橋秀之
年が改まり、注連飾りへ真っ直ぐに、まっさらな朝日が差し込む。ゆがまず、まっすぐ差す新年の朝日に今年一年の勢いを見る思いだ。(高橋正子)

37.たらの芽の香のみずみずし里帰り/高橋句美子
たらの芽は早春のものであるが、温室栽培もあって、店頭に出回っている。里帰りの折、店頭であろう、たらの芽を見つけ、みずみずしさに驚いた。話を聞くと、夫の里への里帰りとのこと。(高橋正子)

【銅賞/3句】
21.葉牡丹の照り翳りつつ色深む/藤田洋子
葉牡丹は、正月の花として、また、冬の花壇を彩る花として、身近に親しい。冬の日が照り、翳りするなかで、その色を深めて、味わい深い色になる。「照り翳りつつ」は、葉牡丹の渦巻きの様子にも重なり、よい観照だ。(高橋正子)

31.清流へ影も落とさず冬椿/柳原美知子
清流の流れの上に咲く冬椿。冬の貴重な赤い花であるが、日の具合であろう、流れには影が映し出されない。一幅の澄明な画を見るような句だ。(高橋正子)

24.バスを待つ園児の列に寒雀/西村友宏
バスを待っている園児の列に、怖気もしないで、寒雀が寄ってきた。園児たちを仲間とでも思っているのか。園児と寒雀の様子がかわいらしい。(高橋正子)

【高橋信之特選/7句】
06.寒梅の日暮れても紅失わず/小口泰與
寒中に咲く梅の香りと薄暮にも浮かび上がる紅の色に心安らぐひとときです。厳寒の中にも春遠からじの思いがします。 (柳原美知子)

17.真っ直ぐに差し込む朝日注連飾り/高橋秀之
新年を迎える門戸に注連飾り。その特別な神聖さに注がれる「真っ直ぐな朝日」が、明るく清々しい年の始まりを感じさせてくれます。(藤田洋子)
玄関のしめ飾りに快晴の朝日が差し込む。今年一年の良きことが約束される風景である。 (古田敬二)

21.葉牡丹の照り翳りつつ色深む/藤田洋子
24.バスを待つ園児の列に寒雀/西村友宏
30.探梅のはじめどの枝も蕾なる/高橋正子
37.たらの芽の香のみずみずし里帰り/高橋句美子
39.冬苺の大福並ぶ祝日に/高椅句美子 
俳句らしい面白味のある句だ。中7の「大福」が「並ぶ」と言ったところががいい。下五に置いた「祝日」も一句を引き締めている。(高橋信之)

【高橋正子特選/7句】
06.寒梅の日暮れても紅失わず/小口泰與
10.餅花を加えし生花玄関に/祝恵子
17.真っ直ぐに差し込む朝日注連飾り/高橋秀之
21.葉牡丹の照り翳りつつ色深む/藤田洋子
24.バスを待つ園児の列に寒雀/西村友宏
31.清流へ影も落とさず冬椿/柳原美知子
37.たらの芽の香のみずみずし里帰り/高橋句美子

【入選/13句】
13.冬耕や八十路の鍬を振る朝(あした)/古田敬二
傘寿を迎えてもなお元気に農作業に従事される姿を冬耕に籠めた。お元気で何よりです。(廣田洋一)

20.松明けて道後に軽き下駄の音/藤田洋子
道後温泉の、正月には少なくなっていたお客様も松明けと共に普段の様子に戻りました。入浴客の軽やかな下駄の音が心地良い。 (桑本栄太郎)
正月の休みも終わり観光客も去り市井の人達の普段の生活が始まった様子が素敵に詠まれています。好きな句です。 (小口泰與)
お正月気分がまだ残るころです。道後温泉に行き交う人の下駄の音でしょうか、何だか懐かしいです。 (祝恵子)

38.七草粥の一つひとつが小さな葉/高橋句美子
七草粥は文字通り七つの草があるので賑やかに見えますが、実はその一つひとつは小さな葉という当たり前のことに焦点をあてると、その一つひとつの葉が何かが気になるところです。 (高橋秀之)

01.傘をさす児童の列の七日かな/桑本栄太郎
休み明け、新学期が始まる子どもたちを見守る優しい眼差しを感じつつ、松明けて戻る日常へのふとした安堵感も思われます。 (藤田洋子)

33.夫に供う寒の水飲む愛猫よ/柳原美知子
ご訃報驚くばかりです。謹んでご主人様のご冥福をお祈り申し上げます。お悲しみの中、愛猫の存在にひとときの安らぎを感じます。どうぞご自愛くださいますように。 (藤田洋子)

35.寒椿一輪咲きたる八幡宮/廣田洋一
境内の澄んだ空気の中、寒椿の鮮やかな花の姿が目に浮かびます。一輪こその存在感と美しさです。
(藤田洋子)

02.てらてらと路面光りぬ寒の雨/桑本栄太郎
04.深葱や赤城の風の太きにて/小口泰與
05.入相の日矢貫通の大白鳥/小口泰與
07.寒中の夜の嵐が過ぎし朝/多田有花
08.鮮やかに新春の空へ虹かかる/多田有花
11.お正月赤子に絵付きの箸袋/祝恵子
36.撒く餌に声を上げたる百合?/廣田洋一

■選者詠/高橋信之
25.丘上る頭上寒空あおあおと
26.寒椿咲くその一輪が吾を向く
27.晴れの日の明るい冬日を浴びている

■選者詠/高橋正子
28.街筋の向こう大きく寒満月
29.水仙に日の影濃ゆし咲き揃い
30.探梅のはじめどの枝も蕾なる
「はじめ」こそ蕾の枝を見る探梅も、いつかは蕾の中に咲く一輪、二輪に出会う期待感を抱かせてくれます。やがて、無数の蕾の開花する時を思い、寒気の最中にも明るい春の兆しを感じます。 (藤田洋子)

■互選高点句
●最高点(同点2句/6点)
20.松明けて道後に軽き下駄の音/藤田洋子
26.寒椿咲くその一輪が吾を向く/高橋信之

※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も一点として加算されています。
(集計/高橋正子)
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