小雨。
●外に置いているヒアシンスの蕾にそれらしい色が付く。
明るくて深い 現代語による俳句を。よい生活から よい俳句を。
小雨。
●外に置いているヒアシンスの蕾にそれらしい色が付く。
曇り。
快晴
●「俳壇」2月号の俳壇賞選考経緯を読む。
応募30句そろえるためには、結局実力がいるようだ。粒がそろわない。無理な表現が出てくる。30句の内、4,5句がダメで実力が出ているようだ。
●自由な投句箱16日~20日の選とコメント。今日より、21日~31日になる。
●子規新報(第2巻76号2020年1月15日発行)が届く。酒井黙禅特集。松山のホトトギスの大御所で38歳で日赤の病院長をされたと学生時代に聞いたが、1948年に辞任されている。私は、それから17年ほどして、臥風先生の句会に出るようになったが、臥風先生は、石楠であったから、批判的な話が時々出た。
●子規新報の同号に、「佐多岬の石蕗の花」として、青木克人氏が、坪内稔典氏のふるさと家のことを書かれている。これを読むと、稔典さんは、自分の本心ではなく、ああいう句を作る必要があったからと作ったと思われた。その「必要」を私が感じたのは、私が田舎に育ったからわかることである。本心を隠すと人はやがて、自分でも本心がわからなくなる。
快晴
紅梅に青空いつもと思うなり 正子
灰ねずの辛夷花芽丘にあり 正子
やぶ椿折りたき枝の遠すぎる 正子
西空は明星光る寒の暮 正子
山寺の僧に教わる三十三才 正子
茎漬に飯の湯気さえ白かりき 正子
しゃりしゃりとみぞれ降る中街へ行く 正子
駅までの百歩みぞれに傘ひらく 正子
みぞれ降る音に芽吹きぬ活け柳 正子
●信之先生を連れ出し、鯛ケ崎から5丁目の丘を散策。1時間。森戸原第二公園で休憩。持参のコーヒーを飲む。私は、紙コップに入れたコーヒーを手からすべらし落としてしまった。わずかに残ったのを水筒から飲む。枯れ木に小鳥。目白ではないが、目白に似る。双眼鏡が欲しい。
●鷦鷯・三十三才(みそさざい)の声を初めて聞いたのは、愛媛県の出石寺。早春、ミツマタの花が咲く雲海の上の寺に着くや、杉の木のてっぺんで弾むように鳴く鳥。挨拶よりは先に、あの鳥は?と出迎えの若い僧に聞く。さらりと「みそさざい」といって寒そうな衣を翻し、すたすた玄関へと案内してくれた。この鳥の季語は冬。里に下りているのが冬のようだ。春は山にいる。みそさざいは山で出会いたい。その時の季語は春がいい。
●元希の誕生日プレゼントを何にするか。クリスマスは本人の好きな消防隊のレゴ。去年は地球儀にして、たぶんくるくる回るからか、大いに喜んだ様子。今年は、星座望遠鏡か、天体望遠鏡かと、ネットで探す。
晴れ。
●今日は、私の高血圧症について、ドクターからは、多分間違いなく原発性アルドステロン症と思うと言われていたが、スクリーニングでひっかって、精密検査結果では、普通の高血圧症ということになった。
●15日には、お年玉年賀はがきの当選番号があると思って調べたが、抽選は日曜日の19日だった。年賀状が片付かない。
●自由な投句箱の選とコメント、昨日までのが終わる。ネットは一度スムーズに動かなくなると、のちのち影響が出る。
■2020年1月月例ネット句会■
■入賞発表/2020年1月12日
【金賞】
06.寒梅の日暮れても紅失わず/小口泰與
寒中とは言え、日差しが少しずつ明るくなっている。日暮れても寒紅梅の紅が残り、いきいきと紅を発している。暮れ残る紅に春の気配がのぞくのである。(高橋正子)
【銀賞/2句】
17.真っ直ぐに差し込む朝日注連飾り/高橋秀之
年が改まり、注連飾りへ真っ直ぐに、まっさらな朝日が差し込む。ゆがまず、まっすぐ差す新年の朝日に今年一年の勢いを見る思いだ。(高橋正子)
37.たらの芽の香のみずみずし里帰り/高橋句美子
たらの芽は早春のものであるが、温室栽培もあって、店頭に出回っている。里帰りの折、店頭であろう、たらの芽を見つけ、みずみずしさに驚いた。話を聞くと、夫の里への里帰りとのこと。(高橋正子)
【銅賞/3句】
21.葉牡丹の照り翳りつつ色深む/藤田洋子
葉牡丹は、正月の花として、また、冬の花壇を彩る花として、身近に親しい。冬の日が照り、翳りするなかで、その色を深めて、味わい深い色になる。「照り翳りつつ」は、葉牡丹の渦巻きの様子にも重なり、よい観照だ。(高橋正子)
31.清流へ影も落とさず冬椿/柳原美知子
清流の流れの上に咲く冬椿。冬の貴重な赤い花であるが、日の具合であろう、流れには影が映し出されない。一幅の澄明な画を見るような句だ。(高橋正子)
24.バスを待つ園児の列に寒雀/西村友宏
バスを待っている園児の列に、怖気もしないで、寒雀が寄ってきた。園児たちを仲間とでも思っているのか。園児と寒雀の様子がかわいらしい。(高橋正子)
【高橋信之特選/7句】
06.寒梅の日暮れても紅失わず/小口泰與
寒中に咲く梅の香りと薄暮にも浮かび上がる紅の色に心安らぐひとときです。厳寒の中にも春遠からじの思いがします。 (柳原美知子)
17.真っ直ぐに差し込む朝日注連飾り/高橋秀之
新年を迎える門戸に注連飾り。その特別な神聖さに注がれる「真っ直ぐな朝日」が、明るく清々しい年の始まりを感じさせてくれます。(藤田洋子)
玄関のしめ飾りに快晴の朝日が差し込む。今年一年の良きことが約束される風景である。 (古田敬二)
21.葉牡丹の照り翳りつつ色深む/藤田洋子
24.バスを待つ園児の列に寒雀/西村友宏
30.探梅のはじめどの枝も蕾なる/高橋正子
37.たらの芽の香のみずみずし里帰り/高橋句美子
39.冬苺の大福並ぶ祝日に/高椅句美子
俳句らしい面白味のある句だ。中7の「大福」が「並ぶ」と言ったところががいい。下五に置いた「祝日」も一句を引き締めている。(高橋信之)
【高橋正子特選/7句】
06.寒梅の日暮れても紅失わず/小口泰與
10.餅花を加えし生花玄関に/祝恵子
17.真っ直ぐに差し込む朝日注連飾り/高橋秀之
21.葉牡丹の照り翳りつつ色深む/藤田洋子
24.バスを待つ園児の列に寒雀/西村友宏
31.清流へ影も落とさず冬椿/柳原美知子
37.たらの芽の香のみずみずし里帰り/高橋句美子
【入選/13句】
13.冬耕や八十路の鍬を振る朝(あした)/古田敬二
傘寿を迎えてもなお元気に農作業に従事される姿を冬耕に籠めた。お元気で何よりです。(廣田洋一)
20.松明けて道後に軽き下駄の音/藤田洋子
道後温泉の、正月には少なくなっていたお客様も松明けと共に普段の様子に戻りました。入浴客の軽やかな下駄の音が心地良い。 (桑本栄太郎)
正月の休みも終わり観光客も去り市井の人達の普段の生活が始まった様子が素敵に詠まれています。好きな句です。 (小口泰與)
お正月気分がまだ残るころです。道後温泉に行き交う人の下駄の音でしょうか、何だか懐かしいです。 (祝恵子)
38.七草粥の一つひとつが小さな葉/高橋句美子
七草粥は文字通り七つの草があるので賑やかに見えますが、実はその一つひとつは小さな葉という当たり前のことに焦点をあてると、その一つひとつの葉が何かが気になるところです。 (高橋秀之)
01.傘をさす児童の列の七日かな/桑本栄太郎
休み明け、新学期が始まる子どもたちを見守る優しい眼差しを感じつつ、松明けて戻る日常へのふとした安堵感も思われます。 (藤田洋子)
33.夫に供う寒の水飲む愛猫よ/柳原美知子
ご訃報驚くばかりです。謹んでご主人様のご冥福をお祈り申し上げます。お悲しみの中、愛猫の存在にひとときの安らぎを感じます。どうぞご自愛くださいますように。 (藤田洋子)
35.寒椿一輪咲きたる八幡宮/廣田洋一
境内の澄んだ空気の中、寒椿の鮮やかな花の姿が目に浮かびます。一輪こその存在感と美しさです。
(藤田洋子)
02.てらてらと路面光りぬ寒の雨/桑本栄太郎
04.深葱や赤城の風の太きにて/小口泰與
05.入相の日矢貫通の大白鳥/小口泰與
07.寒中の夜の嵐が過ぎし朝/多田有花
08.鮮やかに新春の空へ虹かかる/多田有花
11.お正月赤子に絵付きの箸袋/祝恵子
36.撒く餌に声を上げたる百合?/廣田洋一
■選者詠/高橋信之
25.丘上る頭上寒空あおあおと
26.寒椿咲くその一輪が吾を向く
27.晴れの日の明るい冬日を浴びている
■選者詠/高橋正子
28.街筋の向こう大きく寒満月
29.水仙に日の影濃ゆし咲き揃い
30.探梅のはじめどの枝も蕾なる
「はじめ」こそ蕾の枝を見る探梅も、いつかは蕾の中に咲く一輪、二輪に出会う期待感を抱かせてくれます。やがて、無数の蕾の開花する時を思い、寒気の最中にも明るい春の兆しを感じます。 (藤田洋子)
■互選高点句
●最高点(同点2句/6点)
20.松明けて道後に軽き下駄の音/藤田洋子
26.寒椿咲くその一輪が吾を向く/高橋信之
※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も一点として加算されています。
(集計/高橋正子)
※コメントのない句にコメントをお願いします。
■1月月例ネット句清記
2020年1月12日
13 名39句
01.傘をさす児童の列の七日かな
02..てらてらと路面光りぬ寒の雨
03.蝋梅のはにかみながら膨らめり
04.深葱や赤城の風の太きにて
05.入相の日矢貫通の大白鳥
06.寒梅の日暮れても紅失わず
07.寒中の夜の嵐が過ぎし朝
08.鮮やかに新春の空へ虹かかる
09.晩冬や倉庫すっきり片付ける
10.餅花を加えし生花玄関に
11.お正月赤子に絵付きの箸袋
12.竹ボーキ音させ落葉寄せてゆく
13.冬耕や八十路の鍬を振る朝(あした)
14.陸奥からの干支の鼠の年賀状
15.ラガーマンおりかさなりてトライする
16.ネット配信のカウントダウンで年明ける
17.真っ直ぐに差し込む朝日注連飾り
18.新しい暦に置き換え初仕事
19.松明けてはっと大きな月上る
20.松明けて道後に軽き下駄の音
21.葉牡丹の照り翳りつつ色深む
22.講談の妙技に打たれ初笑い
23.初仕事キー打つ音も心地よき
24.バスを待つ園児の列に寒雀
25.丘上る頭上寒空あおあおと
26.寒椿咲くその一輪が吾を向く
27.晴れの日の明るい冬日を浴びている
28.街筋の向こう大きく寒満月
29.水仙に日の影濃ゆし咲き揃い
30.探梅のはじめどの枝も蕾なる
31.清流へ影も落とさず冬椿
32.夫永遠にこのオリオンの煌めきへ
33.夫に供う寒の水飲む愛猫よ
34.羽二重の花弁広げ寒牡丹
35.寒椿一輪咲きたる八幡宮
36.撒く餌に声を上げたる百合?
37.たらの芽の香のみずみずし里帰り
38.七草粥の一つひとつが小さな葉
39.冬苺の大福並ぶ祝日に
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
晴れ。
珠のごとく晴れし青空寒紅梅 正子
やぶ椿畑を隔て木々隔て 正子
やぶ椿開ききらずにあまた咲き 正子
金の蕊をぴんと張りつめ寒椿 正子
寒中のしじまの一つ六畳間 正子
とっぷりと暮れてストーブの赤々燃え 正子
マウンドの丸みをあるく寒最中 正子
冬すみれ紫多く植えられし 正子
●書店のくじでバス旅行が当たる。南房総の濃溝の滝と浜焼き食べ放題。濃溝の滝はジブリみたいで幻想的で人気沸騰中とか。朝7時武蔵小杉出発、帰着午後7時とある。滝は魅力だけど、多分、行かない。7000円相当みたいだけど、図書券の方がよかったよ~。
●下田寿司からお誕生月サービスの案内。注文すれば、茶碗蒸しをサービスとのこと。
●ブレーカーを新しくしたばかりなのに、またダイニングルートの電気がつかない。1時間ばかりして自然に復旧。前と変わらす。原因不明。これで午前中は時間をつぶす。あきらめて信之先生を散歩に連れ出す。
●天気は上々。句会も近いし、久しぶりに信之先生を鯛ケ崎公園の丘へ。家を出るなり、どこか喫茶店はないかと。めったに歩かないので、わざと坂道を選ぶ。丘からは、みなとみらいのランドマークタワーが見える。道すがらのお屋敷に寒椿、また違うお屋敷の庭に紅梅。公園の上に藪椿。往復1時間程度。
●ちらし寿司を作る。句美子がふるさと納税でもらった杉のわっぱがあるのを思い出す。このわっぱ、秋には杉の匂いが強くて使えそうになかったが、匂いもかなり抜けて、これなら使えそう。用心のためにラップを敷いて寿司をいれる。
晴れ。
●アップルパイを焼く。黍砂糖で林檎を煮る。砂糖は目分量で入れたが、我ながら見事な甘み。パイ生地はコープのもの。職場の友人が訪ねてきたので出来立てを持って帰ってもらう。
●小1の孫の元希は、手紙が来るのを面白がって待っているらしいので、寒中見舞いの手紙を出す。
「寒中おみまいもうしあげます。北風がぴゅうぴゅうふくけど、元気ですごそうね。」と。漢字にはルビ。
ゆうびんごっこの遊び相手のようでもある。大人の方は、最近、寒中見舞いの葉書をだすことがなくなった。
雨、のち曇り。ときどき日差し。
●雨は雪になりそうだったが、昼から上がる。
●ダイニング経路のブレーカーを新しくする。去年の秋から数度、年末にも、この経路だけ、5時間から20分ぐらい、電気がつかなくなることがあった。一度電気屋さんが点検に来たが、なんでもないと言っていた。素人には、詳しいことは説明しない。しつこく聞くと、ブレーカーの感度が良すぎる、あるいは油煙で汚れている、あるいは古くなっている、のが原因らしい。