晴れ。天皇誕生日の振替休日。
かたまりて菫咲く家火事のあと 正子
ぞくぞくと辛夷の蕾光りだす 正子
白を少し離れ辛夷の花の色 正子
白い椿赤い椿が猛者のごと 正子
●冷凍里芋一袋とするめ一杯を炊き合わす。里芋の煮っ転がしのあの黒さはどのようにしてつくるのか不思議だったが、今回は、写真でよく見る煮っ転がしの色になった。
明るくて深い 現代語による俳句を。よい生活から よい俳句を。
晴れ。天皇誕生日の振替休日。
かたまりて菫咲く家火事のあと 正子
ぞくぞくと辛夷の蕾光りだす 正子
白を少し離れ辛夷の花の色 正子
白い椿赤い椿が猛者のごと 正子
●冷凍里芋一袋とするめ一杯を炊き合わす。里芋の煮っ転がしのあの黒さはどのようにしてつくるのか不思議だったが、今回は、写真でよく見る煮っ転がしの色になった。
晴れ。
万作や冠雪の富士きびしかり 正子
青霞みなとみらいにビル一基 正子
三合の米研ぐとくべつ春浅し 正子
5丁目の丘へ散歩。5丁目の端にあたる坂を下りていたとき、富士山の頂上が見えるのに初めて気付いた。富士の頂上は厳しい白に覆われている。この辺では大倉山の梅林へ行く丘、グリーンラインの川和町の駅ホームから富士山頂が見える。その姿はほぼ同じ。
今、富士山は西に見える。この感覚がいまだ咄嗟につかめない。愛媛に暮らしたとき富士山は、みえないがらも東の方に存在している感覚だった。
●万作の花を押し花に。先日摘んだ紅花万作とすみれの押し花ができた。
●夕方句美子がフルーツとマスクを持ってきてくれた。家にはM3のマスクが5枚あるのを確かめた。おにぎりを作るため久しぶりに米を3合研いだ。いつもは多くて2合、普段は1合。1合ながら洗い米にしているのでちゃんと美味しい。
春一番が吹く。
5丁目の丘を散歩。
笹を吹く風にうぐいす笹鳴きす 正子
木の実植う林のさまを思いつつ 正子
速打てるわが脈若草萌え出だす 正子
万作のまこと四弁花つくづくと 正子
まんさくの紅花黄色庭園樹 正子
永き日の金柑かじる幼ならは 正子
晴れ。
大通り春のうららをダンプカー 正子
●俳句3月号が届く。奇数号なので花冠の広告が掲載される。あっと驚くこと。
名誉主宰 髙橋信之 編集人 髙橋句美子
とある。創刊者に高橋信之があるので、ここは、代表高橋正子に訂正してくださいと頼んだが、無視。私は広告主なんですが。なんだか、無視されやすい人間だとつくづく思う。句美子に見せると、「お母さんって、〇〇から無視されやすいよね。」
●俳句3月号の新刊案内に『俳諧の詩学』(川本皓嗣著/岩波書店2019年9月刊/)の紹介がある。
加賀乙彦著『私の芭蕉』の新刊も芭蕉の推敲課程を掘り下げた本らしい。
●頻脈が収まらず頭から血が引くような感じなので、かかりつけ医に電話。すぐ来院するようにと。ドクターいわく「なかなか難しいですね。」。一般的な降圧剤や狭心症の薬が合いすぎたり、効かなかったり。以前と同じ薬をもらい、症状が治まったので、夕方から仕事へ。
晴れ。
●表参道の伊藤病院に定期検査に行く日だったが、新型コロナ肺炎のことがあるし、来週にした。クルーズ船の乗客が80代の2人死亡のニュース。クルーズ船の感染者日々増加。神戸大学の感染症の専門医の動画を見たが、現在消されたもよう。真偽は別として、これを見ると、日本の社会の、俳句の世界でも、どこでも、起こっているようなことが、こんな場合も起こっているのかと思ってしまった。
●「自由な投句箱」を予約投稿に設定。
●Nychairを実際見てから買おうと思い、販売店をネットで探すと、横浜港に隣接したショッピングモールにある。いま横浜港に、近づくのはとつい思って出かけるのはよした。4月になったら行ってみよう。
●自分では気づいていないが、長いスパンで見ると、体調不良がつづいているのだろう。「今年はいい年にしましょう。」と年初めにドクターに言われ面食らったが、ドクターから見ればそうなんだろうと。
●アトラスの林誠司さんから先日のお礼状に対するお礼のはがき。句集出版へ頑張ってくださいと。句集を続けて贈呈されると、俳句に対してちょっと明るい気分になる。
薬があっていないのか、体調が悪い。家事は最小限に。仕事も休む。
●ブログの登録内容の確認や、設定を整理。
去年の4月は「自由な投句箱のブログ」とメールが外国人らしきに乗っ取られた。このブログを捨てて新しく作ってもよさそうだが、そうはいかない。
みんなの投句やその添削、コメントを捨てるわけにはいかず、奪還にエネルギーを使った。何日かかけて、最終奪還に成功したのは、パスワードの言語。英語列は使うべきではないという私の結論に。
●昨日は、薬で低血圧となったためか、一日体調不良でひたすら寝てすごす。
●木暮陶句郎さん(ひろそ火主宰)へ句集のお礼の返事。
木暮陶句郎句集『陶冶』より好きな句18句
陶房のわが座あたため去年今年
窯詰めを待つ大皿へ竹落葉
春愁の罅を持ちたる壺砕く
窯火燃ゆ汗の一粒一粒に
窯焚きを終へし火の香の髪洗ふ
下萌えて道鮮明に現るる
ふと耳がつめたくなっている泉
わが航も飛魚も隠岐目指すかな
蜻蛉来る朝日に羽根を洗ひつつ
冬立ちて雲は名前を失へる
馬の子の脚三角に立つ構へ
冬?飛べば紙切れ時化の海
初東風や音を一つにしたる森
窯小屋を遠巻きにして囀れる
轆轤場の朝の薄氷指で割る
果樹園の中のアトリエ小鳥来る
啄木鳥の使い果たせる森の音
夕菅の黄を太陽の黄が薄め
晴れ
●きのう歩いた5丁目。初めてのところのようでもあり、見覚えのある景色とも思えたので、今朝改めて、場所の確認も兼ねて散歩に出かけた。歩いてみれば、幾度も来た場所。逆のコースをとったこともあり、信之先生が一緒なので、歩いて帰れる体力があるかという心配が加わって一瞬パニックになっていた。今日はゆっくり歩いて家々の風景を頭に入れた。
●5丁目のライオンズマンションの植木に万作が数本ある。花がないときは、気づかなかった。このあたりを十数年歩いているが、気づいたのは昨日初めて。
晴れ
●昨日のラジオの読書案内。
加賀乙彦著『私の芭蕉』(講談社)が面白いらしい。