8月6日(木)


晴れ。原爆の日。

晴るる空けれど濁れる原爆忌     正子
皆午睡遠き蝉音を聞き集む      正子
 昔ライン川で 
空耳に蝉音湧きくるラインべり    正子

●今日の歩きは、URのコンフォール南日吉の中。芙蓉、槿、萩、紫式部の花がよく咲く。

●ちょっと頑張る癖があるようで、反省。「年寄りの冷や水」という諺があったなあ。
ほぼ同じ世代ながら、引っ越して来て原爆を知らない日本人に何人かであった。広島県生まれには、信じられないことだ。よその県ではどんな教育がされてきたのだろう。被爆二世の身ではあるが、原爆のことで落ち込むのはもうやめよう。数日前父のいた広島の被服廠の記事が朝日に載っていた。

8月5日(水)


曇りのち晴れ。

ほおずきの朱をくくりて盆の品    正子
一日の熱にトマトの真っ赤なる    正子
日の温みまだあるトマト一籠に    正子

●今夜は満月のようだった。

●生協の配達、葡萄、梨が不出来な感じ。産地変更とある。雨が多すぎたようだ。
尾花沢の西瓜は、お盆が近いだけあって、これまでで一番おいしい。暑くて果物に頼りがち。

●リハビリに行くが、今週、月火水金が病院とは。友人に子供のころのおけいこ通いみたいと言われる。歩くのは休み。

8月4日(火)


晴れ。

百合ひらく花粉の汚れひとつなく    正子
遠巻きの蝉音に耳の鋭く澄めり     正子
朝顔のくれいない白き雲が浮き     正子 

●すかし百合が咲く。今朝は5時半から2丁目を歩く。きっかり30分。6時ごろ日が昇った。

8月3日(月)


曇。8月1日に晴れたのが、梅雨明け。

●今朝の朝顔は大きめ。2丁目を歩く。このごろ予定時間がぴたりと合う。これには、信之先生も感心するくらい。そもそもはじめから少し余分に、途中とろとろしてもいいように時間をとって仕事なり、外出なりしている。最後を整えるためには、ゆるみや遊びが必要と思うようになった。

●昨日のラジオで「伝統文化ジャーナリスト」と呼ばれるジャーナリストがいることを初めて知った。東山文化についての講演だが、その中で、「伝統は引き継がれなければ伝統にならない。」と言っていた。それはそうだ。引き継ぐための苦労がある。伝統は古いとおもうかもしれないが、新しくしていかないと引き継がれない。それに、勝手な自論だが、伝統はらせん状に繋ぐべし。螺旋ということは、坪田譲治も言っていたと思う。

●花火について。今年はコロナのせいで、花火大会が中止になっている。花火の季語はもとは「秋」。送り火と関係している。私の「遠花火草に座り子供らと」の句評に洋子さんが、「初秋の・・云々」と書いてくれた。花火にある幾分の寂寥感は、やはり秋のものと思う。彼女の句評をうれしく思った。

●「緑さす」について。ものが緑がかってみえたり、単に感覚的にそう思えたりすることがある。外の木陰もそうであるが、家の中にいても外の緑を感じることがある。木々が周囲にしげっている昔ながらの家。昔の家でなくてもいいが。風が通り抜ければ、緑がさす感じになる。「笊にあげ緑さしたる冷そうめん」の有花さんの句評は、家内にさす緑であった。同じような経験をされたのかと思う。これもうれしい句評である。

8月1日(土)


晴れ。

●昨夜一雨降ったもよう。ベランダの朝顔が咲く。赤紫。久しぶりに晴れたので、マット類を洗濯。

●2丁目を歩く。まだ右脚に少し痛み。金蔵寺の西側の谷ではじめて蜩をきく。2丁目のお屋敷に青栗。

●8月月例ネット句会の案内をアップ。

●お中元を送ったついでに天一書房で『フィッジェラルド短編集』(新潮社)を買ってくる。黄色
一色の装丁。関西の店は、お中元配送の無料期間が月遅れのお盆にあわせている。柿安の佃煮と坂角のえびせん。

8月月例ネット句会ご案内


●8月月例ネット句会ご案内●
①投句:当季雑詠(夏の句・秋の句)3句
②投句期間:2020年8月3日(月)午前6時~2020年8月9日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:8月9日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:8月10日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、8月10日(月)正午~8月14日(木)午後6時

○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之

7月31日(金)


曇。

蓮巻葉みどりさやけく一葉のみ     正子
 今朝ラジオで尾瀬のたよりを聞く
はんごん草鳩待峠へ黄を乱し      正子

●西日本は梅雨が明けた。こちは8月梅雨明けとなりそう。昨日につづき、2丁目を歩く。西量寺は少し小高いところ。門から蓮の葉が見えたので石段を上る。藍色の火鉢数個を利用して蓮を植えていた。蓮の実と蕾があった。火鉢は檀家が集まったときなど使われていたものだろう。

●コロナで疲れたという手紙をもらう。疲れないようにするには、コロナが日常と思わなければいけない。マスクと手洗いの励行、これしか予防手段を持たない。N95のマスクがわが家に少々お守りのようにあるが、まだ出番ではなさそう。

7月30日(木)


曇。

ふうせんかずら茂るを分けて百合蕾  正子
百合蕾いまだ青きが空見上げ     正子
南風吹けば洗いぬ旅鞄        正子

●西光院から西量寺を通って2丁目の外周を歩く。40分ほどかかる。多分3000歩弱。西量寺の崖下に毎年おしろい花がたくさん咲いていたのに、今年は一本もない。どう気が変わられたのか。すぐ傍の空き地の柵に葛が絡ん蕾がついていると早合点、違う花。期待すればそのように見える。

●ベランダの朝顔に蕾がたくさんついた。少し色が見える。雪の下と間違えたベゴニアが白い花を咲かせる。日本には白を段階的に表す言葉がほんとにないので、とりあえずピュア・ホワイトと呼んでおく。

●高知を旅する二人づれの英語の会話に「Niyodo blue」という語が聞き取れた。仁淀川のみどりの深いブルーを指しているのか。今治タオルのストールに「瀬戸内ブルー」の色がある。実際見ないとその色は口では表現しがたい。歌枕のように地名を織り込んだ色の名前に旅情を誘われる。

7月29日(火)


曇り。
 日吉本町駅
駅前にふうせんかずらは吹かるるよ  正子
ふうせんかずら花は米粒ほど真白   正子

●ふうせんかずらの花がよく咲く。種を垣根からもらってきて蒔いたのがよく育っている。

●外科のリハビリに行く。今日は2回目。「リハビリはいつごろ終わりますか」と理学療法士の先生に聞こうとしたら、「治療計画書は、月一回書きますから。」と言われ、思わず言葉を呑んだ。当分続きそう。

●俳壇8月号が足りなくなったので、5冊追加注文したのが、昨日届いた。

●「くじら」8月号を恵贈される。小西昭夫さんの正岡子規だよりに永野孫柳の特集。松高の機関紙「星丘」の座談会「呉評越評」についてのいきさつがある。「石楠」と「雲母」の違いがあきらか。それを見ると今の俳壇の句は、肩がはっている。軟派なようでもリズムは硬派の印象を持たざるを得ない。