9月27日(日)

曇のち晴れ。
●プリンターの用紙を切らす。セブンでプリンター共用紙を、高いと思いつつも買う。この用紙は、印刷するだけではわからないが、鉛筆で絵を描くと書きやすい。この紙に散歩で採って来た葉っぱのなぞり描きをする。虫食いのところなんか特に様になってる。鉛筆は、TOMBOW MONORのB。数理学科慶應義塾大学の印がある。何に使う鉛筆かな?書きやすい。鉛筆はいいのを使うべしと思い知る。紙も。葉っぱのなぞり描きの絵は、くさぎの実と一緒に元希への手紙に入れた。
●夕方、句美子が来る。うさぎの上用と豆大福を持参。今年の中秋の名月は、10月1日。
●ベートーベンの4番を聞きながら『日の名残り』を読む。ダーリントン卿はドイツとの宥和政策をとったチェンバレンがモデルらしいと知る。原題の『The Remains of the Day』は、日暮れの前の光が残る時間ということ。もっとも美しい時間らしい。そうなれば、『ベニスに死す』で使われたマーラーの5番を思い出す。
『日の名残り』を読むうちに、「ベルサイユ条約」をあらまし知らねばならないことになる。ベルサイユ条約はドイツに厳しすぎた。なんだかだで、結局ヒットラーが出てくるようになる。世界のグローバル化が言われて、最近は、私の頭では理解できない第1次世界大戦のことはほどんど聞かなくなった。
♪交響曲4番/ベートーベン/バレンボイム(Proms 2012)
♪交響曲4番/ベートーベン/クライバー/バイエルン管弦楽団( 2016)

9月26日(土)

朝から小雨一日中。
●小雨が降るが、3時半ごろから5丁目の丘へ散歩に。帰り芒の穂を抜いて帰った。「をりとりてはらりとおもきすすきか 蛇笏」の句があるので折りとろうとしたが、無理。穂を抜くとすっと抜けた。芒を折りとるって? この句、「切りとりて」では、句としてよくない。
●小豆缶と冷凍粟餅、いつ食べようかと思いつつひと夏過ぎた。今日、粟餅ぜんざいを作る。粟餅の焦げた匂いがたまらない。
●『日の名残り』を読んでいるが、読んでると気持ちがずんと落ち着く。時代の設定は1956年。(昭和31年。)わたくし、9歳。「執事はイギリスにしかいない。」は、たしかに、だ。職業に対する一種のカッコよさ。心意気。しきりに「品格」という言葉が出てくる。イングランド南西部の田園風景の美しさが描かれる。ソールズベリー、ドーセット州など、ネットで写真や地図など調べて読み始めた。前は場面を自分の想像とわずかな知識で読んだが、全然違う。
♪交響曲8番/ベートーベン/バレンボイム(Proms 2012)

9月25日(金)

小雨。
●元希が手紙をくれる。Minecraft というゲームにはまっているそうだ。自分で自由に作れるところがいいらしい。ネットで探してみると、脳がマッサージされたみたいになる。コンピュータゲームもずいぶん進化している。
20年近く前になるだろうか。「世界詩の日」で、コンピューターを使った行事をするのに、工学部の学生が手伝ってくれた。そのとき雑談で、学生たちがゲームを作りたいと言っていた。ゲーム作りを仕事にして大丈夫かと思ったが、今思えば、私はゲームについてなにも知らなかった。
●最近ジャムを食べたことがないという職場の男の子の希望で、苺ジャムを作る。レンジなのですぐ。珍しがる。
●『日の名残り』(カズオ・イシグロ)を読む。
♪「田園」ウィンフィル/ベーム(1975年)
「田園」DKB/パーボ・ヤルヴィ(2012年) 
「田園」ブロムシュテット(BBC Proms2012年)

9月24日(木)

曇。
菊苗の小菊に雨のよくかかり   正子
秋風に大き蓮葉のゆれやすい   正子
秋風に卵の白の目にさやか    正子
●夕べ雨が降ったあと。台風12号は、日本列島の東端に沿って逸れた。一度に秋の終わりが来た。
●鯛ヶ崎から登って高田東2丁目、3丁目を歩く。鯛ヶ崎のお地蔵さんのほとりに彼岸花が咲き始めるた。くさぎの実がきれいに色づく。くさぎの実と水引草を摘んで帰る。高田東に来るのは久しぶりで、ここは丘の上。眺めると町中が霧雨に包まれている。屋敷林があるのも、広い畑がある景色もすっかり忘れていた。住宅の外れに行くと、崩落危険地域の看板。家は道の下にふかぶかとある。雨水はどこに流れるのだろう。傘を持たずに出たので、1時間少しで帰った。パーカーを着来てよかったというもの。台風余波の風と霧雨。
●紀文のおでんセットでおでんを作る。昔食べていた「関東だき」と言われていたおでんの方がなんか、いい。こちらの作り方、いまいち忘れている。雑貨屋のおばあさんが、店先で何日も煮ていた蒟蒻なんかは、おいしかった。

9月23日(水)

曇。ときどき小雨。
●涼しくなったので、昼ご飯に焼きカレーと葡萄。
●注文していたお月見上用が届く。柿渋が入っている感じが少し。脱酸素剤のせい?
♪「20のアイルランド歌曲集」をネットで探したがなかなか見つからない。6番目の「庭の千草」のベートーベンがつけた題名 “Sad and Luckless Was the Season”を入れてやっと聞けた。

9月22日(火)

曇。
●今朝は、早暁4時半ごろからウォーキングに出た。星座も少し見える。
昨日は朝5時半ごろ。朝顔の鉢植えをたくさん植えている家があった。前、偶然に表にいたご主人らしい人と出会って、どの花も種から育てていると聞いた家だ。だれも居ないので、ゆっくり見せ貰って、いったい幾鉢あるのかと目で数えると、20鉢は超えている。どの色も古代色がかって花は小さい。蔓にすがるように咲いて、浅黄、古代紫がきれいだ。わが家の朝顔はだんだん花が小さくなったが、一鉢に毎朝4つか5つ花をつける。
●小菊の苗を一つ植えた。
♪ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 第1楽章,Op.96
金田 真理子 : Mariko KANEDA 共演:Vn. Paul Roby
初めて聞いた。今日のような曇りの秋空が似合う。秋篠寺みたいかな。
♪ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 Op. 93 / カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1972年9月。
(生がききたくなった。)
♪Beethoven: Symphony No. 7 – Royal Concertgebouw Orchestra & Iván Fischer
(今87歳だが、14歳からベートーベンを聞いている。天国でも聞きたい、なんと天国のような。と英語で書いてあった。)

9月21日(月)

曇り。
●ベートーベンの生誕250年。コンサートもコロナで多くが中止になっている。またしても、彼にかかる苦悩かも。いや、我々への励ましかも。涼しくなったので、いろいろ聞いてみたくなる。
①「ウェリントンの勝利」(カラヤン 1969年)を聞く約15分。戦争の絵本繰っているよう。イギリス国家が急に聞こえて耳を疑った。聞いているうち面白い曲と思った。
②「ピアノ三重奏のためのアレグレット 変ロ長調(第8番)」を聞く。約5分。可憐。

9月20日(日)

曇。ときどき小雨。
●朝、窓を開けていると涼しすぎるほど。朝顔に肥料を足す。いつまで咲いてくれるか。
●紀伊国屋で7月発行の『オオカミ王 ロボ』(あべ弘士絵・文)(学研プラス)と、『注文の多い料理店』(日本名作どうわ)(講談社)を買う。ロボの絵と文は旭川動物園での飼育係としての25年の経験と探検心が感じられた。注文の多い料理店は、イギリスの兵隊のグリーンの服の色がイギリス兵らしくて気に入った。西洋料理店は、木組みの家。繊細華麗でロマンティックな絵らしい。買ったものの、元希に渡すには、ちょっとはやいかも。

9月19日(土)

曇。
鉄橋より左右に見えて秋の川    正子
籠り居の心ほどきぬ秋の川     正子
さるすべり真白き花は湧くごとし  正子
●ラジオR1の「山カフェ」を聞く。草紅葉はどこが美しいかの話。3カ所ほどあがっていたが、行ったことがあるのは、尾瀬ヶ原。草紅葉のなかに立つ吾亦紅、沢桔梗、そして、水色のほそい蜻蛉の景色が今でも目に浮かぶ。
●横浜へ出かける。横浜港にコロナの患者を乗せたクルーズ船が寄港してから、ずっと横浜を避けていた。結婚のお祝いとか、贈り物とか、洋服の用意とか、いろいろ溜まってしまった。デパートに。
●高島屋とそごうに。「おうちで食事を!」キャンペーン中。総菜売り場がにぎわっている。台湾料理、韓国料理のコーナーが加わっている。行列に圧倒される。パンを買おうと思うが、パンの山は見えるものの、買い方がわからない。店員に買い方を聞いて買った。外国へ行ったみたい。これも感染予防。

9月18日(金)

晴れ。暑さが戻る。30度を超える。
厨房のものに重ねて秋団扇   正子
紅萩の風に大きく捌かるる   正子
秋暑し何故に風にひゅうと音  正子
●千住真理子さんの昨日のラジオでの話。「千住家のルールに何事も趣味ではいけないというのがある。」これを聞いて今から心を入れ替えるか、とふと。