晴れ。
鵯の鋭声頭上を過るとき 正子
日があたり風の芒のかるがると 正子
赤とんぼ光にまみれ山の畑 正子
●11時過ぎに5丁目の丘へ。今日は、オナガの姿はなかった。丘の頂上あたりのオナガのいた家のテレビのアンテナに一羽、明るい茶色で雀ほどの鳥。たぶんホオジロと思うが、帰ってネットの図鑑で調べたが、よくわからない。今日は星の手帖社の三浦折りの折り畳み『野鳥観察マップ』というのを持って行った。いないと思うべからずなり。
●帰り、ブックオフに寄る。『アリス』のオリジナル本を見つけた。本文は筆記体で書いてある。金の箱入り。
曇のち雨
霧深し鳥声聞かむとしておれば 正子
霧湧きてみなとみらいも塔もなし 正子
雑木紅葉オナガの羽の水色に 正子
●角川俳句11月号(10月25日発売。)が届く。著者分と広告掲載誌として2冊。
P156「今日の俳人」に7句掲載される。
「萩刈られ」高橋正子
白萩の黄葉してより清らかに
枯れ萩の枝の弾みを括るなり
萩刈られ土に月光ひろびろと
鉦叩夫に聞こえず淋しがり
鶺鴒に水張るように潦
この路地を河原と思い石叩
栴檀の実の金色は城山に
●朝8時半ごろ5丁目の丘へ出かける。出かけるときは曇り空。途中雨が降り出した。公園のベンチに子供の洋服が畳んで雨にぬれかけていた。子供が忘れたのを誰かが畳んだのだろう。金木犀の葉陰の木の又の目立ちやすいところに、濡れないように置き換えた。見つけてくれるといいけど。
●丘の頂上で屋敷林と鯛ケ崎公園の茂みを行き来する鳥を見た。逆光で尾が長いがシルエットだけで、色がわからない。しばらく様子を見ていると、姿を見せてくれた。ブルーグレイの羽。なんときれいな。頭が黒い。オナガだ。12,3羽いた。帰ってネットで野鳥を検索して確かめた。地鳴きの声も録音で聞けた。中部地方より北にいる鳥とのこと。今日初めて、よくよく見た。体長37cmとあるが、離れてみているせいか、そんなに大きく見えない。こんなとき、いつも双眼鏡が欲しいと思うが、普段は忘れていて、買うことにならない。
曇り
ななかまど真っ赤に葉より浮きたちて 正子
茶の花に襖ぴったり閉めてあり 正子
枯れ色の中を黄蝶の上り下り 正子
●鯛ヶ崎の登り口に茶の花が咲く。茶の花は冬の季語となっているが、ずいぶん咲いている。マンションの植え込みのななかまどが、真っ赤に熟れて、ばら科の花の実らしく愛らしい。
●白いベゴニアの花。昨日直径3cmだったのが、今朝6・5cmになる。誉めたので応えて、なんと、すなおな花。
●Red Fox社をさがしていて、YouTubeの「Sera Sensei」を見つけた。絵本の案内と読み聞かせ、発音練習が日本人向けに提供されている。『From Head to Toe』(Eric Carle)、『Today is Monday』(Eric Carle)など。絵がきれいなのと、文章のリズムが自然でいい。
晴れ。
●公団の銀杏並木の実が熟れ始めた。
●頼んでいたチューリップとカサブランカの球根が届く。カサブランカは2個のはずが3個。クロッカスとフリージャの球根をあらたに頼む。
●プランターに残っていたのだろう、多分、球根ベゴニアなのだろうが、真っ白い3センチぐらいの花が咲く。誉めてもほめ過ぎることがない清楚な花。これを鉢に移すか、悩みどころ。
●ここ数日朝夕冷え込む。昨夜は電気毛布を出した。まだ10月なのに、秋を楽しまないうちに冬になりそう。Go-Toキャンペーンは、耳で聞くだけ。
晴れ
●飯田龍太生誕100年。主な15句。「俳壇11月号より」
(大正9年7月10日~平成19年2月25日 86歳死去)
どの子にも涼しく風の吹く日かな
一月の川一月の谷の中
白梅のあと紅梅の深空あり
大寒の一戸もかくれなき故郷
晩年の父母あかつきの山ざくら
露の土噴んで脚透くおもひあり
十月二十七日母死去
生前も死後もつめたき箒の柄
またもとのおのれにもどり夕焼中
春暁の竹筒ある筆二本
山住みの奢りのひとつ朧夜は
春すでに高嶺未婚のつばくらめ
抱く吾子も梅雨の重みといふべしや
手が見えて父が落葉の山歩く
わが息のわが身に通ひ渡り鳥
露草も露のちからの花ひらく
「好尚に思いを定めて、好きな季語で満足する作品をつくる、これも俳句上達の一つの手立て」(飯田龍太)
龍太の好きな季語は、朧(夜)、燕、雪、(故郷、父母)のようだ。清楚な美というのだろうか。
●「ひじきとおからの料理ベース」は、レシピどおりではなく自分好みに味をアレンジ。しらすを加えて温かいごはんと混ぜて食べる。食べ応えあり、半膳でも食べ過ぎ感。禅寺でいただくごとし。
♪ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第10番 ト長調 Op.14-2 仲道郁代 2003
♪ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第25番 ト長調 Op.79「かっこう」仲道郁代 2004
♪ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィーア」第3楽章 仲道郁代 2006
曇
あかあかと林檎の灯るうれしさよ 正子
林檎選るさすが老いたる手をのばし 正子
朝顔の紅ぞ小さし寒さ来ぬ 正子
●今使っているガラケーの電波が22年3月1日で停止になるからとショップから電話。捨てれば、時間がもどらないデータがあるので、もう少し、もう少しと買い替えをのばして来たが、ついに買い替えの時期に。データをパソコンに送った。スマホを検討。SIMカードというのがなんなのか、調べるところから。
●昨日夜8時ごろ、電車から降りると携帯に友人から電話。急に何事かと思って聞くと、駅のアナウンスでよく聞こえないが、「パイナップルと、サンフジ早生が今日だけ安いから買うように」という内容みたい。ご親切様。せっかくなので、駅を出てスーパーに直行。大きなリンゴ1個100円を5個買う。
雨。
いわし雲空よりチリチリ鳥の声 正子
柿熟れて日本の家に陽があたる 正子
すすきの穂かがやくときのさみしさよ 正子
●著名某俳人の俳句は人気と見える。句集で知る限りでは、ほどんどの句が比喩。「俳句では比喩は避けるのが基本」。これが西洋の詩ともっとも違うところ。比喩を使うなどは言っていないが、ほどんどの句が比喩からなっているのはどういうことか。これを指摘する俳人は誰もいない。これでいいものだろうかと思っているのは私だけかもしれない。
比喩を使わないでいかに本質を表現するかで、俳句は自然をより深く洞察し、本質へと迫った気がする。芭蕉は推敲によって、より自然への洞察、人間への洞察を深めている。
●コロナでA1cの値に気を付けるようにと言う料理雑誌が目に付く。血糖値のコントロールにいいらしい料理を2種作ってみる。
①おからとひじきの炒り煮。これは、単品で食べるだけでなく、シラスご飯に混ぜたり、卵焼きを作るときに入れる。②根菜を3ミリ幅に切って生のまま冷凍。根菜は、ごぼう、れんこん、にんじん。ごぼうは、サラダ用を使った。冷凍根菜は、ソーセージと炒める。ツナ缶と炊き込みご飯にする。二つは、ごく普通の料理だけれど、ほかの料理に使うためのベース。これをいろいろ使うと簡単でよいらしい。
♪Crystian Zimerman – Beethoven – Piano Concerto No 4 in G major, Op 58
♪Arrau Bernstein Beethoven Piano Concerto No. 4 Piano Concerto No. 4 in G
Orchestra: Bavarian Broadcast Symphony Orchestra
Venue: Munich, Germany.Date: 17/10/1976
♪Beethoven : Concerto pour piano n°3 Alice Sara Otto( Orchestre philharmonique de Radio France)
日本のどこかで聞いたようなピアノの音がときどき聞こえる。
♪ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 「皇帝」 Op. 73 / アルフレッド・ブレンデル(p),サイモン・ラトル指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1998年2月
曇のち晴れ、夜中雨。
●注文していた『狐』を買ってきた。月夜の村の景色にうっとりした。月光に包まれた祭りの夜。話の結末を忘れていたが、現代にしては、話がウェットすぎはしないか。「文六ちゃん」の名前がかわいい。日本は情の深いところだ。
ついでに『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』(岩佐めぐみ作・高畠純絵/偕成社)を買った。ドイツ児童文学賞を受賞した本という。日本の児童文学にもこんな本ができたのかとちょっと驚いて、パラ読みしてすぐ買った。ユーモアとウィットがある。
●中曽根元総理の死に弔意を示すよう、国立大学に通達があった報道。学術会議に続いて、またまた。時代錯誤?政治家が一番偉いとでもいうのか。
●『光年の星』の著者川原正さんより選句のお礼状をいただく。
●5丁目の丘へ。富士山の形がかすかに感じ取れる。柿が熟れ、目白が啄んでいる。たしかに目白。
♪ピアノコンチェルト1番/ベートーベン(アルゲリッチ 2019年12月13日)鳴りやまぬ拍手に応えてアンコールにバッハのガボット、スカルラッティK141。シックな花束がプレゼントされると、白い薔薇を一本抜いて、すぐそばのバイオリンの奏者に渡そうとしたが、遠慮して受け取らなく、コンマスに渡した。すごいオベーション。会場は、ドイツと思えた。
♪Beethoven: Piano Concerto No. 2, Rubinstein & Krips (1956)
Symphony of the AIr(ニューヨーク)
♪Beethoven: Piano Concerto No. 3, Gould & Bernstein (1959)
(コロンビア シンフォニー オーケストラ)
曇り。
露けくて花のあいだの土の色 正子
菊の花あしたの土のよく湿り 正子
露草のひえびえとして山の畑 正子
●このごろ朝ごはんは、トースト、コーヒー、葡萄。トーストがうまくできる器具はないかと常々思う。コンベクションオーブンはどうかなと、電気屋で見るが、250度まで温度設定されていて、いっそ、ケーキも焼きたくなる。ケーキを焼くにはあと3センチか5センチ高さ足りない。トーストのためだけに買うのはやめる。結局、今朝は6枚切りをガスに餅焼き網を載せて焼いた。
食べる人いわく、「おいしそうに焼けてるね。」これで、いいか。
●巨峰が、ぐっと甘くなる。日本では果物を生食するせいか、苺も葡萄も柑橘類すばらしくおいしく改良されている。それに伴い値段も高くなっている。外語国産の青や赤の葡萄もそれだけ食べれば結構おいしいが、比べて食べたときの落差。これどう?
曇。
コスモスにあたたかそうに陽があたり 正子
コスモスの色だんだらに赤系統 正子
砂土に鶏頭芽生え花高く 正子
●『かえでがおか農場のなかまたち』の絵本の案内がくる。前買ったと思って調べると、『かえでがおか農場のいちねん』だった。童話館から元希のもとへ、140冊ぐらい届けてもらっている。題名を見ると、徐々に成長している。
昨日、天一書房に『狐』(新美南吉著/偕成社)を注文。『ごんぎつね』じゃないのかと、書店員に言われたが、欲しいのは『狐』のほう。明日届く。
●『俳壇11月号』が届く。添削教室を見る。なんと上手に、含蓄深く、中にはもとの句のかけらもなく上手に。外国の詩人って、添削してもらうのだろうか。日本の添削制度はどうなんだろう。外国の詩人に聞いてみたい。
●学術会議のこと。政治家は、ノーベル賞をもらったときは喜ぶが、学者の仕事をなんだと思っておられるのだろうか。「総合的・俯瞰的」であるので、理由が付かない。「偏った理由で」であれば、理由がつく。そうなれば、違った次元では、なんで偏るの?ってなる。言えばいうほど、深みにはまっている。