2月23日(日)

晴れ。28度。
黄あげは
●5月というのに梅雨となったが、梅雨は梅雨。6月のような錯覚を覚える。梅のことが気になる。ベランダのすみれは、さすがに疲れたようで、全部抜いた。
四十雀、雀がよく鳴く。チュンチュンと短く鳴くのは機嫌がよいのだろう。四十雀二羽がベランダの手すりに止まっている。こんなに近く来たのは初めて。

5月22日(土)

小雨
●今朝はめったに作らないサンドイッチを作った。胡瓜と卵。それを食べながら、中山の四季の森公園は今頃どうなっているのか、行って見たくなった。胡瓜のみずみずしさが、なんというか、森と池を思い出させた。蛍、菖蒲、蛍袋、山萩がそろそろか。
●昨日か、一昨日、落合陽一氏の番組を見ていたら、彼の好きな詩集が挙がっていた。芭蕉、ゲーテ、茨木のりこ、ヘッセ、谷川俊太郎の5人だったと思う。挙げろと言われれば迷うが、言われてみれば、このあたりは、好きと言えそう。茨木のりこは共感できる。
●夕べ句美子が借りてくれた『OTHELLO』を読む。よくわからないところがあった。17世紀のイギリスの結婚はどうなっていたのだろう。

5月21日(金)

小雨
薔薇散れり微光の空を後ろ盾    正子
朝よりの風は休まず昼顔に     正子
遠目にも薔薇の散るさま見えており 正子
●朝ベランダに出るや、薔薇が一つを残して全部散っていた。一夜のできごと。
●青じその葉の6枚ほど初めて?いだ。きょうから青じそを買わないで済む。
●そら豆と隠元豆を多めに買う。梅雨の雨の中で採る隠元豆になつかしさを覚える。そら豆は、新じゃが芋と炊いたお菜を子供のころよく食べた。そら豆の料理は思い浮かばないが、ふわふわの皮を剥くのが面白い。そら豆のホワイトソース和えが沢村貞子さんのレシピにあった。豆の皮を剥いてソースで和える。それと牛肉のバター炒めが献立。
●夏、出来はともかく、とにかく花冠を出そうと思う。まずは、あいうえお順の合同句集風の作品、1人10句。月例ネット句会報。正子の俳句日記抄。スピード冊子印刷どっとコム。を紹介してもらった。福岡が本社。
コロナの禍を転じて福となさねば。

ご挨拶

今年の5月は、さわやかな日を楽しむ間もなく、例年より3週間も早い梅雨入りとなりました。「五月雨」を旧暦のことと言わなくてもよいような具合です。
天候不順な折り、お変わりないでしょうか。5月月例ネット句会にご参加いただき、ありがとうございました。選とコメントもいつものことながら、ありがとうございました。今月は発行所のネットが急に接続不良という事態になり、一週間延期いたしました。ご迷惑をおかけしましたが、5月16日に開催することができ、入賞発表も5月17日に行うことができました。ご協力ありがとうございました。
入賞句へのコメントをそれぞれの句にありがとうございました。入賞発表は、みなさんにご覧いただいた様子ですので、これで5月月例ネット句会を終わりにいたします。来月は、6月13日(日)となります。たのしみにお待ちください。ご体調に留意され、ご健吟ください。
5月20日   主宰・高橋正子 

5月19日(水)

小雨
●コープに注文した山口の外郎が届く。一口サイズのちょっと葛のような光があって、しなやかな口当たり。もう、60年くらいの昔に、山口に出かけた父の土産で初めて知った味。そのときの名前は「豆四郎」。今日のは「おいでませ」。材料は、わらび粉だと思っているが、本当は何なんだろう。
●5月28日は信之先生の90歳の誕生日。子供たち家族でお祝いする予定だったが、コロナで延期にした。老人はあまり人を呼ばない、人のところに行かないで暮らすのがいいかも。
●職場で古い人たちが一気に大勢辞めた。病気、ほぼほぼ勧奨、など。したがって人手不足。経済界でなにか起きているのか。

5月18日(火)

小雨
●自由な投句箱5月6日~10日の秀句を選び、コメントをする。
●5月月例ネット句会のコメントの書き込みを整理しアップ。
●「俳句大学5月号」届く。
●「俳壇6月号」でネット句会特集。夏雲システムを使っているところが多いが、私は夏雲システムは、使いたくない。自分のシステムでやりたい。
zoomを使っての句会も盛んだ。なぜみんな人と会いたいのか、顔が見たいのか。オフ句会とネットのzoomを使った句会、似ているようで基本的に違う気がする。これらを使ってにぎやかでいかにも新しいことをやっていると燥いでいるが、要は肝心なことが伝わっているかだ。小説家は人と会いたがるか、どうだか。

5月17日(月)

小雨。
昼顔に風強まりぬ眺む間に 正子
●東海地方まで梅雨入り。例年より3週間早いらしい。
●5月月例ネット句会の入賞発表をする。一週間遅れ。
5月句会投句
37.ライ麦の青き穂先が空に透け/髙橋正子
鋭く細い穂先が幾本も伸びている。空の大きさに比べると穂先の一本一本は無いに等しいが、集まった穂先は一つの形を明確にしており、穂先の間から空が透けて見えるのだ。視点を異にするが、篠原梵の「葉桜の中の無数の空さわぐ」を思い浮かべた。  (吉田晃)
ライ麦が生長している元気さが感じられます。 (高橋句美子)

39.しなやかに空を打ちけり栃若葉/髙橋正子
栃の木の葉は大きくて、一つの羽柄に5枚ついている。この若葉が風を受けると一枚ずつが上下に揺れる。それを空を打ちたりとしたのが上手い。 (廣田洋一)
さっぱりとした5月の空と栃若葉のしなるような動きがマッチして美しい光景が目に浮かびました。「空を打つ」と言う表現で力強さも伝わってきます。 (西村友宏)

吹き荒るる風に白薔薇はげしき花 正子
●句美子が昨日アンソロジーの原稿一式を送ったと連絡。こちらこれで、一段落。一か月間風邪を引いたり、PCR検査を受けたり、いろいろあった。大変な一か月だった。
●花冠40周年の原稿を始めなければいけない。今日は万時休すとしたいが、自由な投句箱の秀句とそのコメントをする。5月6日~10日は明日に残す。

■5月月例ネット句会/入賞発表■

■2021年5月月例ネット句会■
■入賞発表/2021年5月17日
【金賞】
06.風の香やトロッコ列車川沿いを/小口泰與
香る風のようにさわやかで、しなやかな心境の句。すべに無理がなく、読み手に快さを与えてくれる。(髙橋正子)
【銀賞/2句】
15.幼子を抱き上げ若葉に触れさせる/多田有花
幼子と若葉はが、柔らかで、艶やかだ。抱き上げた親の心が思われて、幼子の表情がほほえましく想像できる。(髙橋正子)
18.枇杷の実の硬き一つが転がれる/吉田晃
的確な写生の強さがある一句。枇杷の実の硬さが、心の思いのようで、強く印象に残る句だ。(髙橋正子)
【銅賞/3句】
20.長旅を終えて新茶の香ばしく/西村友宏
長旅を終えて家で寛ぐときは、日本人なら、まずは、美味しいお茶だろう。新茶の香りに旅の疲れがさわやかに癒される。(髙橋正子)
25.魚泳ぐ波紋つぎつぎ谷若葉/柳原美知子
「谷若葉」が良い景色を目の前に広げてくれる。渓流を泳ぐ魚の柔らかな波紋がつぎつぎ重なり、いきいきとした動きが目に見えるようだ。(髙橋正子)
29.蘭の花明るい日差しの中へ出す/高橋句美子
蘭の花を一度、二度と咲かせるには、普段、気にかけて置かねばならない。夏の花の蘭に、今日は明るい日差しを当て置こうと場所を変えたのだ。咲くのが楽しみな蘭だ。(髙橋正子)
【高橋信之特選/7句】
06.風の香やトロッコ列車川沿いを/小口泰與
嵐山より亀岡までの保津峡を走るトロッコ列車の想い出のようですね。新緑の保津渓谷の薫風の中を、トロッコ列車が見え隠れしながら爽やかに走る景色が想われます。(桑本栄太郎)
新緑の渓谷を走るトロッコ列車。五月の風もすがすがしく視界すべてが若々しい緑に染まるようです。 (多田有花)
15.幼子を抱き上げ若葉に触れさせる/多田有花
幼子と若葉の若い息吹と、それを眺めて微笑む様子がありありと浮かんできました。(高橋秀之)
幼子の柔らかい手に触れる若葉の感触、青空を透かすひかりに包まれて、幼子を中心に明るく希望に満ちた初夏の情景が伝わってきます。 (柳原美知子)
37.ライ麦の青き穂先が空に透け/髙橋正子
鋭く細い穂先が幾本も伸びている。空の大きさに比べると穂先の一本一本は無いに等しいが、集まった穂先は一つの形を明確にしており、穂先の間から空が透けて見えるのだ。視点を異にするが、篠原梵の「葉桜の中の無数の空さわぐ」を思い浮かべた。  (吉田晃)
ライ麦が生長している元気さが感じられます。 (高橋句美子)
39.しなやかに空を打ちけり栃若葉/髙橋正子
栃の木の葉は大きくて、一つの羽柄に5枚ついている。この若葉が風を受けると一枚ずつが上下に揺れる。それを空を打ちたりとしたのが上手い。 (廣田洋一)
さっぱりとした5月の空と栃若葉のしなるような動きがマッチして美しい光景が目に浮かびました。「空を打つ」と言う表現で力強さも伝わってきます。 (西村友宏)
18.枇杷の実の硬き一つが転がれる/吉田晃
20.長旅を終えて新茶の香ばしく/西村友宏
29.蘭の花明るい日差しの中へ出す/高橋句美子
【高橋正子選/7句】
19.補助輪が初めて取れて夏来たる/西村友宏
一生懸命練習した甲斐があり、乗れるようになった嬉しい夏がきましたね. (祝恵子)
09.柏餅家の二才児よく動く/祝恵子
子供の日、柏餅をうれしそうに食べて家中を元気に動きまわる二才児の成長を、驚きと安堵の気持ちで見守られる楽しいひとときです。(柳原美知子
)
24.鶯の声澄み渡る森の中/廣田洋一
コロナ禍の中、森に行くと緑の中を鶯の声が響き渡り風の音水の音にも別世界がひろがり、至福のひとときを過ごされたようですね。(柳原美知子)
06.風の香やトロッコ列車川沿いを/小口泰與
15.幼子を抱き上げ若葉に触れさせる/多田有花
18.枇杷の実の硬き一つが転がれる/吉田晃
25.魚泳ぐ波紋つぎつぎ谷若葉/柳原美知子
【入選/13句】
02.麦秋の天の息吹のうねりかな/桑本栄太郎
初夏の頃は麦の取りいれ時で、夕日の差し込む麦畑は神々しく黄金色に輝き、初夏の風に黄金色の麦が揺れている。それを「天の息吹」のようだと
作者は言っている素敵な景です。 (小口泰與)
08.ツバメ二羽巣作り準備田に下りる/祝恵子
南から渡ってきたツバメ、到着すれば休む間もなく巣作りに入ります。つがいが田に降りて準備している姿を微笑ましく見ておられる様子が感じら
れます。 (多田有花)
12.長男の土産の筍妻が煮る/高橋秀之
ご長男はもうお土産に筍を持って帰られるほどに成長されました。それを受け取って奥様がさっそくお料理。仲睦まじいご家庭のさまがうかがえま
す。 (多田有花)
13.目覚めれば立夏の雨がベランダに/多田有花
立夏の日、朝から雨模様だったのでしょうか。それはそれで、夏の始まりの日の風情かもしれません。 (高橋秀之)
21.校庭の百葉箱に初夏の風/西村友宏
百葉箱に初夏の風が、さわやかな景色を浮かび上がらせてくれる気がします。そんな百葉箱も、最近は見かけることが少なくなりました。 (高橋秀
之)
33.春闌けて髪の重さをカットする/川名ますみ
春も終わりになると、夏を意識し、髪を切ってさっぱりしたいと思いますね。「髪の重さ」を軽くすることで、心も軽くなる季節の変わり目を捉え
られました。(柳原美知子)
27.ぷっくりと莢張るえんどう手にあふれ/柳原美知子
「ぷっくりと」がいいですね。まさにサヤエンドウの姿そのもの。今頃は畑で日ごとどんどん採れます。 (多田有花)
01.メロディーの報らす濯ぎや五月晴/桑本栄太郎
03.支柱立て早も咲き初む花南瓜/桑本栄太郎
14.山裾にひときわ高し桐の花/多田有花
16.花蜂の丸き羽音や釈迦の寺/吉田晃
22.何事か話す風情や朴の花/廣田洋一
23.芍薬の大輪揺れて艶やかに/廣田洋一
■選者詠/高橋信之
34.ビル高し五月の空の青あおと
35.ベランダも五月の朝の明るさに
36.天井に五月の朝の灯が点る
■選者詠/高橋正子
37.ライ麦の青き穂先が空に透け
38.吹き荒るる風に白薔薇はげしき花
39.しなやかに空を打ちけり栃若葉
■互選高点句
●最高点(6点)
06.風の香やトロッコ列車川沿いを/小口泰與
※コメントのない句にコメントをお願いします。下の<コメント欄>にどなたでも、お書きください。よろしくお願いします。