6月20日(日)

晴れのちくもり
●朝から、編集。編集の休憩に食事の支度、洗濯。なぜか忙しい時に掃除をしたくなり、拭き掃除もする。今夜には印刷所にメールで原稿を送信して、余白が大丈夫か確かめてもらう。22日までに入稿すれば、希望した日に間に合うとのこと。
●夕方句美子が来たので、花冠365号をみてもらう。ページの入れ方、枠の作り方、Zip、Adobeのことを聞く。ほぼ分かっていたが、もっとサクサクできる方法を教えてもらう。1時間ばかりかかって、原稿の誤字、脱字、ずれなど校正をした。これでいよいよ原稿がととのったので、夜中、印刷所に原稿をメールで送った。思いついてちょうど1か月。4,5回は割り付けを変更し、原稿を取り換えた。が、やっとこぎつけた。われながら、ご苦労さんです。
●明日からは、「俳壇」の原稿にかからなくては。期限は7月8日。あと18日。4ページの原稿。「花冠ほぼ40周年史」なので誰かに頼めないし。頑張りましょう。
●『薫陶』へのお礼の手紙に、陶句郎さんから信之先生と私宛返信。書面の芸術的なインクの色、書体、工房らしい名前シール。楽しく拝読した。それに、私が好きな句たくさんを選んだので感激したと。15句でしたが。今回は自選句と重なる句が多かった。
●カモミールに蕾が付いた。苗を植えたのが3月7日。待ちに待った蕾。金魚草が急に良く咲く。父の日どころではない、一日。

6月19日(土)

●マイナンバーカードができたので取りに来るようにはがきが来る。通知書持参のこととある。通知書ってなんだろう。本状ではない。じゃ、ないと思う。これじゃ、マイナンバーカードはもらえません。またも、ほっておくか。身分を証明するもの2点。健康保険証、運転経歴証でいいかな。ふつうの老人が身分を証明するものをいくつも持っているとは思えない。
●昨日アルバイトの情報系の学生にwordの図形ことを聞く。彼は今大学2年生だが、パソコンは中学と高校で習って、高校のときは、かなり詳しく習ってそれが今役立っているとのこと。そして言う。おばあちゃんは、スマホもできなくて、ガラケーだけですよと。おばあちゃんというのは、多分私と変わらない年齢。
私はといえば、50歳近くになって、Windows95ができたのだから、サクサクいかない。行き当たっては本やネットで調べて次に進む。そして忘れてまた調べて進む。キーボードは、1人練習したから、そんなに困らないが。たしかに情報弱者。今や情報を得るのは人としての権利だとか。そういう割にはスマホの料金が高すぎではないか。
●花冠の7月発行予定の原稿を今日と明日で仕上げる。印刷と製本だけを頼む。誤字、脱字、余白、ピッチ、文字のポイント、線描きなど、自分でするしかない。出版事情もずいぶん変わった。自分でやれば本が出版できる。

6月18日(金)

晴れ
●「スピード冊子印刷.com」に会員登録をし、電話で気になるところを聞いた。
問題は、原稿の余白の問題。一度メールで送って確認してもらうことになった。21日月曜日、なるべく早い時間に送る。
●夜中、電燈のリモコンが見えなくなり、探す。なくなったのは、これで2つ目。見つからず寝そびれて朝四時半ごろに。小鳥が鳴き始めた。この時間一番小鳥がよく鳴く。散歩に出かけたい気持ち半分、面倒な気持ち半分。出かけなかった。
●コープに頼んでいた新生姜が届いたので、甘酢漬けを作る。高知の生姜で、250gながら、捨てるところもなく、たくさんできた。

ご挨拶

西日本は、いつもより3週間ほど早く梅雨入りしておりましたが、関東地方は、6月13日に梅雨入りと発表されました。日本列島の長さを思わずにはおれませんでした。
6月月例ネット句会にご参加いただき、ありがとうございました。入賞の皆さまおめでとうございます。今回も全員のご参加をいただきました。いつもながら、選とコメントをありがとうございます。おなじような繰り返しの月例ネット句会ですが、季節の移り変わりや、それにともなう暮らしの変化が自然と詠まれていますので、楽しませていただいています。
コロナワクチンの接種も進んでおりますが、これからも、日々気を付けて過ごすようにいたしましょう。ご健吟をお祈りいたします。来月の月例ネット句会は、7月11日(日)です。これで、6月月例ネット句会を終わります。
主宰・髙橋正子

6月16日(水)

曇、小雨。
●梅雨入りして3日目。梅雨らしい日が続いている。
●梅シロップ、氷砂糖がすっかり解けて、梅の実もかなりしわしわに。取り出しても皮と種だけになりそう。45日以上梅の実を入れたままにしておくと苦みが出るらしい。
●一日中、昼夜、365号の編集で頭がいっぱいで、寝た感じがしない。詰めていけば、きりがない。17日で切ってしあげるしかない。7月号として出す。6月月例ネット句会までの句を載せた。一人一ぺージで12句。

■6月月例ネット句会/入賞発表■

■2021年6月月例ネット句会■
■入賞発表/2021年6月14日
【金賞】
★郭公の峰の遠くに晴れ来たる/桑本栄太郎
遠くの峰から郭公の声が聞こえる。峰にかかっていた夏靄だろうか、うすい雲だろうか、次第に晴れて来る。「晴れ来る」の時間の経過に洛西の風景が見える。(髙橋正子)
【銀賞/2句】
★山よりの重たき風や実梅落つ/小口泰與
梅雨のころ、風は湿りを帯びて重い。その風に梅の実が落ちる。日本の湿って重い梅雨時期の日本の風土が表現されている。(髙橋正子)
★花鉢の濡れて静かな梅雨に入る/吉田 晃
はなやかな花の鉢も静かに濡れている。その静かさは梅雨がもたらす、静けさ。しっとりとした奥行きある情趣がいい。(髙橋正子)
【銅賞/3句】
★落ちてなお色鮮やかな実梅かな/廣田洋一
梅の実には、みどりの色のいくつもの変化がある。落ちてもなお、鮮やかさを失わない梅の実にはっとさせられる。(髙橋正子)
★青梅を洗いし手の香目覚めても/柳原美知子
この青梅は少し色づき始めたものだろうか。梅独特の匂いが発っている。その梅を洗った翌朝も、梅の匂いが手についている。梅仕事のあとの充実。(髙橋正子)
★紫陽花の重たき毬は紫紺色/川名ますみ
紫陽花の花の毬が重そうに、垂れ気味に咲いている。その色は、紫紺色。しっかりと重みのある色だ。(髙橋正子)
【高橋信之特選/7句】
★挿し木から紫陽花一つ初開き/高橋秀之
ご自身で挿し木されたのでしょうか。そこから今年の花が咲き始めたというのは新たな喜びですね。 (多田有花)
★山よりの重たき風や実梅落つ/小口泰與
★郭公の峰の遠くに晴れ来たる/桑本栄太郎
★花鉢の濡れて静かな梅雨に入る/吉田 晃
★立葵花びらがゆれ茎が揺れ/吉田 晃
★落ちてなお色鮮やかな実梅かな/廣田洋一
★紫陽花の重たき毬は紫紺色/川名ますみ
【高橋正子選/7句】
★扇風機今年の風を送り初め/多田有花
電力で風を起こす器具の扇風機は、翼を回転させて風を起こす。今年初めて扇風機が回転して新鮮な柔らかい風を送っている。気持ちの良いゆったりとした景が見えてきます。(小口泰與)
★青梅を洗いし手の香目覚めても/柳原美知子
一晩明けても手に青梅の香が残っている、それに気づいて昨日の作業を思い出されたことでしょう。生活の実感に即した、経験者ならではの御句と感じます。 (多田有花)
★夕風呂を終えて今日から夏布団/ 西村友宏
急激に気温が高くなり、すっかり夏めいて来ました。未だ明るい夕方に入浴を済ませ寝室に入ってみれば、如何にも涼しそうな夏蒲団が用意されています。(桑本栄太郎)
今日から夏布団。それを楽しみにしながらの夕風呂。すがすがしくわくわくとした気持ちでお風呂を楽しむひとときです。(高橋秀之)
★山よりの重たき風や実梅落つ/小口泰與
★郭公の峰の遠くに晴れ来たる/桑本栄太郎
★花鉢の濡れて静かな梅雨に入る/吉田 晃
★落ちてなお色鮮やかな実梅かな/廣田洋一
【入選/13句】
★まっ青な海を遥かに花蜜柑/吉田 晃
海の深い青と蜜柑の花の白さのコントラストが綺麗な風景です。 (髙橋句美子)
★田水入る茅花流しの畦濡らし/柳原美知子
この時期特有の風が吹く。景色全体が湿り気の中にあって、田に入る水の揺らぎが想像される。田植えが終わったばかりだろうか。早苗も入る田水に揺れている。「田水」がこの句を動きあるものにしているように思う。(吉田晃)
★水けむり蛍火流る源流に/柳原美知子
人里離れた源流で蛍火を楽しんでおられます。遠い昔の思い出の一コマのようです。 (祝恵子)
★額の花昏るるごとくに藍深む/川名ますみ
紫陽花の藍色が深まる様を昏るるごとくと、夕方の青が深まる空に譬えたのが上手い。 (廣田洋一)
★昏れしごと藍を深める額の花/川名ますみ
額の花の色はさまざまありますが、これは濃い青のもの。それを昏れてゆく空にたとえられました。 (多田有花)
★立葵並んで空を仰ぎ見る/髙橋句美子
真っ直ぐ空へと咲き昇っていく立葵。何本か並んで咲いているときの咲き方はまさにこういうイメージです。 (多田有花)
★葭切や微塵もこびず川筋へ/小口泰與
★卯波立つ遥か沖行く船の影/桑本栄太郎
★バスの影植田にさっと動き消え/祝 恵子
★苦瓜の窓の高さに蔓は延び/祝 恵子
★夏の海隔てて淡路島淡し/多田有花
★南部鉄の重き風鈴軽き音/廣田洋一
★梅雨空にまっすぐ薄く飛行雲/高橋秀之
■選者詠/高橋信之
★黄の百合の大きな花が窓越しに
★笹百合が大きく咲いてすがすがし
★笹百合に朝空高し窓開ける
■選者詠/高橋正子
★若竹のみどり濃くなり雲放つ
若竹がぐんぐん伸びて緑も濃くなり、大空に白雲を放っているかのように煌めいています。明るくすがすがしい夏の景です。 (柳原美知子)
若竹の力強さがみどりの濃さや「雲放つ」という表現で一段と際立っています。 (西村友宏)
★夏鶯シーダの枝に長鳴きす
★山畑のすずしさ雉鳩啄みて
■互選高点句
●最高点(7点/同点2句)
★夕風呂を終えて今日から夏布団/西村友宏
★若竹のみどり濃くなり雲放つ/髙橋正子

■6月月例ネット句会清記■

■6月月例ネット句会清記■
2021年6月13日
13名(39句)
01.葭切や微塵もこびず川筋へ
02.山よりの重たき風や実梅落つ
03.鴨の子の身過ぎ各おの水の星
04.大山の山開きとや夜見ヶ浜
05.郭公の峰の遠くに晴れ来たる
06.卯波立つ遥か沖行く船の影
07.タバコ屋の看板ありて七変化
08.バスの影植田にさっと動き消え
09.苦瓜の窓の高さに蔓は延び
10.扇風機今年の風を送り初め
11.海風を受けつつ夏のボードウォーク
12.夏の海隔てて淡路島淡し
13.花鉢の濡れて静かな梅雨に入る
14.まっ青な海を遥かに花蜜柑
15.立葵花びらがゆれ茎が揺れ
16.南部鉄の重き風鈴軽き音
17.落ちてなお色鮮やかな実梅かな
18.さくらんぼ食べたる証種の山
19.田水入る茅花流しの畦濡らし
20.水けむり蛍火流る源流に
21.青梅を洗いし手の香目覚めても
22.夕風呂を終えて今日から夏布団
23.打ち水や子らも仔犬も軒下へ
24.菓子箱の飴玉光る夏の夕
25.挿し木から紫陽花一つ初開き
26.出勤の電車の窓からヨット見ゆ
27.梅雨空にまっすぐ薄く飛行雲
28.黄の百合の大きな花が窓越しに
29.笹百合が大きく咲いてすがすがし
30.笹百合に朝空高し窓開ける
31.夏鶯シーダの枝に長鳴きす
32.山畑のすずしさ雉鳩啄みて
33.若竹のみどり濃くなり雲放つ
34.額の花昏るるごとくに藍深む
35.昏れしごと藍を深める額の花
36.紫陽花の重たき毬は紫紺色
37.夏服に風を通して洗濯す
38.立葵並んで空を仰ぎ見る
39.夏晴れて白い飛行機青空へ
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。

6月13日(日)

菜種殻雀すがればたわむなり   正子
蚯蚓の句師の句なりせば彷彿され 正子
五月闇りりと鳴くもの土におり  正子
尾をふりつつ鳴く老鶯のうまし声 正子
●6月月例ネット句会
木暮陶句郎著『薫陶』より好きな句(15句)
清流に大きく歪む跣足かな
春寒の芯となりたる置き手紙
まづ風が駆けのぼりゆく山開
十指みな吾の分身陶はじめ
水音を隙間に満たしつつ桜
湯たんぽの命と思ふ湯をそそぐ
デッサンの小指の汚れ卒業期
水が水明るくしたる新豆腐
リュック背負い自由な両手秋高し
風鈴の釘風道の芯に打つ
人降りて風より軽きハンモック
水音の透けてをりたる谷若葉
両の手は太古の器水の秋
夏帯を鏡の中に軋ませて
水と土ぶつけて轆轤始めかな
●今日、陶句郎さんへ『薫陶』の礼状を出した。

6月12日(土)

晴れ
シーダーに夏鶯の長鳴ける 正子
山畑のすずしさ雉鳩啄みて 正子
若竹のみどり濃くなる雲放ち 正子
夏霞鉄塔ばかり光るなり   正子
夏燕影を落とさず飛ぶ高さ  正子
六月の空を航く灯の明滅は  正子
●俳壇7月号が届く。多田有花さんの「桜咲く」7句が「今月の有力同人」のページに写真付きで掲載される。早速有花さんに電話。有花さんところには、まだ届いてないとのこと。
●今日は、信之先生のワクチン接種の日。体調を崩さないようにとにここ2.3日は気を遣ったが、問題なく第1回目接種が終わる。9時開院と同時に行ったので、9時45分には帰宅。
●早朝5丁目の丘を散歩。貸農園あたりから、鴬の声が聞こえてくる。鳴いている場所を探しに声の方へ歩いて行った。鳴いている木を見つけた。高田第5公園のヒマラヤスギ。ろうたけた美声。しばらくいたので、そこを後に帰っていると、竹やぶにまた鶯が来て鳴く。さっきのかもしれないが、枯れた竹の先に止まった。丸見え。スマホのビデオで鳴くところを撮影。鳴くときは尻尾を振っている。声もよく入っている。
ほかに、山鳩の番が荒れた畑で餌をたべているところもビデオに。電線に小綬鶏らしきものもいて、これはカメラに。藪で小鳥が鳴いているので、姿が見えないがビデオに録る。帰ってから見ると、盛んに鳥が藪を枝移りしたり飛び立ったりしている。
1時間ほどの散歩ながら、草の絮や実にやられたのかも。洋服から出ているところが、アレルギーぽく、かぶれてしまった。草の中に入ったわけではないのに、もう草の実や絮が空中を飛んでいるのだろう。