11月22日(月)

曇のち雨
●夕べから降り出した雨。今朝はあがっているが、夕方には大雨の予報。
●YouTubeを見ていて、世の中の真相をどのようにして明らかにしていくかと言うジャーナリストの話を聞いた。社会現象を社会学だけでなく、政治学からも見るべきだという。注目は某省の機密費だという。推理小説的に面白い。某省に限らず、俳句の世界も、マスコミが参入しているので、裏は笑うほど推理小説的かもしれない。どうでもよろしいが。
「現代俳句」11月号の黒田杏子氏の「『証言・昭和の俳句』聞き手の証言」
で、笑うところがある。偉い女性俳人の二人の話にして、ある人物が自分を語るのに、レトリックで語っているのに本当・本質が見抜けていない。
●雨の中、柿や林檎が届く。府中の妹から。柚子、レモン、椎茸、唐辛子、青柚子胡椒が入って、自分の家のもの、地元産のものいろいろ。林檎と柿はかなりの不作とのこと。

11月21日(日)

花束のままの冬薔薇ぐんと咲く 正子
冬満月金の軌道のあるごとく  正子
冬満月頭上に小さき輝きを   正子
●昨日夕方便で、句美子からの薔薇の花束が届く。赤とピンクベージュ。新潟の薔薇農家からの直送便。花束のまま椅子に置いていたら、今朝は一回り大きく花を開いた。今日はバケツのたっぷりの水に。
●お歳暮が届く。思わずカレンダーを見たが11月。曇で薄日が差す天気のせいか、さほど違和感はない。飛騨牛の冷凍、在り難く。
●昨夕、本阿弥書店の黒部さんにアンソロジー参加の旨のメール。土曜日というのに、すぐ返信があって、「たいへんうれしい。」と書いてあった。ほんとに、みんな苦労があるんだ。「ピンチはチャンス」、然り。
●秀之さんに今朝電話。外出らしい。メールでは済ませられないことがある。

11月20日(土)

●昨日、夜10時ごろ月は満月だったのか、頭上真上に輝いていた。夕方6時過ぎには部分月食だったらしい。見れなかった。
●今日から、花冠366号の編集に取り掛かる。1月号上旬発行予定だが、12月下旬には発行にこぎつけたい。
信之先生、正子の句の整理が遅れている。今日はこれから。
●秀之さんが本阿弥書店の精選アンソロジーに参加の旨の返事を今朝もらう。原稿締め切りは12月10日。あと20日。少し遅れて25日。

11月19日(金)

晴れ
雪降るを見せず雪嶺の確とあり  正子
鵯の鳴く声ばかりのさびしさよ  正子
山茶花の白が増え咲けく丘の家  正子
●今朝、インフルエンザの注射痕が腫れてかゆみ。2,3日経って症状があらわれるとは。
●10時過ぎ、5丁目の丘へ。富士山はかすんでいるが、雪嶺が見える。児童公園の楓や銀杏が坂道を異国のように彩っている。いつも見慣れている場所なのに、反対側から上ったときは、見知らぬところに来たと思い、あわてたことがあった。ほんの少し下ると、石垣を積んだ上に菜園があり、切りったった崖のような感じになっている。どんと落ち込んだところに次の畑がある。ここが愉快とも思える景色。
●今朝は鳥は鵯の声ばかり。全然ほかの鳥がいない。鴉さえ。
●朝起き出しがたく、布団のなかで、寝ぼけ眼でトルストイの「幼年時代」をぱらぱらする。ドイツ人がいて、ドイツ語を話している。それを子供が理解している。当時はどうだったんだろう。
●今日で退職。厳密には明日まで会社に籍がある。ノイズを入れた人からプレゼント。これは、これは。思いがけず、アルバイトの学生二人、そのほかの人たちから商品券だの、小さい花束だの、美容クリーム、お菓子など、いただいた。今日で仕事を辞めるという気分ではない。いつもように働いて、明日また、仕事に出て来る感じ。でもさらば。

ご挨拶/11月月例ネット句会を終えて

11月月例ネット句会にご参加いただき、ありがとうございました。継続してご参加いただいている皆様には、本当に感謝でございます。入賞の皆さまおめでとうございます。選やたくさんのコメントをありがとうございました。

一か月ごとの区切りに季節の進み具合をご投句から確かめることができるのも、月例句会の魅力です。先師の川本臥風先生から「俳句は季節の微妙な移り変わりを捉えているのが良い句だ」お聞ききしたことがあります。それに間違いはないことを今回の句会でも感じました。日々のご精進の結果でしょう。

新型コロナの感染もいまのところ収まっているようで、このまま収束することを願わずにおれません。今年も来月1か月と少しを残して終わります。「終わりよければすべてよし」、としたいものです。寒さに向かいます。お体に気を付けて、ご健吟ください。これで11月月例ネット句会を終わります。
髙橋正子

11月18日(木)

●明日で職場を退職する。去り際はさりげなく、きっぱりとを心がける。幸い、ほどんどの人が退職するのを知らないようで、雑音も一人のノイズぐらいのようだ。木曜日シフトの人たちへの挨拶を済ませた。
●曇りなので、冬らしい。こんなうす暗い天気も、また、いい。
コロナのせいで、輸入の貨物便の混雑でクリスマス用のおもちゃや洋書など品薄らしい。上空からの港や空港の様子をテレビで見ると、混雑している。
日曜日アマゾンに頼んだ児童洋書は、パソコンを再操作しなおしているうちに、65円値あがった。本は翌日手元に届いたが、CDはまだなのだ。

11月16日(火)

晴れ
電気店照明器具に冬灯       正子
クリスマス絵本の光このコーナー  正子
小鳥来て桜の枝の裏がわに     正子
●病院のついでにくまざわ書店に立ち寄る。子どもの本コーナーは、クリスマス絵本であかあかと輝いている。目を瞠る。『赤毛のアン』の完訳があったので始めを読む。始めの文章は覚えているので、思い出しつつ読むと、やっぱり、lady' s eardrops が訳されていない。これを訳した本をまだ見ていない。ブラウニングの引用の詩がえらく古典的に訳されている。『赤毛のアン』の翻訳が気になる。
●ハート内科へ。甲状腺癌の経過も一緒に診てもらえるよう、伊藤病院からの紹介状を渡す。一生飲まないといけない薬なので、表参道までは遠すぎる。
医者から、「あなたはよくわかっているので、手がかからなくていい。」と言われた。手のかからない患者らしい。検査を受けて薬をもらっているぐらいの感じ。
●インフルエンザの予防注射を受けた。病院ではインフルエンザ・ワクチンと呼んでいた。

■11月月例ネット句会/入賞発表■

■11月月例ネット句会/入賞発表
■2021年11月月例ネット句会■
■入賞発表/2021年11月15日
【金賞】
★建つ家の槌音高く冬に入る/藤田洋子
「冬に入る」に重みがある。ほかの季節でなく厳しい季節である冬が始まるとき、建築中の家の柱を打つ槌音がきりっとした空気を響かせて弾んでいる。高い槌音は喜びとして聞こえる。(髙橋正子)

【銀賞】
★小鳥来て金柑黄に輝ける/吉田 晃
小鳥が来ることは、生活に楽しさが加わること。金柑の実は黄色が輝き、小鳥が来て、羽音や鳴き声を立てる。小さきものへの優しいまなざしの句。(髙橋正子)

★秋深し残業帰りの駅の椅子/高橋秀之
残業を終えて電車を待つために座る駅の椅子。疲れの深さとともに、秋の深さ、時の深さが否応なく寄せて来る。そんな感覚をうまく詠んだ。(髙橋正ko 子)
【銅賞/3句】
★秋の日に尾を燦めかせ猫過ぎる/川名ますみ
猫が尾を巻きあげて通り過ぎるのであろう。その尾に秋の日が当たって、尾の毛が燦めく。通り過ぎる猫によって、「秋の日」という日の燦めきを見ることができた。(髙橋正子)
★グラタンの煮え立つ音や秋の暮/西村友宏
秋の暮は、そぞろ寒く、あたたかいところが恋しい。グラタンが煮え立つ生活の音に秋の深まりを感じたのがよい。(髙橋正子)
★服を畳む小春日和の明るき窓/髙橋句美子
小春日和の窓脇は、あたたかくて快い。その窓際に寄り、服を畳んで整える。ゆっくりと流れる時間は、まさに小春日和そのもの。(髙橋正子)
【高橋信之特選/7句】
★建つ家の槌音高く冬に入る/藤田洋子
寒気をふるわせ、立冬の青空へと音高く響く槌音。新築の家への期待と新たな季節と生活への希望に満ちた力強い句です。(柳原美知子)

★小鳥来て金柑黄に輝ける/吉田晃
★秋深し残業帰りの駅の椅子/高橋秀之
★木の実降るはっしと森に鋭き音を/髙橋正子
★グラタンの煮え立つ音や秋の暮/西村友宏
★服を畳む小春日和の明るき窓/髙橋句美子

【髙橋正子特選/7句】
★秋雲の掃かれし先の青ばかり/川名ますみ
漂う雲が形を変えて消えていく様を「掃かれ」と表現するのは美しいと感じましたし、「青ばかり」という言葉で空気の澄んだ気持ちのよい秋晴れが鮮明に浮かびました。 (西村友宏)
秋の雲が掃かれるように、それはそれはゆっくりと風に流れる。薄い雲が流れた後には、秋独特の薄く青い空が高く広がっていて、詠者はそこに秋の美しさを見つけたのだろう。(吉田 晃)

★小鳥来て金柑黄に輝ける/吉田晃
★秋深し残業帰りの駅の椅子/高橋秀之
★建つ家の槌音高く冬に入る/藤田洋子
★グラタンの煮え立つ音や秋の暮/西村友宏
★服を畳む小春日和の明るき窓/髙橋句美子
★空青ければ銀杏黄葉を輝かす/髙橋信之

【入選/23句】
★束の間の没日差しけり石蕗の花/小口泰與
日陰に咲く石蕗の花に入り日が差し、しばらく幻想的な黄の色に染められ、静かで心やすらぐ夕暮れとなりました。(柳原美知子)
★松籟の神在り月の大社かな/桑本栄太郎
旧暦10月は全国の神様が松風の優しく吹く出雲の大社にあつまります。これを出雲では神存月と呼び、神と人の神秘的な伝統伝統行事「神在祭」が行われます。 (小口泰與)
★山里の坂を巡ればお茶の花/桑本栄太郎
坂を巡り歩いて、お茶の花を見つけたときのうれしい気持ちが感じられます。(髙橋句美子)
★冬うらら堤防に座しお弁当/祝 恵子
風もなく穏やかな日、背中に日差しを浴びながらお弁当をいただくひとときは至福ですね。ひとりで食べても美味しいし、他愛も無い事をしゃべりながら親しい者が集まって食べるのもいいものです。 (多田有花)

★大空の雲は素早し冬立てる/高橋秀之
冬に入った日、まだ暖かさが残っていますが、空を行く雲の流れは速く上空の風の強さを思います。町に北風がやってくるのももうすぐ。 (多田有花)

★枯すすき風吹くたびに空を掃く/多田有花
 枯れすすきが風に揺れている様が良く見える。揺れるのを空を掃くとしたのが上手い。 (廣田洋一)

★高きより地上に降らす木の葉雨/多田有花
天上から光とともに降ってくるような色とりどりの木の葉雨。その音と風に包まれて、自然の懐にいる充足感が感じられます。(柳原美知子)

★木枯しを独り聞きたる厨かな/廣田洋一
あれ程暖かった初冬も過ぎ、11月も中旬ともなれば木枯し一番の吹く頃である。今夜は鍋料理であろうか?色々食事の支度を行いながら、木枯しの音を聞いています。 (桑本栄太郎)

★棟上げの朝新米の封を切る/藤田洋子
気持ちのいい句です。棟上げ、新米、気持ちが浮き立ち「さあ」という勢いを感じます。ありありとその瞬間の光景が見えてきます。(多田有花)
棟上げ、新米、新しいものへの喜びが感じられます。今年もあと二か月足らず。新たな年が幸多いものであることを願う詠者の願いがあるのでしょう。(吉田 晃)

★柿紅葉添えて熟柿をいただきぬ/柳原美知子
熟柿が好きな方にはたまらない美味しさでしょう。柿だけでなくそこに柿紅葉を添えられるあたり、粋ですね。 (多田有花)

★田の鋤かれ畝整然と冬に入る/柳原美知子
冬に入った日に、草一本無く鋤かれていて、冬の用意が調いました。 (祝恵子)

★まっ新なセーター羽織って演奏会/西村友宏
演奏会に出演されたのでしょうか?楽器は何を演奏されたのか?どんな曲だったのかなどと想像が膨らみます。 (多田有花)

★活気づく赤提灯と冬の月/西村友宏
たまたまですが、今日の仕事帰り、赤提灯行ってきました。そして、月もきれいな夜でした。活気づく赤提灯、今の世相を感じます。 (高橋秀之)

★裸木の枝伸びのびと風ほふる/小口泰與
★玄関へ挿し置く棉の実の白さ/吉田晃
★いましばし石燈籠に冬紅葉/多田有花
★枯すすき風吹くたびに空を掃く/多田有花
★木枯しを独り聞きたる厨かな/廣田洋一
★玄関に朝を待ちたる落葉かな/廣田洋一
★芽水仙日の廻り来る庭の隅/藤田洋子
★水仙のはがきを選び筆が乗る/髙橋句美子
★水遣れば土の吸う音秋の風/川名ますみ

■選者詠/髙橋信之
★冬黄葉今日を輝く一日に
ずっと昔から変わらず、今日を前向きに生きておられる。ただ生きるだけなら今日は輝かない。先生の俳句への日々の精進があって、今日を輝かせたいとh日々取り組んでおられるのだ。(吉田 晃)

★空青ければ銀杏黄葉を輝かす
★皇帝ダリア咲いて空のあやうさよ

■選者詠/高橋正子
★届きたる芋に田泥のほろほろと
土のついた芋。洗わずに泥のついたままを送ってきた。洗わなかったのは送り主の心遣いであり、詠者はその心遣いを嬉しく感じ、句にしたためたのだと思う。泥のついた芋は、土の手触りと匂いがして田舎を思い起こさせてくれたのだろう。 (吉田晃)
★青空のさいはてなりき雪の富士
雪の富士山の圧倒的な存在感と身の引き締まるようなひろびろとした青空が想像されます。新たな季節の到来が喜びをもって感じられます。(柳原美知子)
★木の実降るはっしと森に鋭き音を
■互選高点句
●最高点(5点)
★建つ家の槌音高く冬に入る/藤田洋子

11月15日(月)

曇のち晴れ
●新しい印刷機は、パソコンとWiFiでつながる。パソンコンが不調で、WiFiがつながらないと印刷できない。きちんと整っていれば、快適に印刷できる。今日、買って初めて実用となって、手紙を印刷した。さすがにきれい。
お金が高いものは、それだけ精密なのか、少しの不具合も受け付けない。全く完璧でないと使い物にならない。比べるのもなんだが、宇宙ロケットが、微細と思える不具合で発射が延期になったりしている。これもそうなんじゃない?